1.《ネタバレ》 良くも悪くも、ブータンという国を世界に発信する「PR」映画、といった内容です。ただし、作られること自体にとても意義のある映画とは思いますし、見たことによって得られたもの、私がブータンの人々に教わった「こころ」の価値を考えて、この点数とさせていただきました。 道中の、コイナ村 (と言っても人口3人) 。貧乏なので裸足で暮らす父親、その幼い息子はピカピカの靴を履いている。これは端的に、ブータンという国を私に教えてくれたエピソードでした。 標高4,800メートルのルナナ村から眺める絶景、生徒たちの純朴な瞳、、全てが忘れ難いものです。当然、この環境では、食べ物、物資、、その一つ一つの有難みも、全く違うでしょう。 見ていて、「二十四の瞳」を思い出しましたが、青い大空の下、小高い緑の丘、ギターを持った先生、そして生徒たち、、「これは、このシチュエーションは、、あれが来るに違いない・・・」 ビンゴ! サウンド・オブ・ミュージック!! ですよね? (歌は違うけど) なお、国民の幸福度が高く「幸せな国」として有名なブータンですが、残念ながら近年は下方修正しているそう。情報の普及により、色々な世界を見て知ってしまったから、、でしょうけど、、それならば、ルナナ村のように外界から僻地で情報に乏しいこと、これも幸せの一つの在り方なのかと考えさせられます。