1.《ネタバレ》 なかなか面白かった。
アマプラで上がってきたので、
軽い気持ちで見始めたら、引き込まれてしまった。
貴重な映像とともに、ジョンのイラストを模したアニメーションを挟みながら、
2人の愛の暮らしが描かれる。
ヨーコのことはもともとあまり好きではない。
この映画でのヨーコのエピソードも特に驚きはない。
ひきかえメイ・パンはかわいい。
美しいロングヘアー、抜群のスタイル、そして最高にキュートな笑顔、
何ともいえない魅力に満ちていて、ジョンが惚れるのも分かる。
メイ・パンの横に写っているジョンの表情が常に柔らかいのも、
当時の2人の関係をよく物語っている。
しかし見終わった後、どうしても違和感が残った。
メイパンはどうやら、2人はヨーコに引き裂かれたと言いたいらしい。
そのために、ことさらヨーコを悪者にしたり、
ジュリアンとの美談を強調したりしていて、
その作為的な感じが、ある意味、逆にこちらを白けさせてしまう。
正直、誰を愛していたかなんて、ジョン自身にも分からなかったのではないかと思う。
その時の気分気分で行動しているだけの人のようにも見える。
映画の中でもジョン自身が言っていた、「5日もすれば変わる」と。
そのジョンが最終的にヨーコの所に戻ったのなら、それが答えだと思う。
確かにその時期、音楽的に充実していたのだろうが、
期間限定であったからこそのような気もする。
ジョンのような強烈な個性の持ち主とは、
ヨーコのような人間じゃないと渡り合えないような気がする。
とはいえ、ジョンの描いた老後の2人のイラストにはホロリとした。
変に作為的なつくり方をしていなければ、
貴重な音楽アーカイブとして、題名のとおり、純粋に「LOVE STORY」として見れたと思う。