1.《ネタバレ》 前回鑑賞した「キラー〇〇」は「キラー・ソファー」。あの作品は原題も同じだったけれど、本作品の原題は「Slaxx」。しかも「スラックス」であれば「Slacks」なのに何故か「xx」。更に、ジーンズは「Slacks」の範疇じゃないし。これってスラングか何かなのでしょうか?
いきなりタイトルが気になってしまいましたが、題名が謎なのとエンディングロールの特別映像が今ひとつスベっていることを除けば、短か目の尺だということとも相まってなかなかの面白さです。
キラー・ジーンズがいきなり犠牲者第1号を文字通り血祭りにあげるかと思えば、しっかりお掃除した上に獲物を綺麗に収納するあたり、ブラックながらしっかりコメディ要素も用意されています。キラー・ジーンズを必要以上に怖ろし気に描いていないところに好感が持てます。
インド生まれの高級綿で作り上げられただけあって往年のインド映画名作を彷彿とさせるようなキラー・ジーンズのダンス場面など、笑いの要素を備えたコメディ作品であると同時に、綿花収穫に関わる大企業の非人道的な経済活動に切り込む社会派作品でもあると言う骨太(?)なホラー。しかもエンディングには超悲劇が待っているというコメディらしからぬ正統ホラーな結末も控えています。
思わぬ佳作に出逢えました。7点献上です。