3.《ネタバレ》 前作は、まさに「神話」そのものの、このアメコミヒーローの特異性と必然的なに仰々しい世界観に対して戸惑ってしまった。
“神々の闘い”を一介のスーパーヒーロー映画の一つとして、そのまま並列で観ることに対しての違和感もあった。
ただ、前作そして「アベンジャーズ」を経た今となっては、“ソー”と彼にまつわるキャラクターへの愛着も深まり、この続編は率直に「楽しかった」と言える。
“愛着”という要因においては、主人公のソー以上に、“ロキ”のキャラクター性に対するそれが抜群に深まっている。
前作で暗躍し、「アベンジャーズ」で完全な悪役としてスーパーヒーローたちと渡り合ったこのキャラクターの魅力の深まりこそが、今作の“キモ”だったように思う。
そりゃあ……簡単に死なせるわけにはいかないよね。
“神々の世界”という良い意味での大味感こそがこのシリーズ醍醐味だと思う。
もはや意味不明な宇宙理論や、“マクガフィン”として存在する超エネルギーなどの使い古された諸々の設定ももはや許せる。
日本人としては浅野忠信の登場が少なかったのは残念だったが、ちゃんと登場が少ない理由のためにわざわざシーンを用意してくれていたのは逆に嬉しかったり。
そして、“コレクター”登場のおまけは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」観賞後のタイミングだと殊更に驚きだった。
そしてそして、ナイスなカメオ出演ありがとうございました!キャプテン!!