バティニョールおじさんのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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バティニョールおじさん

[バティニョールオジサン]
Monsieur Batignole
2002年上映時間:113分
平均点:6.90 / 10(Review 41人) (点数分布表示)
ドラマコメディ戦争もの
新規登録(2003-07-22)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2022-06-16)【イニシャルK】さん
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監督ジェラール・ジュニョ
キャストジェラール・ジュニョ(男優)バティニョール
ジュール・シトリュック(男優)シモン
野島昭生(日本語吹き替え版)
高山みなみ(日本語吹き替え版)
さとうあい(日本語吹き替え版)
咲野俊介(日本語吹き替え版)
甲斐田裕子(日本語吹き替え版)
斎藤志郎(日本語吹き替え版)
野沢由香里(日本語吹き替え版)
青山穣(日本語吹き替え版)
本田貴子(日本語吹き替え版)
新井里美(日本語吹き替え版)
小林由美子(日本語吹き替え版)
相沢まさき(日本語吹き替え版)
柳沢栄治(日本語吹き替え版)
飯島肇(日本語吹き替え版)
脚本ジェラール・ジュニョ
配給アルバトロス・フィルム
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1
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12. ライトコメディみたいなのを勝手に予想していたのですが、予想を覆すシリアスで結構重い内容のドラマでした。まさかナチスものだったとは。実話だというのも驚きです。
 美術商に逃亡資金のために画を売りに行ったとき、事情を察した美術商は『そこまでする価値が?』と問います。すかさず答えるバティニョール。『俺にはある。』一見飄々としたバティニョールおじさんの本音、その本音の中には覚悟と信念が存在することを示す重要なシーンです。
 そう、これはまさにバティニョールおじさんの罪滅ぼしの物語。
 自分がハム泥棒と間違えてユダヤの一家にクレームをつけに行ったがために、ユダヤの一家は逃げ遅れてドイツへ連行されてしまいます。ドイツの強制収用所へ送られることがどういうことか。
 ところが、一家の息子が駅で脱走し、バティニョールおじさんの元へとやってきます。最初は関わりを持つことをためらうバティニョール。これも重要なシーンでしょう。ここですぐに子供を匿うことが人としては正しい行いなのですが、それができないくらい逡巡してしまう、そんなバティニョールを見せることで当時のパリ市民の置かれている微妙な環境というものが非常にリアルに伝わってきます。
 プロットとしては、『ライフ・イズ・ビューティフル』に似ているかもしれません。
 ストーリーだけなぞれば重く息苦しく理不尽な戦争ドラマ。ですがバティニョールおじさんというキャラクターが見事にその雰囲気を中和させています。
 子供達は結局両親と生涯会うことはできなかったそうですが、バティニョールおじさんが子供達の『パパ』になることを示唆するラストに一筋の希望を感じることができました。
たきたてさん [DVD(字幕)] 7点(2016-02-22 20:53:16)(良:1票)
11.もっと面白いと思ってただけにちょっと残念。
aimihcimuimさん [DVD(字幕)] 7点(2014-10-07 00:46:04)
10.主人公のパリで精肉店を営むごく普通のバティニョールおじさんを通して、反ナチス組織でも何でもないけれど、関わることになってしまったユダヤ人を匿い、命を救いたいと奔走したナチス占領下のパリ市民が描かれる。

その一方で平気な顔で市民生活の中に入っていたナチスや密告屋の存在も描かれ、前半のバティニョールおじさんのように自身の心情とは裏腹にナチスに協力的な姿勢を演じざるを得なかった当時の多くのパリ市民が置かれた状況も伝わってきます。

重さや涙を誘う演出は控えられ軽いタッチで作られた作品ですが、ユダヤ人の子どもを匿って以降のおじさんの行動、ユーモアのあるおじさんと子ども達の触れ合いからは優しさや人情が感じられ、そんなバティニョールおじさんを演じるジェラール・ジュニョの持ち味がとてもよく出ている作品です。
とらやさん [DVD(吹替)] 7点(2011-03-06 17:33:09)(良:1票)
9.占領下のパリで、進駐ドイツに日和見的な肉屋のムッシュ・バティニョールがひょんなことからユダヤ人少年を保護することに。 最初から最後までスリリングで飽きさせず、「重い題材でもできるだけ軽く描きたかった」のは結構なんだけど、「しょせん人間なんざそうキレイなモンじゃない」といった主演・監督・脚本のジュニョさんの開き直り・強引さはちょっと気になったかな。(人間を動物として描くリアリズムって当り前すぎて高級と思わないので) 俳優が本業のためか一本調子なのが印象を浅くし、子供向きでもないしウサギ好きな人にも向かないか。 けど必ずしも好人物でないオジサンが、知らず知らずのうちに子供たちに肩入れしていくのがこそばゆくも嬉しき奮戦ぶりで、「がんばれ!」と応援したくなる。 怪我をしたナチス将校をヘタレに、フランス警察をワルに描いたり、聡明さと子供らしさが共存するシモンは結構したたかと変則的な描写もおもしろい。 スイス国境でのおじさんの翻意も胸が熱くなった。 農場の少年マルタンは「ピエロの赤い鼻」の男の子。
レインさん [DVD(字幕)] 7点(2011-01-03 00:00:01)(良:1票)
8.《ネタバレ》 一昨日衛星で深夜やっているのを、ついつい観てしまいました。
こういう普通の俗っぽいオジさんが成り行きで英雄的行動をとることになってしまう話が私、大好きなんです。
多分、いかにもヒーローという力強いハンサムなお兄さんなんぞがこういうことやるってのは、ツクリモノめいてシラけるとか、コミカルな味を出すにはその辺のオジさんが最適だとかいろいろ理由はあるんでしょう。でもそういう理由以上に、このオジさん俗物ぶりが私たち観客に、自分自身と重ね合わせ易くしていること、それが大きい効果を生んでいるような気がしてなりません。
「もしも私ならどうするのだろう、オジさんのように命の危険を冒しても赤の他人のユダヤ人の子供を助けることができるのだろうか?」……多分、ぎりぎだけど、出来そうな気がするって思った人結構いるんじゃないでしょうか。娘のフィアンセ殺害もあそこまでいっちゃっていたら、ああするより他ないような気がします。だってあのままゲシュタポに通報されたらオジさんだってただじゃ澄まないでしょ。もちろん本当にできるかなんていうのは、全く別の問題なんだけれど、「こういう非常時に自分も勇気ある行動とれるかも」という錯覚を抱かせる、この映画その辺のバランスが絶妙なんですよね。
地味ながら良作。ハラハラ感やその中にもクスリとさせるユーモアのセンスも良いです。ライフイズビューティフルなんかの無理無理さに較べりゃ、ずっといい作品だと思いますよ。
ぞふぃさん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-06-26 13:17:33)(良:1票)
7.《ネタバレ》 ヨーロッパ映画定番のナチス占領もの。ちょうど同時期にチェコ製「この素晴らしき世界」、イタリア製「ふたりのトスカーナ」を観たせいかこの三作どれも力作なんですが、印象がごっちゃになってしまってます。これはごく一般の市井のお肉屋、バティニョールおじさんがナチスの魔手から少年を救おうと孤軍奮闘するオハナシ。決してヒーローではない、ナチの脅威に怯えつつ少年を国境まで逃がす、愛すべきおじさんのキャラが上手く描かれていて好感触。(あくまでこの映画の中では)ハッピーエンドなのがなによりです。ヨーロッパ映画界ってナチスものを何年か周期で量産する時期が必ずあるみたいですね。
放浪紳士チャーリーさん [映画館(字幕)] 7点(2007-07-29 12:34:48)
6.《ネタバレ》 ナチスによるユダヤ人迫害映画にありがちなバッドエンドになっていないので後味はいい。主人公のおじさんは、最初子供を追い出そうとしたりと邪魔者扱いしているけど、見捨てられずに結局危険を冒して子供達を助けようとする。そこに人間臭さというか、どんな時代でも残る人間の良心への希望のようなものを見た。
こまごまさん [DVD(字幕)] 7点(2007-01-04 12:07:37)(良:1票)
5.最初は地味でたんたんと話を進めるなぁと思っていたら中盤からぐいぐい見せる展開に。適度な逃げることから緊張がステキ。でも一つ一つの問題点から逃れるときあれ?って思わせる点があったのがすこし残念。なるほどの連続ならよかったんですが。
とまさん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-09-18 21:41:28)
4.《ネタバレ》 ユダヤ迫害系の映画はいろいろありましたが、この映画は充分面白い部類に入る映画だと思います。主人公のちょっとした行動で、とある家族が1人を残し収容所送りに…へヴィだな。そりゃ罪滅ぼししないと、やりきれんわな…自己満足かもしんないけど。
これほど主人公に感情移入できる映画はそうそうないと思う。
ふくちゃんさん 7点(2004-06-14 01:57:28)(良:1票)
3.悲惨なシーンが全くないのとエンディングの爽やかさが好き。
クラリスさん 7点(2003-08-31 08:45:29)
2.個人的に僕は、あんまりヒーローっぽくない人がヒロイックな活躍をする作品が好きで、なおかつ自転車を一生懸命こぐ人も好きなので、この映画はなかなかのお気に入りです。監督も務めるジェラール・ジュニョ(←頭髪をあきらめた小堺一機、という感じ)演じるバティニョールおじさんが、事なかれ主義で特に正義漢ではない、ごく普通の小市民という設定が新鮮でした。子供達も可愛かったし、悪役の娘婿のキャラもヒトラーを思わせる風貌と狂気を身にまとっていて面白かった。ただ欲を言えば、もう少し物語の山場を作って欲しかったかな。
ぐるぐるさん 7点(2003-08-11 18:21:53)
1.聖人ではないいわゆる俗っぽい肉屋のおじさんが、成り行きからユダヤの子供を助けることになる。ごくごくありそうな普通っぽさだが、ユーモアと緊張感が混ざって見た後は爽やかな気持ちになる。この肉屋の娘の婚約者というのが唯一の悪役で、関わりたくない本心のおじさんも良心との葛藤がある。結局は善意が優りおじさんを勇気ある行動に駆り立てるのだが、人間の良心をさりげなく見せてくれるのが気持ちいい。
キリコさん 7点(2003-08-01 16:44:34)
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【点数情報】

Review人数 41人
平均点数 6.90点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
424.88%
537.32%
6921.95%
71229.27%
81331.71%
924.88%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 9.00点 Review4人
2 ストーリー評価 9.00点 Review3人
3 鑑賞後の後味 9.00点 Review3人
4 音楽評価 10.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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