7.そこらの草原が実はワンダーランドであったという発見。隠れていたジャングルが姿を現わす。植物と動物が、さらには水や空気までが親密に通い合っている世界。ミズグモっていうのだったか、空気を採取してきて水中の藻の中に巣を作っていくの、クモによって抱え込まれた空気の不思議な質感が新鮮だ。雷雨のスローモーションによる水の表情もすばらしい。無機質であるものが虫たちと同等に生き物めく。僕らはみんな生きている、って気分を実感する。微速度撮影が植物の動物性を見せ、高速度撮影が動物の植物性を見せる。そしてこれらはフィルムの開発によって初めて目にすることが出来た世界であることに、感謝せずにはいられない。ヴィーナスの誕生のような蚊の荘厳。あくまで一日のドラマでこれだけの物語が展開する、ってことは、これに四季の変化が加われば、さらに豊かな物語が紡がれていることだろう。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2009-04-06 11:59:13) |
6.昆虫の不思議な世界は色々な番組で見慣れているし、内容も知っていることがほとんどだったのですが、とても楽しめました。クモやカマキリの補食シーンが出たらどうしようと思いながらドキドキしていましたが、意外とあっさりしていたので安心しました。ハチの姿に似せて交尾にくるハチを誘う植物の映像は誘いかけられたハチの気持ち(植物に恋してしまったような)が伝わってくるようなシーン。雨粒が葉に落ちてその衝撃で飛び上がるテントウ虫のシーンなど、見ていて思わずほほえんでしまうような映像が多かったです。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-12-29 13:06:21) (良:1票) |
5.ムカデの足など、小さな虫たちの精緻な動きを見せられて、感動した。マクロな人間の視点で虫をみると、あいつらなに考えてるのか分からない、という感想しか抱かないものだが、カメラを使ってミクロな視点で虫たちを見ると、虫の意志も理解できてくるから不思議だ。 【チビすけ】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-09-11 09:20:02) |
4.普段は気にも留めないちっぽけな虫の世界が、想像をはるかに超えて美しい。もちろんグロテスクなところはあるけど(とくに毛虫の群れとか、忘れたい)、アブラムシを取り巻くアリたちとテントウムシの動きや、闘うクワガタ、雨に戸惑うミズスマシ、濡れたクモの巣、奮闘するフンコロガシに、巣から覗くハチの幼虫など、透明感のあるきれいな映像のオンパレード。虫が地面を踏みしめる音まで聞こえてくるのが臨場感があってまたいい。小さな虫たちの生活がこんなにもドラマチックなものだったなんて。そして画面の虫たちの足元にときおりさらに小さな虫が通ることに気づいて、この世界の巨大さ、繊細さを実感。溜息が出ました。 【no one】さん 7点(2005-02-19 02:23:00) (良:1票) |
3.「がんばれ~、フンコロガシ!」と、フンコロガシを応援できる、世界で唯一の映画だと思います、多分。羽化する蚊の姿は、まるで妖精のよう。人間とは別の世界で生きる、虫たちの、ただ当たり前の姿。そこに「下等」などという価値観が入り込む余地はありません。まー、もっとも映画を見ている間、上映時間の半分くらいは鳥肌立ち続けでしたけどねぇ(イモムシ関係は特にねぇ・・・)。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-11-23 20:41:27) (笑:1票) |
2.個人的には虫は嫌いなんだけど、この映画に映し出された虫たちはとても生命体としての力強さに溢れ、人間の営みと変わらぬドラマ性を見せてくれる。これが、本来の虫の姿なのであろうが、それを粘り腰で映し続けた監督の労力は計り知れない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-10-31 12:11:49) |
1.大自然の中に生きる虫たちの営みを延々と映し出していくだけの映画なんだけど、その映像があまりに繊細で力強く思わず見入ってしまう。虫たちの営みのドラマにハッとさせられ、感動させてくれる。それにしても、このドキュメンタリーを紡ぎ出した監督の粘り強さには感服する。 【スマイル・ペコ】さん 7点(2003-10-06 12:31:05) |