9.ハリウッドリメイクもされた作品ですが、このオリジナルの方が断然好きです。 本作だけでなく、「奇人たちの晩餐会」や「3人の逃亡者」など、 ヴェベールの作品はよくハリウッドでリメイクされるのですが、 やはり他国には決して出せないフランスの空気がいい。 普段の生活の中で絶対絡むことの無い、全く異なるタイプの人間を絡ませて笑いを取る。 本作のシチュエーションもそんなヴェベールが最も得意とするところ。 流石の安定感で本作でも独特のおかしな世界観を作り上げています。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-03-30 18:36:54) |
8.なんて言えば良いのか?ゲイの世界、オカマたちの妙な感じが不思議と楽しめたのには我ながら驚きである。驚きと言えば、あの口調といい、声の感じといい、そして、何よりも顔付きといい、まるで三輪明宏みたいな男女みたいなのがこんなにも似ているのがびっくりである。ところであのお皿に一体、何の絵が書かれていたのか?気になった。それを見せずに想像してね。とでも言っているようで、ある意味、想像することの楽しさがあって、そういう意味でも不思議と楽しめたし、オカマだろうが、ゲイだろうが、同じ人間であるというような作品全体にもどことなく温かさが感じられて好感が持てる作品になっている。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-02-18 20:48:30) |
7.アメリカ製の「鳥籠」より、この「狂人の檻」。けったいな中年のオカマとしか見えなかったザザことアルバンの愛情深さにほだされ、軽妙なやりとりを愉しみながらも人と人との結びつきとは何だろうかと考えさせられる。「マイ・フェア・レディ」等もそうだが訛りや言葉遣いが可笑しみを生む映画は、吹き替え版を先に見るのがいいのかも。 【レイン】さん [地上波(吹替)] 7点(2006-03-01 21:06:43) |
6.初見はテレビで中学生くらいの頃だったと思うんですが、けっこうおバカ映画的なノリで鑑賞して満足していたのを覚えています。ただその頃はミシェル・セローの誇張した感のヒステリック演技自体が面白いということにすぎなかったのが、大人になって観てみるとこのヒステリックぶりがなんとも可愛らしくいじらしいじゃありませんか。いや、べつにそっち方面に目覚めたわけじゃなくって、たぶん女性の可愛い嫉妬というものの存在を知ったとか、そういう私自身の経験値アップや知識力アップがこの映画をより楽しめるものにしているんじゃないだろうか。ということでこれはおバカ映画じゃなくて、やっぱり大人の上質なコメディでした。そしてあらためて、映画を楽しむためにも「日々これ勉強」と思うのでした。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-12 14:17:28) |
5.《ネタバレ》 正月なのですべてが丸く収まってしまう、おめでたい作品のレビューをば。ジャン・ポワレの舞台劇の映画化作品。脚本の筆頭にフランシス・ヴェベールの名前がある。通常コメディの作家は、笑いを作り出す独自のパターンをいくつか持っていて、それをアレンジしながら繰り返し使っていくものだが、後年ヴェベールが監督・脚本を担当した「奇人達の晩餐会」でも使われた、やってくる訪問者に合わせて部屋の装飾を隠したり変えたりすることによって笑いを生み出すパターンがこの作品にみられる。また、人間にとって必要悪でもあり、潤滑油でもあり、また、邪悪な行いにも当然なりうる、嘘という行為に特別に着目していくパターンも既に存在している。エドゥアール・モリナロの演出は、一定の格調を持たせることを重視しているためだろうか、ややテンポがゆっくりに感じられた。ヴェベールが監督も担当していたらもう少しテンポアップしただろう。フランスやイタリアでも、結婚は家対家の側面が結構残っているのが窺えるのが興味深かった。(以下2004/1/2追記)ラストシーンが二人の主人公のストップモーションになっているのが面白さを「倍」にしている。連想される映画は、わたしの頭には、ひとつしか浮かばない。両者のストーリーを思い返すと、思わずニヤリとしてしまうのである。 |
4.こんーな作品があったから「バードケージ」の点数が低いんですね。淀川長春さんもこちらのほうを評価していました。この作品はフランス映画らしく洒脱ですがフロリダ・ビーチを舞台にしたアメリカ映画で全く同じストーリーの「バードケージ」のほうが笑えますよ・・・。でもこちらを先に見た方には所詮リメークでしかないのかもしれません。この作品のアルバンのほうが「バードケージ」でネーサン・レインが演じたアルバートよりも女らしくて色っぽいですがネーサン・レインのほうが歌はうまいし芸達者です。芸達者すぎて品がないという感じがしないでもないですが・・・。男役のほうはどちらもマッチョ(「バードケージ」ではロビン・ウイリアムズ)でかっこいいです。息子役は「バ」のほうが大人っぽくて、こういう家庭で育ったら世の中の裏表を子供のころから知ってこうなふうに成長するだろうな、なんていう雰囲気です。二つの作品を比べるのは難しいですが先に見てしまったほうより1点低くします。 【かわまり】さん 7点(2004-04-05 14:31:09) |
3.さてさてさてさて、こちらの映画、コメディというよりも、人間ドラマ+ラブストーリーと見受けられました。爆笑シーンはありませんが、クスリと笑って、ちょっとしんみりしてみたり……人を愛するということには、いろんな形があるんだなぁ〜、なんてシミジミしちゃいましたよ。ゲイという、世間では変わった風に見られる人達だからこそ、愛する気持ちを大切にして生きているんでしょうね。上質のコメディ映画だと思います。私が、一等好きなシーンは、息子の婚約者の両親に会うときの相談で、彼女が男として振る舞うためのレッスンを受けているところ。パンの食べ方、マーガリンの塗り方、小指を立てないこと、そうそう「ジョン・ウェインの歩き方を真似ろ」というのもいいですね。(シーン自体はありませんが)その後、バカにされた彼女の仕返しをしようとして、男がやられるのもいいです。 《お詫び》“運命は残酷”には繋げられませんでしたが、【STING大好き】さんと【なるせたろう】さんを壊してしまったこの映画にこそ、残酷な運命を感じまする。箱根駅伝のたすきリレーのように、走るお二方を、沿道で応援しております。 【元みかん】さん 7点(2004-01-09 02:40:17) (笑:1票) |
2.こ、このページの、この異常さは何なんでしょう?(笑) 「○○が好き」(変更前のレビューへの投票かとは思いますが)という書き込みだけで(笑:2票)のきのこ様、急にオネエ言葉になっているなるせ様、いつもの理論派をかなぐりすててるSTING大好き様、フシギすぎます~。でも、今テレビでかかっている「北の国から」の再放送をBGMにこれを書いてる私も、かなり異常(しかも場面は蛍ちゃんの結婚式という、チョ~クライマックス!不謹慎、ごめん。)ほんとうに、偶然は残酷だわ~(←これじゃ、つなげたことにならないって!?)。いや、私も少しはマジメになろう。ほんとに本作はなるせ様がおっしゃるように「上質のコメディ」で、STING大好き様がおっしゃっているように手ばなしで「ホントに面白い」といえる映画です。つけ加えたいのは、彼=ウーゴ・トニャッティの伊達男ぶりと、この彼を愛するカノジョ=ミシェル・セローの愛の深さ、その表現のいじらしさ、かな。そこがアメリカのリメイク版とは、大きく違う点です。色っぽさも、さすがフランス+イタリア映画。 【おばちゃん】さん 7点(2003-12-18 23:04:01) |
1.すてぃんぐ様↓ってば、このサイト一番の人気者だというのに。やっぱりあのお噂は、本当でしたのね。「俺と一緒にチーク・トゥ・チークしようぜ」って、私におっしゃってくださったのは、あれは、カモフラージュだったのね。ヒ・ヒドすぎるわ! ほんとうに、運命は残酷(←皆さんもつなげてみよう!)。 冗談はさておき、これは今観ても新鮮な上質のコメディーだと思います。アメリカではリメイクされ、日本では舞台化されたほど評判を取った作品です。ウチのカミサンもおススメです。 【なるせたろう】さん 7点(2003-11-10 21:17:32) |