5.《ネタバレ》 カウリスマキって絶望してる人が淡々としてるんだよね。他の国の映画だったら、大声で騒いだり、誰かを傷つけたりするのに、この国の風土でしょうか、静かに運命を受け入れるんだよね。じゃぁそんな国だったら、みんな優しいのかって言ったら、「人生は美しい」とか言う殺し屋が殺人現場で彼に罪をなすりつけたり、結局、損する人は損をするんだろうね。彼の映画はホント、そう。損する人は損するんだけど、ある限界点が来たら、犯罪でも自殺でも淡々と実行する、そんな人たちを見つめてる。結局、どこの映画にもあるパターンなんだけど、彼はそれをのんびりしたテンポで描くもんだから、こちらとしては、そんなに気が荒まないんだよね。不思議な感性だね。彼自身も絶望通り過ぎちゃって、不思議な心の安らぎの中にいるよう・・。彼は、表現を通して、不安を押しつけない監督なんだね。だから、彼の作品はもう一回観ようって気になるんだ。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-05-31 21:33:44) |
4.《ネタバレ》 会社をクビになった男が自殺をしようと、殺し屋に頼んで、自分を殺してもらおうしたら、ある日、1人の女性に恋をしたからやっぱり死にたくない。そしたら今度は殺し屋から逃げることになる。まあ、ありそうな話ですが、結構、面白く出来ていて悪くはない。ただ同じ監督の作品なら「浮き雲」の方が私は好きです。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-05-15 21:53:41) |
3.この監督の作品は、どれもが引き込まれていく不思議な魅力だ。 ところで、常連のマッティ・ペロンパーが一瞬出ていたような気がしますが、いかがでしょう? 主人公がサングラスを買う場面、「1ポンドだ」とお金を請求する人。(これ、恐らく店のではないでしょう・・・) |
2.《ネタバレ》 よかったわー。 展開は誰でも予測できるようなわかりやすさだし、BGMもほとんどなく淡々と進むのに、いつの間にか映画の中の世界にしっかり引き込まれちゃってたわ。最初は死にたがってたくせに途中で気が変わっちゃう主人公と、殺し屋なのに病気で自分の命のほうが危ないコントラクト・キラー…人生を達観しまくったような、この絶妙な雰囲気がたまらないわ。 主人公の男も最初はうっとうしいオッサンってだけだったのに、女ができて生きる希望を持ちはじめると、だんだん魅力的になってくるのが不思議ね。 それにしても、金かけなくってもCG駆使しなくても二時間観客をひきつけることは十分可能だっていう、なんか見本みたいな映画だったわ。 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 7点(2004-04-01 17:18:31) |
1.《ネタバレ》 深夜にテレビでやっていたのを偶然見つけ、少しのつもりが結局最後まで引き込まれて観てしまいました。映像も暗くてちょっと不気味なんだけど、ちょっとしたタイミングのズレや関わる人間の事情なんかで結局主人公が生き延びてしまうのがおもしろかったです。不気味なのにクスッと笑っちゃうっていう感じです。この映画は真夜中に観るといいと思います。 【きょうか】さん 7点(2003-12-01 16:52:30) |