1. まぁ、明らかに「グレン・ミラー物語」の二番煎じ的な制作意図はバレバレだが、古典スウィング・ジャズの好きな方ならば相当楽しめるのでは。バレンタイン・デイビスの脚本&監督ぶりもソツがないし、何よりライオネル・ハンプトンやジーン・クルーパといった当時の一流ジャズメンが素晴らしい演奏を惜しみなく披露してくれているのが嬉しい。「ワン・オクロック・ジャンプ」の場面なんかサイコー!!ストーリーはドラマティックなミラーの生涯みたいなアクセントに乏しい分、やや見劣りしてしまうのが難点と言えば難点。主人公ベニイ役のスティーブ・アレンは単なるソックリさんの域を出ないが、ヒロインのドナ・リードが「地上より永遠に」に勝るとも劣らぬ名演なので良しとしよう。