1.《ネタバレ》 これタイトルやポスターじゃ全然判らないのだけれど中身は『ジャスティス・リーグ』準拠なのね。メインになるのは動物たちなのだけどジャスティス・リーグの面々が全員登場するわ。
主人公スーパードッグはスーパーマンの飼い犬でクリプトン星が爆発する際に赤ん坊のカル=エルと共に脱出して、って。映像や音楽がリチャード・ドナー版『スーパーマン』リスペクトでうるうるしちゃった。ちなみにバットマンもティム・バートン版『バットマン』リスペクトでうるうるよ。ただしバットマンの性格というかキャラは『レゴバットマン ザ・ムービー』に近いわね。陽気なスーパーマンに対してバットマンは陰気っぷりがトレードマークみたいねぇ・・・(スナイダーが描くとスーパーマンも陰気になるけど)
スーパードッグとスーパーパワーを手にいれた保護施設の動物たちが悪に立ち向かってゆく、までのシチュエーションがちょっと長いかしら。基本はドタバタなカートゥーンの世界、でもスーパードッグがクラークとロイスの仲に嫉妬したりレックス・ルーサーのペットだったモルモットが陰謀を巡らせたりスーパーマンが誘拐されたりスーパードッグもスーパーパワーを失ってしまったりスーパーパワーを手に入れた側の動物たちとの確執があったり動物たちがその力を使いこなせるようになるまでに時間がかかったりとドラマも多いのでテンポが悪くなる箇所があるのよね。もう少しタイトな作りでも良かったかな。
一方でジャスティス・リーグはそんなには活躍シーンが多くないのでそこを期待されちゃうと困るからこそのジャスティス・リーグ隠しかしら。スーパーマンとバットマン、極端な性格付けの2人に比べたら他はみんなマトモね。ワンダーウーマンはひたすらカッコよく描かれてるし。みんな捕まっちゃうのだけど。
あとグリーンランタンが登場するけど以前ライアン・レイノルズが演じたグリーンランタンとは違うグリーンランタンね(この映画では女の子だし)。調べたらジェシカ・クルーズ、8代目グリーンランタンですって。彼女の物語が見たいわ。
海外アニメーション映画では動物がメインになってる作品がいっぱいあるけど(人間よりも多いかしら?)DCコミックという既存の有名キャラがいっぱいな世界を題材にしてる分、親しみやすい、とっつきやすいカンジだったわね。
続編があるのならば動物たちがジャスティス・リーグと一緒に活躍する物語がいいわ。それぞれに収まり処を得たワケだし。