4.《ネタバレ》 初めてプレスリーの映画を観るが何と言うか?もう完全にお気楽ムードで歌う。踊る。走る。銃まで使う。アステアやジーン・ケリーとはこれまた違う変てこな踊り、あのルーレットの上で何組もの男と女が狭い空間を物ともせずに踊ろうとする。でも狭苦しくて皆、思うようには踊れない。うん!確かに踊れない。それでも踊ろうとする。やれば出来るというような映画を楽しい音楽に乗せて見せる。いや魅せるための映画なのかもしれない。プレスリーの相手の女性がプレスリー以上に目立っていて、主役を食ってしまってはいるものの、作品全体の馬鹿っぽい踊りがこの映画を楽しい映画にしている。ところでいくら何でも楽しいからって手を放して車に乗るなんて無謀な行為は真似してはならない。最も真似する奴はいないとは思うけど。なにわともあれ、色んな意味で可笑しな映画です。