3.《ネタバレ》 拍子抜けするほどあっさりとしたハッピーエンド、アホだけど憎めない自惚れ男と、まだ手垢のついていないような女の子。短時間で恋愛映画の魅力が充分に楽しめました!
サブレを2つ手にすることでデートの誘いにOKする女の子、その様子がとてもかわいくて印象的でした。しかし主人公のオトコは、本命が現れると簡単にデートの約束をすっぽかしてしまいます。まるでサブレの包み紙をポイ捨てするかのように・・・。
でも自惚れの強い主人公が勝手に「彼女は自分に好意を持ってる」と思い込んでいただけで、おそらくパン屋の女の子は大してダメージを食らったわけでもなく、その後この男のこともあっさり忘れてしまった・・・それを物語るのが、あのラストシーンなのでしょうね。
主人公はロクでもないヤツですが「その気持ち、わかるわー!」と共感できる心理描写も多数。好きな女性のことをあれこれと考えて街をウロウロする様子や、さほど好きでもない相手なら気楽に話せて簡単にデートにも誘うなど、まるで自分の恥ずかしい行動心理を映像化されたようで、ちょっとこそばゆかったです(笑)。