1.《ネタバレ》 話の内容は文句無しに相当面白い。難点ははっきり、異常に駆け足な点(状況説明も背景説明も前作『UC』との絡みも最小限)。90分に無理繰り抑え込んだのは予算面の制約かなんかなのだろうか。アニメとしても作画がやや甘い場面が散見されるし、戦闘シーンも可も無く不可も無いくらいのレベル。テレビ1クール(かОVA6話)でじっくり見たかったというのが本音。重ねて言うが話自体は上出来なので。
ただし一言。私の中ではニュータイプの物語としてのガンダムは『逆襲のシャア』で完全(かつ不可逆的)に終結したので、はっきり言って『UC』は受け入れ難いというのが正直なトコロ。結局ニュータイプがもはや神の如き奇跡で世界を救い、正直ガンダムというよりはエヴァンゲリオンだなあと感じている(二重に二番煎じ)。ただ、今作の構成から見ても分かるように、福井氏の作家能力は非常に高い(『UC』についても「ラプラスの箱」とかのアイデアは素晴らしいと思う)。願わくば「ニュータイプ」の次のガンダムのコンセプトを見出して欲しいのだが。