幻の女(1944)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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幻の女(1944)

[マボロシノオンナ]
Phantom Lady
1944年上映時間:87分
平均点:7.50 / 10(Review 4人) (点数分布表示)
ドラマサスペンスモノクロ映画小説の映画化
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監督ロバート・シオドマク
キャストフランチョット・トーン(男優)ジャック・マーロウ
イライシャ・クック・Jr(男優)ドラマー クリフ・ミルバーン
原作コーネル・ウールリッチ「幻の女」(ウィリアム・アイリッシュ名義で)
音楽ハンス・J・サルター
製作ユニバーサル・ピクチャーズ
ジョーン・ハリソン〔製作&脚本〕(製作補)
配給セントラル
美術ロバート・クラットワージー(美術監督)
編集アーサー・ヒルトン
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2.世の中いろんなサスペンス映画がありますが、これほど光と影を見事に多用し無駄を省いて音と視覚だけでこんなにも面白い映画っていうのはほとんどないんじゃないだろうか。ボスをいかにして救うか、というのを秘書役のエラ・レインズが大胆にもやらかしちゃってるので見てるこっちがハラハラしちゃう(笑)runtimeが短いのにこんなに濃厚なミステリーを描けている脚本もすごいけど監督もすごい。低予算な感じがするけどもオミステリー映画のお手本となる映画ではないでしょうか。
M・R・サイケデリコンさん [DVD(字幕)] 8点(2013-05-03 00:11:21)
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1.ロバート・シオドマクなら断然『らせん階段』か『殺人者』だが、これも相当いい。 原作は、『裏窓』、『黒衣の花嫁』のコーネル・ウールリッチ。  ボスの無実を晴らすため、彼を慕う秘書(エラ・レインズ)が夜の街を奔走する。 彼女が意を決し、酒場に張り込むあたりからの緊迫感がただならない。 閉店後の店主を尾行するシーンでの、光と影のコントラストは実に見事。 雨上がりで濡れた街路の硬質な艶が映える。 書割りの夜景と駅ホームのセットの絶妙な融合によって、画面には夢幻的なムードも漂う。 その駅ホームには、尾行してきた秘書と店主二人きり。ゆっくりと彼女の背後にまわる店主。 二人の間に流れる静かなサスペンスが素晴らしい。 通過する列車を、二人を照らす光の流れのみで表現する、そのドイツ的明暗法の鮮烈な印象。 裁判シーンもまた、速記録と傍聴席側の人物のリアクションのみを映し出し、証人や弁護士や裁判員の一切を大胆に省略してみせる。  列車が映らなくとも、裁判所セットが無くとも、低予算という消極的イメージをまるで感じさせない。最小限のセットと光と影のみを逆に強みとして豊かなイメージを創出してしまう手際は鮮やかの一語。  スポットライトに浮かび上がる犯人の白い両手の禍々しさ。彼の部屋に置かれた手や顔のオブジェの奇怪さ。登場人物たちの神経症的な様。ジャズ演奏の生々しさと、ノワール的モチーフも豊かだ。   『深夜の告白』とはまた一味違う、ラストのディクタフォン(口述録音機)の活用法も粋でいい。 
ユーカラさん [DVD(字幕)] 8点(2011-02-08 22:34:20)
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【点数情報】

Review人数 4人
平均点数 7.50点
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600.00%
7250.00%
8250.00%
900.00%
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