1.全然関係ない映画のことを書いている際にふとこの「ロッキーVI」を思い出して、どうせ8分程度だし久しぶりに見るか、と思って(いや、割と最近も見た気がしつつ)、また楽しむ訳ですが、「ロッキー4」と同程度の内容(?)を8分ほどで楽しめるというのは、ありがたいもんです。
日本で言うところの「ほねかわ・すじえもん」といった感じの激ヨワ感あふれるアメリカ人ボクサーが、ゲジゲジ眉毛の大男(←いかにもサイレント映画風の容貌)のソ連のボクサーと対戦する。ポップな劇伴音楽の中に、これぞロシア情緒と言ってよいのかどうなのか「ボルガの舟歌」が流れたり、はたまたプロコフィエフの「キージェ中尉」の一節が流れたり。
あくまでパロディ、かつ短編作品であって、ボクシングシーンなども全然、本気モードではないですが、本家「ロッキー4」がペレストロイカの中、楽観的でヌルい展開になってしまっているのに比べると、こちらは最後までシニカル。ある意味、辛辣。ははは、やっぱりこの作品では「ロッキー4」の代わりにはならないですね。
ロッキーというより、どちらかと言うと、ストーカー市川(現・このまま市川)の試合を思い出したりもしつつ。