11.内容自体は深刻なドロドロした同性愛や、黒人への人種差別を扱ったお話で、1950年代の中流家庭の妻の姿を通して描いていますが、ジュリアン・ムーアの演技もさることなから日本語翻訳担当されました松浦美奈さんの言葉の表現の上品さには感心しました。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-10-21 12:43:49) |
10.《ネタバレ》 前に見たときは、心理描写の重みがなくて安直な内容だと思っていたのですが、よく見たらなかなか良いではないですか。ジュリアン・ムーアのしっとりとした美しさが最初から最後まで貫かれているのがいい。この作品はその時点で成功です。あとは色彩の丁寧さとエルマー・バーンスタインのやりすぎ音楽にゆったりと浸っていればよいのです。庭師の方はもう少しひねったキャラクターが欲しかった気もするけどね。 【Olias】さん [DVD(字幕)] 7点(2009-01-19 23:47:40) |
9.擬古典主義映画っていうのか。徹底してハリウッド黄金期のスタイルを踏襲する。斜めに書きなぐったようなタイトル。音楽もほとんど伴奏のように流し続ける。旦那が出社するときの音楽なんか、そうそうこういう感じこういう感じ、とニンマリしてしまう。ラストの平行四辺形に組まれたキャストのタイトルに至るまで凝っている。スタイルを踏襲するってのは、すでに完成した形式を利用して、それを外から眺める視点を持つことだろう。差別や偏見のテーマの扱いに、そういう積極的な成果が出ていたかどうかはハテナだ。それよりも、作者はひたすら耽溺の悦びに酔いしれてしまっていた。雑誌の取材で暖炉に手をついて微笑むポーズなんかの時代性、「ときとして違う世界の人間の方が心を許せる」「でも許したらもう違う世界の人じゃないわ」なんて会話の妙、メロドラマに必須の駅頭シーン、そういったもう完成した型を、古来の茶器を撫で回すように改めて愛でている映画と思えばいいのだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-05-23 12:16:25) |
8.最初はただ幸せそうで憧れのマダムだな~と思って主人公を見ていたけど…だんだん考えさせられた。 【あしたかこ】さん 7点(2004-08-12 00:49:09) |
7.《ネタバレ》 メッセージ性の強い映画だなぁと。同性愛問題とか、人種差別問題とか。考えさせられる事が多かったです。が、キャシーとレイモンドももうちょい節度ある行動とった方が良かったんじゃねぇの?っていうのが私の感想です。時代が時代ですし…。でも夫が最後幸せになれて個人的に嬉しかったです。あの頃は同性愛が病気だと思われていたんですねぇ…。 あっ、レイモンドってパーマー議員なのか!! 【Ronny】さん 7点(2004-07-23 00:51:29) |
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6.50年代の雰囲気を楽しむメロドラマ映画というのが事前の知識だったけど、人種差別などアメリカだけでなく、現代の日本にもまだまだ残る「偏見」を扱った映画。 楽しめるかどうかは別として、数多くの賞を得ているのも納得です。 外見にとらわれず本質を見極めることの難しさはいつの時代どの国でも一緒ですね。 「誇り高く生きて欲しい」という彼の言葉は胸に響きました。 【六本木ソルジャー】さん 7点(2004-06-25 15:24:06) (良:1票) |
5.ジュリアン・ムーアがはまり役でした。ジュリアン・ムーアは現代の女性よりも60年代くらいのちょっと前の時代の女性の役が合っていると思います。個人的に「24」のパーマー議員が出てるのがうれしかったです。 【ジョナサン★】さん 7点(2004-06-11 16:08:58) |
4.どうしてだろう?中身は黒人差別とホモセクシャルとかなり深く悲しい内容なのに、見終わったあとあまり嫌な気にはならなかった。あの綺麗な風景が緩和してくれているのか分からないが・・・とにかくこれは見てよかったと思えた作品。 【TEZZ】さん 7点(2004-04-13 17:55:27) |
3.《ネタバレ》 待ってましたッ、昼メロ…と思いきや、綾戸智絵姐さんが「メロドラマちゃうでぇ、~人間映画です」と ド迫力スポット。節度と情感あふれる懐かしい匂いのする余韻をいただけます。50年代ロック・ハドソン版の方がメロメロしてるかも(未見)。 映像は、いきなり紅葉の美しさに見入ってしまいます。が、もう室内の装飾・衣装・メイクにいたるまで隅から隅まですんごい色彩オンパレード・・これは人生色々、なのか、人種問題を指し示してるのか、と考えてしまいました。 裕福で円満、理想的な夫婦であった二人の、純粋ゆえの未熟さが描かれていたと思います。妻の友人役パトリシア・クラークソンが声と美貌で貫禄あり、場面の魅力を上げてくれます。当時の御婦人をよく表現している彼女の態度を責めるわけにはいきませんでした。ちょっとつまずき、よろめきかけたけど、人格者に出逢えてミセスは大人になりました・・ジュリアン・ムーア はまり役。順撮りしてなかったからか、妊娠中のお腹の大きさがいろいろ変わって、少々気が散りました。でも慶び事なのでラッキー7点。 シーンごとに流れる音楽もメロって良かったです。昼メロといえば、長内美那子さんしか考えつかなかったワタシ、頭の中で彼女に置き換えて、高橋真梨子の♪「THANKS」を勝手に流しています。 【かーすけ】さん 7点(2004-01-28 13:10:02) |
2.50年代後半、ケネディ暗殺やドロ沼のベトナム戦直前、偉大で強く明るいアメリカ、幸福な家族が生きていた時代、そんなアメリカの中に芽生えた個性重視、自我の確立、人権尊重といった思想。だれもが憧れていた幸福なアメリカが崩壊する直前のヒビ割れを、TVドラマのような鮮やかなカラー、衣装などで見せてくれる。なんとなく「アメリカン・ビューティー」と見比べて観ると面白いと思った。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2004-01-24 14:16:11) |
1.何気ない日常に見えるけど、この年代にはタブーだったことがいろいろ起こっていて・・・結構切ない映画で見てよかったです。エンドロールの映像とか、衣装だとかが本当にステキで印象的でした。 【piggy】さん 7点(2003-12-27 02:15:28) |