2.《ネタバレ》 “HELLBOUND”『地獄行き(が決まっているもの)』カースティのその後。って考えると納得なタイトルです。その後もその後で、前作の直後から始まります。前編、後編みたく綺麗に繋がってますね。
セノバイトとカースティ引き継ぎの、新しいキャストでの物語かと思いきや、まさかのジュリアがヒール側の主役。凡人だったらフランクおじさんの方をメインに選ぶところだろうに。
そして相変わらず出番の少いセノバイト。今回こそは大活躍かと思ったのに。ピンヘッドの過去がちょっと解り、その流れでチャナード医師もセノバイト化、あいつらの仲間入りするのかと思いきや、まさかの対立。
そして、やっぱ弱い。なんかもう、可愛いセノバイト。やられたあとのビジュアルも衝撃的。チャタラーお前…
ストーリーが面白いか?と言われると相変わらず微妙なんだけど、この作品が目指したところが“Mtvの映画版”なのかもしれない。
グロくてキモい映像、サブリミナル効果が出てそうな細かいカット割りから、何となくニック・カーショウの“The Riddle”やイエスの“Owner Of A Lonely Heart”のオフィシャルビデオ映像を思い浮かべました。本作の映像だけ流して、BGMに好きな曲流したら、環境映像としてカッコいいなって。
トニー・ランデル。あの伝説の『北斗の拳』実写版の監督。予算内でキッチリ仕事をする職人監督だと思っています。私評価してます。
ウィリアム・ホープ(髪の毛あり)が出てるのと、無口な少女(…でもないか)ティファニーを助けるトコ、なんか太い管で繋がってるチャナード先生のビジュアルがエイリアン2を連想させますね。
『前作同様グロいホラーで、この前ヒットしたエイリアン2っぽくて、それでいてMtvっぽいセンスも出せ』なんて無茶な要求を、ランデル監督は高次元(&低予算&短時間)で、満たしてるんじゃないでしょうか?
なんかね、観終わったあと『'80年代のホラーを観たなぁ~~』って満足感がたっぷりでした。面白いとかつまらないとかでなく、観ちゃいけないものを観てる背徳感というのかな、良い週末の夜って感じを味わえました。
前作と合わせて194分の超大作ホラー。合わせて平均6点になるように、この点数で。