《改行表示》38.《ネタバレ》 様々な意味・意義を備えている歴史的なエピソードだと思うのですが、その中で見どころは明確に絞ったうえで映画にしている、という感じを覚えました。本作が真に描きたいのはやはりクライマックスのヘレンの目覚めであり、もう一つはソレを引き出したサリヴァンの信念かと思います。ややもするとある種、現代に至ってこのお話の例えば社会的(歴史的)意義の描き出しであるとか、或いは教育論だとかいった側面までに何らかの深い(またはモダンな議論に耐えうる)クオリティを期待したとすると、少しそーいう感じでもないかもな…と思ったりもするのですよね(そりゃまあかなり昔の映画ですからね)。 ただ、そのメインコンセプトたるひとつのシーン(とソコに繋がってゆくシークエンス)、そしてそれらの場面での2人の演技のクオリティとゆーのは、これはもう確実に映画史に永遠に残るというモノだったかと思います。前述どおりのアン・バンクロフトの毅然たる様子も素晴らしかったですが(最近『コーダ』を観た時にも感じたコトですが「魅力的な教師」のひとつのパターンとして「揺ぎ無い」とゆーのは割とオーソドックスかなあと思いました)、それ以上にパティ・デュークの迫真の演技・表情とゆーのが目に焼き付きましたですね。たぶん、全人類が観るべき映画のひとつだと言えるでしょう(出来れば義務教育の時分のうちに)。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2022-02-15 23:12:35) |
《改行表示》37.《ネタバレ》 教育とは、育児とは、幸福とは、生きるとは、といったことを考えさせられる内容だった。 ヘレンケラーとサリバン先生については一般常識程度の知識はあったが、なるほどこういう背景と出会いがあったのかと、それを知ることができたのはよかった。映画史に残る食事の格闘シーンはすごい。 二人のその後のことを知ってるため、「え!?ここで終わるの?」と物足りなさはあるものの、素晴らしい作品でした。 「奇跡の人」というか、「奇跡の人たち」です。 【eureka】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2020-08-05 15:18:37) |
36.《ネタバレ》 ○午前十時の映画祭にて鑑賞。○前知識なしで観たが、名前と目耳の障害で誰の話か容易に想像がつく。○サリヴァン先生がヘレンをしつける場面は割と長回しで見せ、迫力があり引き込まれる。○またサリヴァン先生はヘレンだけでなく、彼女の家族にも諦めずに立ち向かう。○粘り強く諦めない姿勢は観ている者の胸に強烈に刻まれる。 【TOSHI】さん [映画館(字幕)] 8点(2017-02-18 22:19:34) |
35.ご本人の知力・気力・体力、先生の熱意と根性、障害者が遭遇しやすい致命的な事故を避けてこられた強運、経済的に恵まれた環境、どれ一つ欠けても三重苦の少女の奇跡は生まれなかったように思います。「ヘレン・ケラーの生涯」のような物語を期待していましたが、いい意味で裏切られました。映画の出来映え以前に、偉人への第一歩という史実に圧倒されます。当時16歳だったパティ・デュークが幼い少女を演じきっていたのが驚きで、迫真演技のオスカーも納得です。 【ProPace】さん [CS・衛星(吹替)] 8点(2016-02-09 21:36:17) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 "教育"について考え抜かれた映画だったと思います。甘やかし好き勝手にさせているのは勿論教育では無い、しかし「これをやってはいけない、あれをやってはいけない」と動物を躾ける様にしただけでも真の教育とは言えない。ヘレンの両親は彼女が2週間の躾の成果によって自制することを覚えた姿を見て満足するが、サリヴァン先生はそれでは満足しない。「彼女は言葉を覚えただけだ、世界を見せてあげないと」と主張し教育を続ける。最終的にヘレンは単なる言葉を覚えるだけでなく、世界との結びつきを覚える。このラストは本当に感動的でした。 その後、ヘレン・ケラーがあらゆる人権活動に人生を捧げたことを考えると感慨深いものがあります。両親が主張したような「獣の様に暴れなければそれで良し」という教育を続けていれば彼女はそのような人生を歩めなかったでしょう。世界に目を開けさせるまでが教育なのだということをこの映画は言っていたのだと思います。 また、ヘレンの成長物語であると同時に、幼い弟を守れなかったサリヴァン先生の成長物語であるという点も感動的でした。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-07-14 12:53:39) |
【ジャッカルの目】さん [地上波(吹替)] 8点(2012-09-02 20:59:06) |
32.女の子の演技には非常に驚かされた。アカデミー賞も納得です。サリバン先生の熱演も伝わってくるものがあります。相手のことを理解し必死になってぶつかっていく様に心を打たれました。 【さわき】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-12-15 01:33:21) |
31.実在ってのが関係してるかもしれないけど、描かれてるシーンもworkerの話も壮絶だった。そこらの感動物と一線を画してるのはそういう壮絶さっぽい。 【デフォルトモード】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-23 18:21:48) |
《改行表示》30. ヘレン役の演技がすごい。特に食卓でのシーンは迫力があってほんとすごい。とても単純で有名なストーリーでも、きちんとした演技があれば感動できるということを知りました。特に構成も変わってるわけではないし。 ヘレンが新たな世界を持った喜びや歓喜が伝わってきて、この映画を観た価値があったと思いました。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-20 00:07:43) |
《改行表示》29.2回目の観賞。二人の名演。二人の奇跡の人。“信じ・られな~い”事実の感動。 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-10-07 00:48:13) |
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28.《ネタバレ》 サリバン先生の生い立ちと目が悪いことは知らなかったので、余計感動した。これこそ教育だ!僕も子どもができたら、あれくらいきちんと教育したい。椅子に座って食べさせるシーン。両親と対立し脱力するシーン。最後のWATERのシーン。喜怒哀楽の詰まった素晴らしい映画だ。ヘレンもサリバン先生も二人とも「奇跡の人」だと思う。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-09-01 23:08:51) |
27.《ネタバレ》 『ガラスの仮面』の題材にされたのも納得です。これほど俳優のすごさを思い知らされる作品はない。下手なホラーよりもよっぽど迫力があります。誰でも知っているであろう、見せ場の決め台詞もわかりきっているはずのヘレン・ケラーの物語でしっかり感動できる。この説得力もまた、主演二人の演技力あってのものでしょう。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-27 23:43:10) |
《改行表示》26.《ネタバレ》 こんなに壮絶な作品だとは・・・・・。アン・バンクロフトの演技もさることながら、ヘレン・ケラー役のパティ・デュークの凄まじいまでの演技に惹き付けられてしまいました。真の教育というのはある種、闘いなんですね・・・・・。 サリヴァン先生自身も目が悪かったとは知りませんでした。まさに「奇跡の人」ですね。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2007-02-14 13:39:17) |
25.自分の最も尊敬する人の一人に入るのが、ヘレンケラー。映画では大人になってからのことが描かれていないけど、耳も聞こえず目も見えない、全くの闇の中。しかも物心着く前にそうなったから考えることもできないはず。それがちゃんと成長することができた。まさに、奇跡の人、努力の人。いい先生にめぐり合えたのも奇跡なのか、運命なのか。しつけの場面はこっちも疲れたが、サリバン先生のあきらめない姿勢、勇気を持ってやり遂げる精神がすごい。 【Michael.K】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-18 00:33:51) |
24.実話であることもあり素直に感動を覚えますね。ただヘレン・ケラーのその後の活躍ぶりをみたかった。 【doctor T】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-12-30 01:57:04) |
23.アン・バンクロフトとパティ・デュークの演技だけでも見応えがあるけれど、脚本も冗長にならずまとまりがあり、セリフがオシャレに出来ている点も良いです。 【MARK25】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-05-28 18:29:23) |
【ホットチョコレート】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-05-21 07:19:07) |
21.アーサー・ペンの舞台演出と主演2人の舞台演技、繰り返し繰り返し上演されることで丹念に洗練された良質な空間がそのままフィルムに転移しているようです。あの食事をしつける場面など即席のものではないです。名前を理解したヘレンが、鍵をサリバン先生に手渡すシーンで、舞台ではそれが鍵だとは確認できないような小さな鍵が映画のキーとなっていることは映画的です。前半にサリバンを部屋に閉じ込め、鍵を隠したヘレン、そのヘレンが鍵を手渡す。ここでは物理的な家屋の扉の開放と同時に、ヘレンの心の扉の開放が見えてきて、その扉の重みが見る者を圧するかのようでした。意味が加わり“ウォーター”に加わる水圧の重みに耐えていた体にはもう耐え切れないのでありました。 【彦馬】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-12-02 12:47:24) |
20.役者同士のバトルのような作品、アン・バンクロフトとパティ・デュークは戦っているように見えました。もはや演技という領域を超えているよなすさまじさでした。 【maemae】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-21 13:56:31) |
19.誰でも知ってる物語をここまで完成度の高い作品にしてあるのが凄い。確かに主演二人の奇跡的演技が観る者を最後まで引っ張っていきますが、それを徹底した長回しで撮りきったアーサー・ペンの自信に溢れた演出が、本作を俳優を見るだけの映画に留めていない。なるほど、監督も含めた主要メンバーは舞台からそのままシフトしてきたんですか。この映画の「自信」の源はそこだったんですね。私的な一番の見所は、アン・バンクロフトが自分の入っていた孤児院(身障者収容施設?)の実情を話す長台詞。彼女の迫力に、私はこの時点で既に泣いてしまいました、8点献上。 【sayzin】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-11-11 00:02:00) |