1.《ネタバレ》 幕末から現代にタイムスリップした侍が
戸惑いながらも剣術の腕を生かして殺陣や切られ役と
なって生きていくという単純なお話かと思っていまし
たが、それだけじゃあローカル劇場で公開した本作品
が大人気となり全国拡大興行となるわけないですよね。
なるほどなかなか考えた作品でヒットした理由が分か
りました。コミカルではあるけども、現代に生きる侍
をそれなりに無理なく見事に描いていました。
2時間以上の長尺も気にならず最後まで興味が尽きませ
んでした。
確かに冒頭で雷に打たれた時に相手はどうなってしまった
のだろうかと思うわけで、敵方も時代を前後して現代に
タイムスリップしていてそれぞれに侍としての葛藤があ
り、最後は宿命の対決が再開するというのが味噌ですね。
ラストの切り合いには思わず手に汗握ってしまいました。
テレビドラマから時代劇がほとんど姿を消して時代劇消
滅の危機と言われ殺陣俳優たちが生活困窮したのは少し
前のことでした。当時もしこの映画が封切られていたら
一層切実感が伝わったでしょうね。