1.《ネタバレ》 ジャック・ベッケル監督、初のカラー作品。
遺作『穴』が緻密な作品なら、本作『アラブの盗賊』は壮大なスケールを持った作品。
舞台はモロッコの砂漠というか、山岳地帯。
実に異国情緒溢れるロケ地。
主演はフェルナンデルで、実にいい味を出している。
おっさんなのに、動きが速いのなんの!
ちょこまか、実に速く、そして面白い動きをする。
ジャック・ベッケルが脚本を書いているが、構想10年とあって、完成度も高い。
そして面白い。
90分の尺の中に、面白さがギュっと詰まっている。
貧乏人が一気に大金持ちになるという、夢のようなお話で、観ていてとても気分が晴れる作品だ。
ジャック・ベッケル監督作品は実にバラエティ豊かで、どれもハズレがない。
未見の『エストラパード街』『怪盗ルパン』『七月のランデブー』も是非、観てみたい!