2.《ネタバレ》 画に描いたようなサクセスストーリーで見ていて気持ちが良いですね。
主人公ハニー(ジェシカ・アルバ)のダンサーとしてのサクセス。
子供達のためのスタジオを手に入れるというサクセス。
二つのサクセスがものの見事に成功していく様子は見ていて爽快。
母親とのすれ違い。親友とのすれ違い。気にかけている子供達とのすれ違い。このちょっとした心のすれ違いが、良い意味で物語を味わいあるものにしていますね。
更には成功と挫折、金銭問題、子供達をとりまく家庭環境や社会問題。たくさんの要素がつめこまれています。その割りに、ストーリーに一貫性があり、非常にすっきりとまとめられていて、まったく違和感はありません。
主人公が努力家なのも良いですね。
与えられたチャンスに甘えるだけではなく、自らの力で成果を出そうともがいている。その姿が魅力的で共感できるじゃないですか。
バスケやなわとびをヒントに振り付けを考えるシーンなど、小さい見所が盛り沢山。
きっとこういう小さい見所の積み重ねが、ラストの感動へとつながっていくのだと思います。
ラストダンスはハニー自身は裏方に徹し、踊りません。それが多少寂しくはありますが、物語のテイストとしては悪くありません。
それに、自分達のダンスで、自分達を取り巻く環境、世界を変えようとしている、『ダンスレボリューション』というタイトルに相応しいしめくくりじゃないでしょうか。
正直ちょっと感動します。
バックダンサーや振り付け師の仕事をしているときに、知り合ったアーティストで、ハニー自身の才能を認めてくれる人がいてくれたことも嬉しい。
良い意味で予想を裏切る、爽やかな味わいの青春ダンスムービーでした。