1.《ネタバレ》 タイトルだけ見て、勝手に冒険活劇を想像していたのですが、実際に観てみたらすごく地に足のついたリアリティのある作品でした。
実話をもとにしているとのことで、今でこそ南米には高度な古代文明が存在し緻密な遺跡が多く存在していますが
それらが発見される以前は西洋の人たちは南米なんて未開人が住んでいるだけで古代文明なんてあるはずがないと思っていたんですね。
それは自分たちの宗教観等もあって偏見、先入観、差別意識そのものだった。本作の主人公は学会で南米に文明があるはずだと声高に叫んだが、
大いに笑われ、その姿勢が百年近く続いた。この主人公が結局遺跡を見つけられずに亡くなってしまうのは残念ですが、
彼がZと呼んだ場所からは実際に遺跡が発見されたとのこと。天国にも学会があるのなら、彼は今頃スターになっていることでしょう。
何にせよ人の固定観念がいかに目を曇らせるか、しかと教訓が刻み込まれた物語でありました。