11.《ネタバレ》 主君の敵にと下郎に討たれた侍の処分。 下郎の手柄は主君の手柄。 そんな立場の人間であるから、侍は常に厳しい立場にある。 よって下郎に討たれるような侍はおらぬ、とのお上の判断。 そんな結末を、ラスト30分くらいで見せる。 それまでは町人、侍交えての朗らかな人間悲喜劇模様が描かれる。 朗らかな後に、10分くらいの血なまぐさい殺し合いが描かれる。 伊藤大輔の味であろう。 人間として、下郎の立場を見つめ続けた彼の真骨頂時代劇である。 【トント】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2019-11-14 22:33:36) |
10.《ネタバレ》 今でこそ時代劇のチャンバラシーンといえば、相手を切りつけるとザシュッ!と効果音がつくものですが、 この時代ではまだそう言うのは無かったんでしょうかね。え?今ので切り終わったの?みたいに思っちゃったりする(笑)。 でも、別に人を切りつけたからってあんな派手な音がするわけないですから、こちらの方がリアルなのよね。 武士たちの態度には腹が立ったし、それゆえに最後の大暴れのシーンは見応えあってスカッとしたなあ。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2017-11-21 20:00:17) |
9.《ネタバレ》 ラスト10分を削って、タイトルを『富岳人情話』辺りに代えても問題なく成立するお話ですが、やはり見所は、最後の仇討ちシーン。切なさ、やるせなさ、憤り、さまざまな感情が入り乱れる、鬼気迫る大立ち回りはクライマックスにふさわしい迫力でした。決して敵討ちが相成ったところで、気が晴れるものではありませんが、それでもやらなきゃならない、やらずにはいられない、それが仇討ちの性。偽物の家宝は、主の命と引換に、本物の名声を得たという皮肉な結末でありました。それにしても若殿、5人を相手に喧嘩を売るとは、酒が入っていたにしてもお粗末過ぎます。しかも敵の大将格と刺し違えることさえ出来ない技量とは、情けない限り。良い人であっても、武士としては失格なんでしょうね。長もの(槍)というアドバンテージと、気迫と、勢いだけで、5人を成敗した主人公には、張本勲に変わって私から「あっぱれ」を献上いたしましょう。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-10 21:41:40) |
【ホットチョコレート】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2016-12-03 20:20:47) |
7.《ネタバレ》 時代劇と思って見ていると意外性を感じるかもしれない脚本。 主人をはじめ各々のキャラクターが相まって、とても良い話で終わると思いきや… 権八の長い槍を振り回して戦うシーンは迫力に圧倒され見入ってしまいました。そして最後の権八の姿が目に焼き付いています。 【さわき】さん [地上波(邦画)] 7点(2016-12-03 18:03:09) |
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6.シンプルな演出に見えますが、従来のお決まりの時代劇とは違う、何か淡々としたロードムービーのような印象を持ちました。 宿における群像劇のような展開・演出は次作の「たそがれ酒場」にも感じます。リアリズムといっても溝口健二よりももっと距離を置いた、自然的なものも感じます。主人や槍持ちというよりも、むしろ、まわりの登場人物たちの哀歓や、その背景にある社会そのものを描き出すところに内田監督の狙いがあったのではないかと感じました。 とはいえ、片岡千恵蔵さすがです。常に仏のような表情だった彼が鬼の形相に変わる最後の場面は、やはり彼以外には出来ないと感じました。必見です。 【サーファローザ】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-04-05 16:01:47) |
5.たまたまBSで放送されていたのを観ました。少し酒癖が悪いけれど人柄の良い主人との三人旅。千恵蔵は槍持ちの中間と言う従来とは違った役どころが面白いです。旅で出会う人々も多くが善人ばかりの人情話が最後に気分を良くした主人が酒を飲んだばかりに喧嘩騒ぎに巻き込まれ、それを素性の怪しい槍を振るって仇をとるところが見ものです。二人の子役は千恵蔵の実子。 【たいほう】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-03-18 12:38:03) |
4.日本時代劇映画屈指のシーンといわれるラスト。 そういったフレコミを知らずに観たので、余計にラストには衝撃をおぼえた。 鬼気迫る片岡千恵蔵の演技。 これに尽きる。 話としては特別面白くはないが、ラストの衝撃が強く印象に残る、時代劇映画の傑作! 【にじばぶ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2008-09-07 07:11:10) |
3.内田吐夢監督「飢餓海峡」に続くこれが2本目のチャレンジ!なんと言うのかなあ?片岡千恵蔵が予想と違った。勿論、良い意味で、何ともコミカルで痛快な時代劇なんだけど、ロードムービーぽくて、それでもってここぞという時の殺陣のシーンでの迫力、圧倒されました。ただ、物凄い面白かったかというとそうでもなく、けど、嫌いではないし、楽しむことは出来たので7点てことで、内田吐夢監督の他の作品も観てみたいと思いました。 【青観】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2005-08-06 20:40:06) |
2.普通の時代劇かと思ったら、差別とか含んでて意外な感じあった。やっぱ殺陣シーンが見もの。槍を振り回しながら戦う片岡千恵蔵、すごいかっこよかった。実際古いんだけど、それ以上に古さを感じさせるところがマイナス。風流って絵じゃん!ほんと迷惑ですね。 【バカ王子】さん 7点(2004-03-18 21:07:25) |
1.良い作品だと思うけど、前半のほのぼの人情ものっぽいところと後半のハードなところがちょっとアンバランスな気がしました。内田吐夢監督戦後第一作ということで、相当力が入ってたんだろうけど・・・。二人の子役が可愛らしくて、良かったです。 【ぐるぐる】さん 7点(2004-02-21 13:26:53) |