5.《ネタバレ》 ティム・バートンというと、暗い画面の作品が多いような印象ですが、
本作は実に明るい。そしてカラフル。全体的な画面の明るさがまず印象に残りました。
なによりも、やはりキーン夫妻を演じたエイミー・アダムス&クリストフ・ヴァルツがドンピシャのはまり役。
配役の見事さもあるんでしょうけど、その点はは凄く関心ました。
男性優位社会の時代とか、現代アートの複製文化とか、そういうものを背景としつつコミカルに描いてる。
なにからなにまで嘘で塗り固めて口八丁な旦那の、どことなく憎めない感じと酷い奴だなと感じるその表裏一体さが興味深い。
とんでもない旦那だったけど、あの人がいなかったらビッグ・アイズシリーズは世に認められることもなかったのだろうなとも思う。
裁判で、「決着を付ける方法はただ一つ。実際にここで描いてみればいい」の下りは爽快。
ある種の仮面夫婦だけど、富を作り出すコンビとしては最強タッグだったね。