赤い砂漠のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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赤い砂漠

[アカイサバク]
The Red Desert
(Il Deserto rosso)
1964年上映時間:120分
平均点:6.54 / 10(Review 13人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2003-12-08)【_】さん
タイトル情報更新(2008-06-30)【にじばぶ】さん
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監督ミケランジェロ・アントニオーニ
キャストモニカ・ヴィッティ(女優)
リチャード・ハリス〔男優・1930年生〕(男優)
脚本ミケランジェロ・アントニオーニ
トニーノ・グエッラ
音楽ジョヴァンニ・フスコ
撮影カルロ・ディ・パルマ
製作トニーノ・チェルヴィ
美術ピエロ・ポレット
編集エラルド・ダ・ローマ
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5.《ネタバレ》 アントニオーニの映画は5本ほど観ているのですが、ワケがわからなくてレビューのしようがない映画の方がほとんど。で、今回もその例に漏れず、やはりストーリーはまるでわからない・・・・・のですが、この謎めいた雰囲気、サスペンス感は大好き。
冒頭で、何処からともなく現れた1人の女性とその子供。身なりはしっかりしているのに、慌てた様子で道端の男から食べかけのパンを譲ってもらう。子供に食べさせるものがなく彷徨って歩いていたのかと思いきや、子供はそのパンをいらないと言う。さらに見ていくと、女は店を出したいと言うが、何を売るかもまだ決まっていなく、しかもその店の前の通りは人影はほとんど皆無(こんな所で商売が出来るのか?)。
過去に起きた交通事故で精神異常になってしまった女の奇怪な行動が映画全体を覆い尽くす非常に奇妙な映画で、彼女は何故こんな行動をするのか、といった謎めいた空気が常に漂っており、この女の存在そのものがまさにサスペンス。
ラストの黄色い煙が暗示するのは、危険なもの、害のあるものと判っていて自ら近寄らないもの。人間の世界に例えると、それは一体なんだろうか・・・?
皆さんのレビューにも書かれている通り、テクニカラーによる見事な色調が最高に格好良い。特に、夜の波止場の仄かな街灯の光に照らし出されるモニカ・ヴィッティの表情、港を出る時の霧の加減、映画前半の夜の寝室とラストのベッドシーンでの光の当て方に違いをもたせていて、後者の方が妖艶な雰囲気を漂わせているところなんかは非常に興味深い。また、色使いだけでなく、星の声を聞くためというアンテナが幾重にも繋がっているシーンの幾何学的な美しさなども目に留まります。
子供に話を聞かせてあげるシーンも、物語と画面の両方でちょっとしたアクセントになっていて、すごく良かった。
こういう映画って、自分ひとりで部屋で何もしてない時にBGM代わりに流すのに最適だと思います。モニカ・ヴィッティも最高に綺麗ですしね。
もっつぁれらさん [映画館(字幕)] 7点(2008-10-13 02:04:03)
4.モニカ・ヴィッティ、良い女だなあ!惚れた。惚れた。あの何とも気だるい雰囲気の中にある魔性の女のような何とも言えない色気に見ていてクラクラしそうです。そんなモニカ・ヴィッティが見せる何かに怯え、何かから逃げ出そうとしているその仕草、表情、それにまるで合わせるように後ろの気だるさを十分に醸し出している映像美が作品全体の雰囲気にマッチしている。話そのものは特に面白いとも感じないし、解りづらい部分のが私には多いが、ハリウッド映画にはないいかにもヨーロッパ的な空気がこの映画から感じることが出来た。それにしてもモニカ・ヴィティ、本当に良い女だなあ!彼女の出ている映画を観たのはこれでまだ二つ目だが、あたしゃすっかりあなたの虜です。他の彼女の出演作もまだ観たい。
青観さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-26 21:00:08)
3.最も良かった頃のアントニオーニ風味が、やや色褪せつつも十二分に残った作品。
色使いがとても印象的で、モニカの服の色とか、とても印象に残っている。
『太陽はひとりぼっち』や『夜』には及ばないものの、アントニオーニの描く、愛の不毛と退廃的な雰囲気を感じられるのが良い。

それにしても、劇中でモニカを口説く男。許せない!
にじばぶさん [ビデオ(字幕)] 7点(2007-09-03 16:14:12)
2.アントニオーニの作品を観たのはこれが初めてだったのだけれど、その「画」の凄さに、まずヤラれてしまった。テレビ放映されたものを一度観ただけなので理解できないところも多かったのだけれど、他のアントニオーニ作品、モニカ・ヴィッティ出演作品と共に是非改めて観てみたい。
ぐるぐるさん 7点(2004-07-06 16:47:04)
1.モニカ・ヴィッティはかなりタイプです。なので夫の友人の動向が気になってしょうがなかった。心配してるってより完全に惚れてる顔してるから。 アントニオーニの初のカラー作品だったんですね。なるほどです。モノクロでは出来ない試み、セリフや表情や字幕ではなく”色”でヒロインの心情を描いていきます。すべてがくすんだ色なのに強烈に印象に残ります。着ている服も結構カラフルなのにそれこそ霧がかかったようにくすんでます。それらのくすんだ色、霧、何もない店、スト中の工場、言葉の通じない外国人の船員、すべてがヒロインの閉塞感、孤独感を表しているように感じる。昨今のメジャーな映画によくある説明としてのセリフや字幕ってわかりやすいんだけど、読み解いていく楽しみというか、いろんな意味でそれぞれの解釈を楽しむというか、そういうのが無いんですよね。私の解釈ってひとりよがりなところもあるだろうけど、こういうの好きです。
R&Aさん 7点(2004-05-10 13:27:25)
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【点数情報】

Review人数 13人
平均点数 6.54点
000.00%
117.69%
200.00%
300.00%
400.00%
517.69%
6323.08%
7538.46%
8215.38%
900.00%
1017.69%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.00点 Review1人
2 ストーリー評価 6.00点 Review1人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 6.50点 Review2人
5 感泣評価 5.00点 Review1人
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