マ・レイニーのブラックボトムのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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マ・レイニーのブラックボトム

[マレイニーノブラックボトム]
Ma Rainey's Black Bottom
2020年上映時間:94分
平均点:7.00 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマ音楽もの戯曲(舞台劇)の映画化配信もの
新規登録(2021-01-12)【Cinecdocke】さん
タイトル情報更新(2021-04-26)【イニシャルK】さん
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監督ジョージ・C・ウルフ
キャストヴィオラ・デイヴィス(女優)マ・レイニー
チャドウィック・ボーズマン(男優)レヴィー
グリン・ターマン(男優)
五十嵐麗(日本語吹き替え版)
宝亀克寿(日本語吹き替え版)
樋浦勉(日本語吹き替え版)
牛山茂(日本語吹き替え版)
撮影トビアス・A・シュリッスラー
製作デンゼル・ワシントン
トッド・ブラック
配給ネットフリックス
衣装アン・ロス〔衣装〕
編集アンドリュー・モンドシェイン
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2.《ネタバレ》 1927年、その日、シカゴの小さな録音スタジオは緊張に包まれていた。何故ならブルースの母と呼ばれる気難し屋で有名な人気歌手、マ・レイニーが自らのバンドを引き連れ収録へと臨んでいたからだ。レコードとして発売されたら大ヒット間違いなし、彼女を口説き落とした白人の音楽プロデューサーは、人生を懸けて入念なリハーサルを重ねていた。だが、長年白人から虐げられた生活を余儀なくされていた彼女は最初から無理難題を要求し、スタジオは瞬く間にひりひりするような空気に包まれる。そこに野心に燃える若手トランぺッターも加わったことで、緊張は一気に頂点へと昇り詰めるのだった。果たして、彼女の最大の名曲とされる「ブラックボトム」は無事に録音できるのか?何度もテイクを重ね何枚も原版を無駄にしながらも時間だけはどんどんと過ぎてゆく……。まだ黒人が著しく虐げられていたこの時代、自らの音楽だけを魂の拠り所に生きたブルース・バンドの意地とプライドのぶつかり合いを描いたヒューマン・ドラマ。長年人種差別問題に高い関心を寄せていた俳優チャドウィック・ボーズマンの遺作となった本作、制作に名を連ねているのが名優デンゼル・ワシントンということもあり今回鑑賞してみました。偏屈で気難し屋で白人たちを目の敵にする人気ブルース歌手マ・レイニーを演じるのは、実力派のヴィオラ・デイヴィス。そんな実在した歌手をモデルにしてはいるのですが、本作はまるっきり創作だそうで。と言うか、舞台はほぼこの狭い録音スタジオの一室のみ、そこで様々な事情と思惑を抱えた登場人物たちの激しい応酬がメインとなるその内容に、「なんだか舞台劇のようだなぁ」と思ったら、実際にそうらしいですね。実力派の役者陣が織りなす、まさに魂の咆哮とも呼ぶべき密度の濃い演技合戦は見応え充分でした。特に、普段は軽佻浮薄な言動を繰り返す若手トランぺッターを演じたチャドウィック・ボーズマンが、子供のころの壮絶な思い出を語るときの鬼気迫るような表情には圧倒されました。素晴らしいとしか言いようがなく、つくづくその急逝が惜しまれます。どうやらレズビアンでもあったらしいマ・レイニーを貫禄たっぷりに演じたヴィオラ・デイヴィスも負けず劣らずの存在感。そして、肝心の彼女の楽曲「ブラックボトム」も、気怠いようなジャジーな雰囲気がなんとも耳に心地良かったです。年老いた黒人バンドメンバーが語る、「白人からしたら、俺たち黒人は残飯なんだ」という言葉が重い。うん、充実した映画体験をさせていただきました。7点!
かたゆきさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-15 23:31:25)(良:1票)
1.《ネタバレ》 "ブルースの母"と呼ばれたマ・レイニーとバックバンドの、あるレコーディングの一日を描く。表題になっているマ・レイニーは実在する人物だが、出演場面は"彼"ほど多くなく、戯曲を基にした完全なフィクション。その"彼"とは、チャドウィック・ボーズマン演じる野心家のトランぺッターであるレヴィーだ。感情豊かに変幻自在に密室劇を掻き回す。そして身勝手で馴れ馴れしい。彼とは別のベクトルでマ・レイニーも傲慢で横柄な態度を取る。ひたすら押されるだけで大人しい白人のマネージャーとプロデューサーに、何も知らない人から見れば同情したくもなるが、マ・レイニーもレヴィーも差別が横行する世界で生き残るために虚勢を張っているとも言える。ただ成功者であるか否かの違いでしかない。レヴィーはひたすら白人に媚びへつらうしかなく、作曲しても安く買い叩かれる。逃げ場のない鬱屈がひたすら積み重なっていき、そしてちょっとした諍いが悲劇に繋がってしまう。黒人の音楽であるブルースが白人の所有物としてすり替わっていく最高に居心地の悪い結末が後を引く。この世界には神なんていないのかという嘆きは、黒人の地位向上のために戦ってきたチャドウィック・ボーズマンの心象そのものなのか。夭折ながら遺作に相応しい。
Cinecdockeさん [インターネット(字幕)] 7点(2021-01-12 19:32:11)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.00点
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100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
500.00%
6125.00%
7250.00%
8125.00%
900.00%
1000.00%

【アカデミー賞 情報】

2020年 93回
主演男優賞チャドウィック・ボーズマン候補(ノミネート) 
主演女優賞ヴィオラ・デイヴィス候補(ノミネート) 
美術賞 候補(ノミネート) 
衣装デザイン賞アン・ロス〔衣装〕受賞 
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 受賞 

【ゴールデングローブ賞 情報】

2020年 78回
主演女優賞(ドラマ部門)ヴィオラ・デイヴィス候補(ノミネート) 
主演男優賞(ドラマ部門)チャドウィック・ボーズマン受賞 

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