2.《ネタバレ》 『キル・ビル』や『PARTY7』の原点はここにあった!、というのはちょっと褒めすぎかな。アメコミよりもフランスのバンド・デシネの方が日本のコミックに影響を与えているという説がありますが、本作を観たら素直に納得できます。挿入されるキッチュなコミックの使い方はタランティーノなんかと比べればそりゃ地味ですけど、バカバカしいストーリーにしてはセリフが詩的でいかにもフランス映画らしくて良いのです。本作でクローディーヌ・オージェは直接肌を見せるヌード・シーンはないのですが、服や水着を身につけていてもこれほどハダカを意識させてくれる女優はめったにいないでしょう。時期は重なっているけど明らかにヌーベル・ヴァーグとは一線を画しています。