5.《ネタバレ》 どこにでもある、離れて住みしばらく会っていない息子に会いにいくと父親の風景。定点カメラを多用しているで二人の会話の時間は間の取り方がすごくうまいし何を話していいのかわからずとにかくなにか話そうとしてごにょごにょになっていくさまも見事。地味だけども何気ない風景の中にも親子の絆、確執的なものがあっても昔からやってることは自然と出ちゃうもんだしそういうのを見てるとやっぱり父親と話すっていいなーって気分になっちゃいます。ふたりの微妙な気まずさが絶妙な感じがハリウッド映画じゃ表現できないだろなー。 |
4.父親にとってはいつまで経っても子供は子供のままであり、それが息子となれば、尚更のこと、永遠に可愛いものであったりする。また息子にとっての父親の存在の大きさというものを離れて暮らすことで今まで気が付かなかったものが見えてくるとしいうような何かこれは男と男、つまり男同士の関係は母親と娘に置き換えてみても同じようなものであったり、離れていてもどこかで繋がっているんだというのがこの映画を観ると感じずにはいられない。あれほど息子を子供のように可愛がり、だからこそ信じあうものが生まれてくる中で息子には息子としての事情があって、父親の存在が時に邪魔くさく思えてならなかったりと人間はそういう生きものであるとばかりに色々と考えさせられる映画でもある。こういう映画を観るとイタリア映画はアメリカ映画にはない上手さ、家族を描くことに力を注ぐことに関してはどこか日本映画的な香りを感じる国、それがイタリアという気がします。 【青観】さん [DVD(字幕)] 7点(2010-07-02 22:44:38) |
3.マッシモ・トロイージとマルチェロ。地味~な映画なのに、なにげにしぶい幻の共演です。親子には見えないけど。これは私事ですが、子供のころから家族と食事したりする団欒の時間にふっと感じたなにかせつない気持ち、これは何だろうとずーっと思っていたのだけど、いつか自分が別の世界を持ち、別の家庭を持っていく寂しさと期待の入り交じった感情だったのかな、と思いました。そんな言葉に言い表わしにくい微妙な気持ちを異国の人が描いているようで、静かに感動したのでした。 【ETNA】さん 7点(2004-03-10 17:13:57) |
2.何が起こるわけでもなく親子の確執が淡々と語られていてどこか物悲しい感じがしました。イタリアとてあっかるいばかりではないんですね。主人公の2人、とてもいい俳優ですね。今はもうこの世にいないなんて残念です。しっとりとした気分になりたい人にはお薦めします。 【Jade】さん 7点(2003-01-18 22:41:02) |
1.内容としては素朴だけど、親子のやり取りの様子がとてもよい。 【びでおや】さん 7点(2000-05-04 02:43:22) |