5.人のいない公共施設って、妖しい魅力がある。「学校の怪談」やら「シャイニング」やら、魔が満ちている。この映画の夜の美術館にも、ちょっとそういうところがあって。展示のために運ばれる彫像が、救急訓練用のタンカの運搬と重なっていく。その彫像あるいはタンカ上の架空の病者の視線で移動する天井画。ドライヤーの「吸血鬼」をふと思い出す。迷宮のような地下通路。闇にたたずむ彫像たち。美術館には時間が堆積していく。これは19世紀に入場者によって壊された彫像です、と歴史を書き加えながらさらに未来へと保存されていくのが面白い。最後に職員たちの顔がまるで肖像画の部屋のように次々と「展示」されていくのは、過去と現在が同等に存在する美術館の姿を示したかったのでは。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 7点(2007-12-15 12:24:55) |
4.舞台裏モノって心がくすぐられて、ついつい手を伸ばしてしまいます。美術館のお仕事風景なんてチケット売り場や解説員の方位しか見かけたことがありませんが、こんなに手がかかっていたのね・・・、と感心。チケットも高いはずだわ 【サイレン】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-04-15 20:42:54) |
3.ほわお。。あのばかでかい美術館には、あんなところやこんなところまであったんですね!と感心できる人にとってはマニアごころをくすぐられますが、興味ない人にとっては全くどーでもいいことばっかりな映画ですな。 【さそりタイガー】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2006-04-08 23:43:15) |
2.ルーヴル美術館の裏方さんたちの姿を、なんの説明も加えず、ただ興味津々カメラに収めたドキュメンタリ。普段ゼッタイに目にすることのできない美術館の裏側を見ることができるので、これからルーヴルに泥棒に入ろうとしている人、必見ですよ。まあ別にルーヴル美術館に限らず、例えばその辺の企業の工場なんかでも、裏側には意外な光景が広がっていたりするもんで、これはこれで興味をそそられるのでしょうが、特にこの美術館というやつ、扱っているモノがなかなか微妙でして、名画とは言ってもその正体は絵具と紙、それを大事に扱っている姿は、一歩離れて見ればなんとなくユーモラスでもあります。と言いつつも、意外に雑に扱われている場面を見れば、逆に「オイオイ大丈夫かよ」といらぬ心配をしてしまう。デカイ絵を立てかけるシーン、そろそろと絵を持ち上げたあと、絵の後ろから続々とおっちゃん達が出てくるのには笑いました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-11-20 21:25:11) |
1.ルーヴル美術館の舞台裏にカメラが入り、そこに働く1200人ものスタッフ達の日常を映し出したドキュメンタリー。迷路の用に入り組んだ地下室や館内で学芸員を初め設営の為の作業員、修復家、警備員、清掃員実に様々な人々が働いていて、展示されている絵画等も彼らの目線で映し出される。この映画を見ていると偉大な絵画や彫刻よりもやっぱり働いている人間て活き々して魅力的だなぁと思えてくる。 【黒猫クロマティ】さん 7点(2004-01-23 12:03:04) |