1.《ネタバレ》 筋書きは非常に良くできている。
凄い!と言い切れる程に、良くできている。
冒頭の、顔の似たハーフっぽい女の子が二人暴れるシーン、これも後で振り返ると、すさまじいまでの伏線。
筋書きと演出はトップレベルに良くできているのだが、いかんせん重い!
重すぎる。
そして不幸な話は、観ていて疲れるし、いい気分にもなれない。
そんなこんなで、非常に評価自体が難しい作品だった・・・
セクシャルマイノリティの苦悩、不倫のもたらす絶望的な道筋、子供という絶対的な存在、世の中を上手に生きていくならず者。
色んな要素に、台湾の歴史的背景も絡まって、とってもお腹いっぱいになる一本。
だからこそ重い。
いくら感銘を受け、筋書きと演出がピカイチでも、人生讃歌と真反対をいく本作を、高く評価することは、やっぱりできない。
人生たるもの、どこかに救いはあるし、いつだってやり直しはきくはず。
そんなメッセージがもし、この作品に込められていたら、満点をつけても良かったかな。
そんだけすんごい作品だし、そんだけもったいない作品。
しっかし、また台北に行きたいなぁ
夜市を歩きたいなぁ
グイ・ルンメイは、やっぱり素敵だなぁ