5.単なる子供と子鹿の友愛感動作だと思っていたら、予想外の展開でびっくり。
子鹿はあくまでエピソードの一つで、自然そして生きることへの厳しさを背景に、
少年の成長をテーマにしている。それだけに内容はリアルでかなりシビア。
もちろんすべてのエピソードは親子愛をバックボーンにしており、
両親の各キャラ設定がまた絶妙で、嫌みのない感動を与えてくれる。
子供向けというと、夢溢れるファンタジー感動作に目が行きがちだが、こういう作品も必要かな、
と感じた良質な作品。映像もきれいだし、小学校の高学年から中学生の子供には、
ぜひ鑑賞して頂きたい逸品。