5.《ネタバレ》 ビートルズ結成から解散、そして1980年まで。ジョン・レノンの人生を振り返るドキュメンタリー。
前半はビートルズのドキュメンタリーのようでもあるけど、ジョン中心の構成となっており、
映像の多くは他のビートルズのドキュメンタリーと同じでも、ミミおばさんやシンシア、ジュリアンが登場し、
かなり駆け足になっているのは仕方がないところですが、どのビートルズのドキュメンタリー作品とも一線を画す。
彼の人生を振り返る上で抜きには語れないオノ・ヨーコとの出会い以降は、
ビートルズとの活動よりオノ・ヨーコとの活動が多くの時間を占める。
若い頃の彼女の肉声もよく聞こえてきますが、ジョンの傍にいる姿は見る機会はあってもその声はあまり聞いたことがなかった気がする。
メイ・パンと「失われた週末」についても触れられていますが、彼の中で彼女の存在がいかに大きかったのかがよく分かります。
メディアからは奇妙なものにも映った2人の活動ですが、ジョンの支えでもあった彼女の強さも感じる映像の数々。
当時の貴重な映像が沢山出てきます。
70年代のいつ頃の映像だろう?「ビートルズの再結成は?」というインタビューの質問に対し、
「再結成もレコーディングもあり得るだろうね。当時の傷も既に癒えている。きっと楽しいものになるはずだよ。」
彼の人生が1980年で終わらなければ、どんな楽しい再結成が実現していたのだろう?と思うと残念でならない。
冒頭やエンドロールでも挿入される、後に残された3人によって完成した「リアル・ラヴ」の当時のデモ音源が印象的でした。