2.《ネタバレ》 性格のひん曲がったくそじじいだが、どこか憎めないセンスのある男が主人公
医者からは右足を切断を勧められ、家族からは老人ホームへの入居を強要された男が
70年前に親友とした約束を果たしに一人 ポーランドに向かう途中で出会う人々とのヒューマンドラマ
ホロコーストが絡む映画には珍しく、悲惨さを描写ではなく語りだけで表現している映画
楽しそうな踊り、妹の発表会 や 命からがら逃げついた先で反対した父を殴ってまで助けてくれた親友
それぞれの映像を散りばめながら 語られる家族の死んだ理由 「私は見ていた」というセリフが凄惨さをより重くしていました。
後半の出会った人々に感化され、変わっていく様は見ていて微笑ましく思います。
家を出た頃ならドイツの地を踏むなんてありえなかったでしょうし
車の中で長年の後悔を打ち明けたり、車椅子に乗ることもなかったでしょう
ラストの友人との再会はなかなか感動的です
。
以下気になる点
・道中出会う人々がユニークで素敵でいい人達ばかり
良くも悪くもといったところでした。
・チケットに書いてんだから購入時からわかっていたであろう、ドイツを通るルート
ドイツ人の女性と出会うためだけに用意した苦肉の策としか思えない
・主人公の魅力の描写
センスがいい描写は出てくるが、道中の人達があそこまでしてくれるという理由が見えてこない(特にドイツ人)
見ている限りではほんまにくそじじいです。
尺も短く、観てよかったとは思える作品でした。