《改行表示》60.《ネタバレ》 脱走ものの代名詞となった名作。第二次大戦を扱った異色の戦争映画であるとも評価することが可能だろう。私の親友が本作を非常に気に入っており、その友人と一緒に何度も本作を鑑賞したのが、いまではいい思い出だ。現在の観点からすると物語のテンポがゆったりとしており、もう少しスピーディな流れになれば満点評価をつけられたかもしれない。とはいえ、捕虜たちの逃避行に手に汗を握ってしまうくらいには、本作を楽しむことができた。マックイーンのバイクでの逃走シーンは本当に鳥肌もので、鉄条網をなんとしても潜り抜け、国境の向こう側へ這っていこうとするそのタフで不屈の姿に痺れた。 余談にはなるが、私も初めて本作を観たときには、戦時下の収容施設にしては随分と快適そうな施設だと思い、違和感を覚えて本作の原作本を読んだことがある。すると原作、つまり史実でも、(少なくとも本作の舞台となった収容所に限っての話だが)戦時捕虜たちは国際条約に従って丁重に扱われていたとのことである。残酷な話だが、国の為に戦い捕虜になった戦士と、生きる価値のない存在とされたユダヤ人とでは、その扱いに雲泥の差があったわけだ。映画ではその史実を補強するように、ナチスへの反抗心を隠さない、高潔かつ軍人気質な収容所長が配されている(だから同じ軍人である捕虜たちに対して寛容かつ同情的なのである)。つまり映画は原作に忠実、かつ、かなり史実に寄り添って作られているのだ。いまからすると歴史の勉強のきっかけにもなる映画といえるだろう。 【nakashi】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-06-12 14:02:41) (良:2票) |
59.《ネタバレ》 長尺だが、最後まで飽きずに見れる。一番の見所は、マックィーンのバイクで逃走するシーン。そして、一番心に残ったのは、ラストに脱走が失敗しても、壁にひとりで野球ボールをキャッチボールするところ。諦めることなく、次のチャンスをー狙う気持ちが良く分かる。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2018-12-28 21:25:41) |
58.《ネタバレ》 キャストが豪華かつ若い!(当然だけどw)、改めて調べてみると自分が生まれる10年前ぐらいの作品だったのですね。長尺は平気なので全く気になりません、手汗は結構出ちゃうかもですね。 【ないとれいん】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2018-03-01 16:53:15) (良:1票) |
《改行表示》57.《ネタバレ》 この作品を傑作にせしめたのは、終盤で脱走者の大半が殺されてしまい単なる活劇にしなかったことであろう。 個人的にはマックイーンのA2とバイクアクションが最大の魅力だった。 【ガブ:ポッシブル】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-10-18 20:27:53) |
《改行表示》56.《ネタバレ》 僕らの世代(いくつだよ)であれば、ゴールデン洋画劇場で前後編で放送されていたのを何回も観て、心の中に内容が刻み込まれている名画です。今でもソラで主要なストーリーラインと多くのシーンが思い出せますし。 この映画のテレビでの予告のシーンというと決まって例のバイクで走り回るシーンが使われていたのを思い出す人も多いと思います。(あのバイクのシーン、わかりやすいアクションで派手ですが、特別面白いシーンってわけじゃないんですよね。個人的にはむしろ退屈なシーンです。) そして我々の世代(だからいくつなんだよ)では間違いなくこの映画は忘れられない名画なわけですが、例えばこういう映画評価サイトを観て「面白いんだ!観てみよう!」と思って若い人が観ると「悪くはないけど長くて普通」となるのはおそらく間違いありません。 これは映画に限らず小説だろうがマンガだろうがアニメだろうが避けて通れない問題なわけですが、しかし「この時代に現代の感覚で普通だと思える内容の映画が造られていた」という事に価値があるわけです。 こういう優れた映画があったからこそ、それを真似する人が出て映画のレベルは上がってきたわけです。 そういう意味では本当に偉大な映画だと言えます。 で、当時の「面白い」という記憶を持った人が観ると、今見てもほんとにおもしろいんですよね。 まぁそれがジェネレーションギャップなわけですがw 【あばれて万歳】さん [地上波(吹替)] 8点(2016-08-16 09:34:54) (良:4票) |
55.《ネタバレ》 内容としては、戦時下のドイツ収容所からの命がけの脱出なんだが、変に暗さも、悲惨さもみせない。やるだけやって、散っていく。戦争物なのに、気概をみて、エンターテイメントを感じた快作だった。 【min】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-17 20:44:00) |
54.《ネタバレ》 個性的なキャラクターたち、前半の楽しそうな脱出大作戦、脱出後の明暗もさることながら、独房王ヒルツ(スティーブ・マックィーンは、10年後の「パピヨン」よりまだ首がほっそりとして若々しい感じ)のオートバイ疾走シーンが爽快。 とうとう観念して、倒れたバイクのオイルタンクを馬でもたたくようにポンポンと軽くたたくのが印象的で、「おたがい精一杯がんばったから、もういいよな。おつかれさん」って感じだろうか。(その気持ちわかるよ) 軽快なマーチ曲は「史上最大の作戦」「戦場にかける橋」とならんで有名♪ 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-03-09 07:00:01) |
《改行表示》53.《ネタバレ》 これぞエンターテイメント。 ドイツの収容所から脱走するという極めてシンプルな話だが、楽しい。 捕まったマックイーンが、壁にボール投げしているラストが印象的。 挫折で終わらせない演出が明るさを添える。 【飛鳥】さん [ビデオ(吹替)] 8点(2012-12-21 21:35:34) |
52.《ネタバレ》 本作の10年後には、壮絶な脱出劇「パピヨン」を演じるS.マックウィーンなわけです。しかし、本作は、「パピヨン」のような凄惨さや陰湿な感じがなく、非常に屈託のないものに仕上がっています。そこがいい。好きなシーンは、独立記念日のところ。大らかだ。この程度のやんちゃには片目をつむって対応するのが、捕虜処遇のリアル(のような気がする)。ただ、帰ってきた脱走兵に野球道具を放り投げるのは気前良すぎるような気がするが。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 8点(2011-12-30 01:29:02) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 映画ってやっぱりいいなぁ、って素直に思える内容でした。物語は捕虜として収容されているにも関わらず暗い感じは全然しないし、出演者のキャラも個性的で面白いし。それでもいざ脱走という時には緊張感が一気に高まって画面から目が離せなくなりました。シンプルなストーリーで、ひねった展開もほとんどない、それでいてこの面白さ。まさに娯楽映画とはこういう映画だと思いました。 【珈琲時間】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-11-21 12:44:21) (良:1票) |
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50.しばしば目に入る抜けるような空の青さはスポーツにこそふさわしい。この映画に満ちているのはスポーツの気分。逃亡するのが義務と心得ている連合国側捕虜と、それを阻止するための特別の収容所を開設したドイツ側との、攻守がはっきりしたチームスポーツ競技を観戦する気分だ。マックィーンの小道具としてのボールも、そういう気分をかもすのに役立っている。逃亡するための資材を調達していくあたりの、息のあった連携プレーが楽しい。役割りによって分業体制を敷いているのも団体スポーツの味わい。またその中にコンビの友情をいくつも仕込んでおいて、全体をまとめるのをイデオロギーにしていない。小さな友情が集まって大きな団結を構築している。一匹狼だったマックィーンも失われた友情への復讐心からチームに参加していく。本作の気持ちのいい明るさは、この友情を下敷きにしているところから来ているんだろう。悪役側も、ドイツ軍とゲシュタポとを区別し、ドイツ軍そのものはスポーツ競技の相手役としてサッパリとさせている。もちろん実際の戦争はスポーツではなかったわけで、それだけははっきりとさせとかなくちゃならない暗い部分はみなゲシュタポに任され、青空ではない曇り空の下の銃殺によって代表させる。暗い戦争を明朗なエンタテイメントに仕立て、しかもそれを「敵」をやっつけて溜飲を下げるレベルのものでなく成功させたところが、この映画の一番の手柄。 【なんのかんの】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-10-22 10:08:53) (良:2票) |
49.今さらながら初見。いわゆる「脱獄もの」としてのスリル感はいま一つですが、やはり傑作であることは間違いありません。前半は、まるでリーマンショック前の米国投資銀行のファンドマネージャーを見ているようでした。一発当てれば称賛を浴びてボーナスもガッポリ。大ハズレで会社に大損害を与えてもクビになるだけ。むしろその“武勇伝”からヒーローになって、転職先も引く手あまた。脱獄も同様、こんなインセンティブがあるなら、チャレンジしないほうがおかしいでしょう。ただ後半は、「世の中そんなに甘くない」ということをまざまざと見せつけてくれます。なかなか“大人”の映画です。 【眉山】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-04-29 23:52:00) (良:1票) |
《改行表示》48.脱走の猛者が集まり協力して計画し、穴を掘ってる時のワクワクドキドキ感は小さい頃友達と隠れて秘密でやる遊びの感覚に似てて童心の楽しさを味わえる。しかしそんな気分はじきに打ち消され、現実に戻されたような気になる。策を1歩超えたり脱走して捕まると処刑されがらだ。要所でこれは戦時中であるという出来事があり、張りつめたものを忘れさせないでいてくれる。それがまたワクワクドキドキの要素になって良い。 どうでもいいが調達係が凄くて感心した。実際はどんな感じだったんだろうか。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-26 00:48:31) |
47.《ネタバレ》 こどもの頃テレビでよく見ました。改めてスクリーンで見られるのは、たいへんありがたいことです。脱走劇よりも捕虜同士の友情物語という側面が大きかったように思います。特に前半でのヒルツとアイヴィスはポイント高し。あと出番は少ないのですが、所長がいいキャラクターをしてますね。非常に印象的でした。物語としては長いはずですが、長さを感じないのは人物設定と各俳優の芝居のおかげでしょう。うまくはまったキャスティングがお見事。 【アングロファイル】さん [映画館(字幕)] 8点(2010-09-06 21:57:27) |
《改行表示》46.'05.09/15 何回目の鑑賞だろう。観るたびに好きになってくる。封切当初は観れず、 かなり遅れて観た。大評判だったが、マックイーンがあまり好きでなく、まあまあ面白 かったレベル(バイクでの逃走シーンは最高に魅力があったし、スタントマン無しと聞いてビックリ)。でも現在は素晴らしさが解ってきた。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-09-09 21:47:52) |
45.《ネタバレ》 各キャラクターの設定が徐々に活かされてゆく展開で、3時間近くを一気に魅せてくれる一本。臨機応変な対応ができ、かつ運に恵まれた一握りの者が自由を手にするという結末が、なかなか興味深かった。あとは、前半のナチスの包囲体制にもう少し迫力があればなぁ… 【j-hitch】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-04-18 21:56:35) |
《改行表示》44.《ネタバレ》 某古着雑誌で、マックイーンの話・写真が何度も何度も使われており、特に大脱走について非常によく触れていたので気になって借りました。脱走って、収容所から逃げた後が大変なんだなぁとつくづく実感。 マックイーンのキャラに救われたラストだった。 【みーちゃん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-05-02 02:01:35) |
《改行表示》43.《ネタバレ》 エンターテイメントとして普通に楽しめる映画。高評価も納得。 ただ皆さん書いているように、捕虜収容所のドイツ軍がぬるすぎ。捕虜が全然苦痛そうに見えない。捕虜が官吏をからかってたりするし。普通1回脱獄したら死刑でしょ。何独房って。 逃げ出した後が意外と長い。1時間ぐらいある。 そしてみんな捕まっちゃう。逃げ切れた人があまりいない。バッドエンドでもないけど、あまりスカッとは終わらない。 トンネルが短かったのは不幸だね。ここの部分は歴史事実だから、実際はそうとうショックだっただろうに。 リアルな脱獄劇を見たい人は「穴」をオススメ。「大脱走」はエンターテイメントに絞って見たい人向き。 【θ】さん [地上波(字幕)] 8点(2007-11-18 18:52:04) |
42.このドキドキ感がたまりませんね。全体的に明るい話だし軽快な音楽もグッド。ただもうちょっと痛快、爽快な物を想像してたから脱出後がいまいちに感じてしまったのが少し残念。もう少し予備知識を入れるべきだったか・・。看守と捕虜着てる服が似てて、どっちの話か分からなくなったりした。人物も多すぎて混乱することもあった。しかし、そんな些細な事は気にならず文句なしに楽しめる作品でした。いつかまた観てみたいです。 こういう古典とも言えるような名作は出来るだけ早めに観ると良いですね。 「大脱走(The Great Escape)」というタイトルも秀逸だと思います。 【ケ66軍曹】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-13 21:00:39) |
41.テーマ曲がかかるだけでテンションがあがる。脱走シーンはドキドキ。長いのに飽きなかった。 仲間っていいな。 【名無しD】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-21 19:42:38) |