野菊の墓(1981)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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野菊の墓(1981)

[ノギクノハカ]
1981年上映時間:91分
平均点:6.33 / 10(Review 21人) (点数分布表示)
公開開始日(1981-08-08)
ドラマラブストーリー青春ものアイドルもの小説の映画化
新規登録(2003-11-26)【光りやまねこ】さん
タイトル情報更新(2024-06-30)【イニシャルK】さん
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監督澤井信一郎
キャスト松田聖子(女優)戸村民子
桑原正(男優)斎藤政夫(青年期)
島田正吾(男優)斎藤政夫(老年期)
村井国夫(男優)斎藤喜一郎
赤座美代子(女優)斎藤初子
加藤治子(女優)斎藤きく
丹波哲郎(男優)斎藤剛三郎(特別出演)
湯原昌幸(男優)常吉
愛川欽也(男優)戸村新吉
樹木希林(女優)お増
常田富士男(男優)渡しの乗客B
相馬剛三(男優)
高月忠(男優)
奈辺悟(男優)
大井小町(女優)
白川和子(女優)
叶和貴子(女優)瞽女
唐沢寿明(男優)
原作伊藤左千夫「野菊の墓」(集英社コバルトシリーズ刊)
脚本宮内婦貴子
音楽菊池俊輔
作詞松本隆「花一色 野菊のささやき」
作曲財津和夫「花一色 野菊のささやき」
編曲瀬尾一三「花一色 野菊のささやき」
主題歌松田聖子「花一色 野菊のささやき」
撮影森田富士郎
製作高岩淡
東映
企画吉田達
高村賢治
配給東映
美術桑名忠之
編集西東清明
照明梅谷茂
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1
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6.《ネタバレ》 原作では、政夫の家は矢切村(松戸から二里)、民さんの自宅は市川の町場にあるとされており、要は現在の千葉県松戸市~市川市内の話である。この映画では高い山が見えるので場所感がかなり違うが、そこは映画としての見栄え優先ということで構わない。
ヒロインはいま見ても非常に可憐で可愛らしく、こんな時もあったのだと遠い目になる。自分としてはデビュー曲(裸足の季節)以来のファンだったので当然のように劇場に見に行ったが、アイドル映画ということで中身にはほとんど期待していなかった。実際に序盤の雑巾がけのあたりで、ああこれはもう駄目だといったん観念したのだが、そういうファンサービス?はここまでで終わりになったのが意外だった。改めて見れば、演者の初々しさを笑いに転化して導入部のほのぼの感を出していたとも思われる。
物語としては原作と比べても純愛要素が増幅された感じで、互いに花を贈り合う趣向は泣かせるものがある。また特に婚儀と騎馬戦の同時並行から一挙に距離を縮めて花嫁行列へ至る展開が印象的で、生木を裂くとはこういうことかと思わされた。婚家先の場面では、採ったばかりの果実を剣山の上に置いたかのような過酷な環境が痛々しく、ここで姑役の役者(北城真記子という人らしい)は全国のファンの憎悪を集めたはずだが、夫の姿を見せなかったのはせめてものファンへの配慮だったと思えなくもない。

ところで今回この映画を見ていて、うちでオスメス2匹の子ネコをもらって来たときに、近親交配などしないうちに処置しておかなければと考えたことを思い出した。そういう点で劇中の母親の行動は基本的に理解できる。
しかしその母親が、全てが終わってしまってから「そんなに好きだったら一緒にさせてやった」などと泣きごとを言って、少しでも自分が楽になろうとしていたように見えたのには怒った。年上なのも従姉弟なのもどうでもいいことだったというならこれまでのことは一体何だったのか。そもそも自分の甘さが事態を悪化させた面があったはずだが、それでも「不承知」と決断したのなら最後まで「情け知らず」のままで通すか、あるいは自害でもして果てるのが責任の取り方だろうと言いたくなったが、まあ女親にそんなことをいっても仕方ないか。若い二人の悲恋物語であると同時に、親たるこの人物の晩年の悔恨の物語という印象がなくもなかった。
なお個人的な思い入れが大きい映画なので逆に点数は控え目につけておく。
かっぱ堰さん [DVD(邦画)] 7点(2016-12-31 23:06:13)(良:1票)
5.《ネタバレ》 この映画、確か公開時は真田広之のアクション映画との同時上映で、
私は、そっち目当てで『野菊の墓』はついでに鑑賞した記憶があるんですけど・・・
当時の印象は松田聖子のおでこが素敵!!(まさか聖子ちゃんカットに隠されたおでこが、あんなだとは・・・と衝撃でした。)
でも何だかんだ思わず、この映画の主題歌『花一色~野菊のささやき~』(確か『白いパラソル』のB面に収録)のレコードを買ってしまった思い出があります。

んでもって今回改めて鑑賞すると、松田聖子のド素人的な演技が逆にいい味出して良かったです(相手役の新人さんも同じく)。
二人の初々しさが、この純愛の物語に見事にマッチしていました。
そして陰のMVPは樹木希林さん!!いい味出していました。
何気に景色も美しく素晴らしいし、涙もろい私は予定通りラスト泣かさせていただきました。

ぐうたらパパさん [映画館(邦画)] 7点(2011-03-21 12:46:50)(良:1票)
4.《ネタバレ》 まず初めに澤井信一郎監督って女優、それもけして、演技の上手いとは言えない。むしろどう考えても下手くそな若い女の子を可愛く見せてしまうことに関して才能があるとこの映画を観てそう感じると共に、映像的センスも持ち合わせていることが解る。始まってすぐの水辺のシーン、船に乗ってやってくる政夫を映す水の美しさ、おっと、この映画、全編に飛び込んでくる光の美しさ、この映画、我が故郷の自慢出来るほど見事な山の景色、白い雲、実際にある景色をここまで美しく描いてくれていることに感謝したい。個人的には松田聖子はどうしても苦手であるが、そんな苦手な松田聖子の民子はどこから見ても民子のイメージぴったりなほど上手く撮れている。正直、観る前は凄く不安でした。野菊の墓で松田聖子ってどうなのよ?て気持ちがしていたけど、予想していたほど悪くはなく、むしろ予想以上に良かった。澤井信一郎監督って、もっと評価されても良いのでは?ところで希木希林の「民子さん、民子さんて、そんなにも民子さんが良いのかね。私じゃ駄目なのかね?」には思わず吹き出しそうになるほど笑わせてもらった。そりゃ、いくら何でも松田聖子には勝てんだしょてまあ、ほとんどの方はそう思うに違いない。
青観さん [DVD(邦画)] 7点(2011-02-13 21:16:19)(良:3票)
3.もっぱら評判の高いこの作品。いや、だまされんぞ。アイドル映画なのにちゃんと撮っているってぐらいじゃ。と、変な気合を入れて観たのだが、まず夕暮れ時の薄暗い空をバックにほのかな逆光で映される二人の描写という美しい画が飛び込んでくる。まあ、こうゆう画が一つや二つ無いとお話にならんでしょ、とか思っていたのだが、一つや二つじゃない。引いた位置から捉えた画が何度も挿入され、それらはことごとく美しく、もちろん単に情景が美しいだけではなく、ちゃんとそこに二人がいて、その二人は必ずといっていいほどに背景にあった逆光を浴びている。松田聖子は木下版のヒロイン以上にヘタクソなのだが、木下版もそうだったが、そのヘタクソさの中に純朴さがにじみ出てるような錯覚を覚える。アイドル映画とは思えないあの“おでこ”もこの純朴さに一役買っている。白を効果的に使っているという↓レビューに大いに納得しながらも、私はりんどうの紫がその色の鮮やかさとともに鮮烈に刻み込まれました。カラーであることがなんの優位性も見出せない映画が多々あるなかで、見事にカラーの優位性を見せ付けている。
R&Aさん [DVD(邦画)] 7点(2007-10-05 11:05:40)(良:3票)
2.《ネタバレ》 澤井信一郎監督のデビュー作となる松田聖子の初主演映画。20年ほど前に初めて見た時はとにかく松田聖子のイモっぽさと下手くそな演技が気になってしまい、映画自体もすごくつまらないように感じていたが、久しぶりに(冷静になって)見てみるとそこまでつまらなくはなく、むしろちゃんと作られていて、冒頭から美しさを感じさせる映像も多く純粋に映画としてよく出来ているし、東映で20年間助監督をしていた澤井監督の職人ぶりが1作目にして早くもうかがえる佳作になっている。松田聖子はやはり最初に本作を見た時も今でもどうしても苦手なのだが、最初の雑巾がけのシーンこそ違和感があるものの、(昔見た時はここから松田聖子の演技が気になりはじめ、そのまま終わってしまった。)見ていくうちに慣れていきあまり気にならなくなったし、どうしても苦手な自分が見ても、この映画で松田聖子のファンになった人も多いのではと思うほどうまく魅力が引き出されている。政夫が「民さんは野菊のような人だ」という有名なセリフに対して「政夫さんはリンドウのような人ね。」と民子が返し、それがのちの伏線になっているのも良い。民子の輿入れと政夫の学校生活を交互にカットバックさせながら描くのもうまく、その直後の花嫁行列のシーンの民子と政夫のやり取りも印象に残るものになっている。でも、このシーンは二人がお互いを遠くから見ているだけという静かな演出でも良かった気がしないでもないが、それだと公開当時でもちょっと古臭くなってしまうような気もする。脇役陣の演技はさすがに安心して見ていられるが、中でも光っているのが樹木希林演じるお増の存在感のすごさ。民子と政夫の恋をあたたかく見守るという役柄だが、同時にコメディリリーフ的な登場人物でもあり、とくに冒頭部分の政夫との会話のあとにつぶやくセリフからして笑えるし、登場するシーンは全部この人が持って行ってしまうようなインパクトもじゅうぶんで、まさにこの役は樹木希林でなければ出せないような味があり、その味が見事に出ていて間違いなくはまり役だ。(政夫の母役が加藤治子なので見ていて「寺内貫太郎一家」が見たくなった。)それにしても、民子に縁談を持ってくる伯父さんの役が丹波哲郎というのはいかにも胡散臭すぎる。木下恵介監督の「野菊の如き君なりき」はまだ見ていないのでいつか見たいなぁ。(2018年8月13日更新)
イニシャルKさん [CS・衛星(邦画)] 7点(2005-05-12 17:51:38)(良:2票)
1.野菊の如き…の方にも書いているんですが、原作よりなによりこれを一番最初に観てしまい、松田聖子はデコッパチだなあ…と思いつつも泣かされてしまった映画です。アイドル映画と小馬鹿にしながらみたくせに…。野菊の如き…と比較して、多分大勢の方があちらの方に軍配をあげると思うのですが、私にとってはなんとなく向こうの方が上とは思えても、作品としてはこっちの方が好きという、自分の感性がちょっと恥ずかしい気持ちのする映画なのでした。え?百恵ちゃんでも撮ってる?知らなかった…。観なきゃ。
へっぽこさん 7点(2004-03-18 19:55:51)
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【点数情報】

Review人数 21人
平均点数 6.33点
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4314.29%
5419.05%
6419.05%
7628.57%
829.52%
914.76%
1014.76%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 Review0人
2 ストーリー評価 10.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 Review0人
4 音楽評価 Review0人
5 感泣評価 Review0人
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