4.《ネタバレ》 若い頃観て非常に感銘を受けた映画。黒澤明の「影武者」と同じ年に封切られ、自主映画ながら国内の映画賞を総ナメした。
今回懐かしく何十年振りかで再鑑賞。
あの世と現生、夢と現実を行ったり来たりしている様な不条理で幻想的な世界。
主要な登場人物は4人で、藤田敏也演ずる青地以外は全て常軌を逸した人物。
この奇妙な世界に訳のわからないまま魅せられていくだが、中砂孔が死んでから急に話が退屈になってしまうのが残念。
やはり原田芳雄の印象は強烈で、この人以外にこの役は考えられない。大谷直子は幻想的な一人二役を好演、安田道代は強烈なエロスを魅せた。