《改行表示》15.《ネタバレ》 小説家志望で超マイナス思考の高校教師と本能だけで動くような女好きの売れない俳優。 この対照的な中年コンビのダメっぷりが実にいい。 ダメ男にも嫌悪感を催すタイプと憎めないタイプがいるが、特にマイルズは後者のほうか。 傷心のマイルズを励ますつもりが傷口に塩を塗りこむようなジャックの無神経さが笑える。 マイルズに降りかかる不幸もマヤのようないい女ならすべてチャラにできそう。 人生の折り返し地点を越えて夢もかないそうにない冴えない男に生じた希望。 救いの見えるラストが後味のいい余韻をじんわりと感じさせてくれる。 【飛鳥】さん [DVD(吹替)] 8点(2013-09-19 01:46:08) |
14.ありきたりなロードムービーかと思いきや、初めに立ち寄った町でのんべんだらりと女を物色したり、ワインの薀蓄語ったりと、ぐずぐずなもっと駄目な印象(笑)、でしたが、それはそのままポール・ジアマッティ演じるアラフォー男の心情に繋がってくるんですね。小説家志望なんだけど一歩踏み出せない、かといって夢も諦めきれない。気になる女性がいるけど、元妻にも未練が残っており忘れられない。趣味に関しては饒舌だけど、それ以外はからっきし。男として情けない人物だが、気持ちだけは理解できる 【よいしょ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2013-09-07 20:41:05) |
13.《ネタバレ》 とても対照的な駄目中年男二人による、どうしようもなく駄目駄目な一週間の二人旅を描いたロード・ムービー。別れた妻への未練たっぷりのウジウジ系な小説家志望の教師(酒癖悪し)と、女とセックスすることしか考えていないアホアホ系な売れない俳優(頭悪し)、観客に嫌悪感を抱かすぎりぎりのところで踏み止まっているそんな二人の愛らしい人物造詣が見事で、最後までほのぼのと観れました。良いですね、このトホホ感。もしかしたら、男にしか理解できない世界かもだけど。あと余談だけど、最後に結婚したあの浮気男も確実に三年も経たず離婚するだろうなぁ、絶対。でも、そうやってなんとなく彼らの人生は続いていくんだろうねー。トホホ。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-06 10:01:27) (良:1票) |
《改行表示》12.おもしろかったー リアルだったー 僕も20代になってから チャラいと真面目を考えるよーになった 考えてる時点でもうチャラいにはなれないだろうけど・・ どちらの生き方してる人もそれなりに共感できて それなりにくすっと笑えて楽しいと思う 結婚とか考えるよーになってからの男(25才過ぎくらい?)の人となら2人、3人人数問わずに楽しく観れると思う できれば男だけで観た方が価値観が合っておもしろいんじゃないかな 【おでんの卵】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-05-07 23:59:30) |
11.《ネタバレ》 ジアマッティにはせめてノミネートだけでも与えて欲しかったなぁ。それぐらい素晴らしい演技だった。ようやく彼は少しだけ動き出したわけだけど、そこは彼の人生。マヤは留守だったりしたんじゃないかなーと考えてしまった。きっと彼にとってはそこが問題じゃなく、勇気を出せた事が重要だったんじゃないかと。地味だし、好き嫌いが結構わかれる映画かもしれないけど、観て損はないと思う。自分と同じ様な勇気がなく、ヘタレ気味の人に観て欲しいな。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-22 23:06:53) |
10.《ネタバレ》 面白いですね、傑作です。どうしようもない女好きのプレイボーイと、また別の意味でどうしようもない冴えない中年男性の凸凹コンビが絶妙です。他愛ない恋愛劇ですが、広大な自然を舞台にした描写がB級映画独特の雰囲気を持たせています。終盤まで散々ふざけた後に、ジャックの結婚式を切なそうに見つめるマイルズを映したシーンが印象的でした。個人的にはそこで終わりかとも思ったのですが、もう一歩踏み込んで今後の幸福を予感させる終わり方も悪くなかったです。服を着る暇もなく逃げてきたジャックが全裸のまま帰って来たシーンには爆笑でした。 【Thankyou】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-09 06:10:27) |
9.ほんとうにアカデミー賞ノミネート作品とは思えない素朴さがあります。 【午後のコーヒー】さん [DVD(吹替)] 8点(2005-11-23 17:49:38) |
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8.《ネタバレ》 「普通の容貌の人」しか出てこない映画。狙っているのだろう。しかも主人公にいたっては「普通以下」。あのアジア系の女性(「トスカーナの休日」にも出ている)はあちらではキュートなんでしょうか。ちょっと驚くとともに「NO!」とつっこみたくなる私はアジア人。ともあれ、そんな出演者たちで最後まで飽きさせず引っ張るなあ。テクの勝利。けっこう楽しく見られます。しかし男の人って、なんで別れた奥さんにいつまでも未練があるのかね。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-20 14:48:12) |
7.セルフに惚れる映画がある。これもそれ。マヤがワインを人生に例えるセルフに感動しました。ワインのことが勉強したくなった。でも、くたびれたオジさんじゃないとセルフの良さはわからないかもね。癒されました。 【KAZU】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-10-10 21:57:51) |
《改行表示》6.《ネタバレ》 ジャックの励ましの言葉が好き。「ずっとセックスしてないから落ち込むんだぞ」「精神安定剤よりもファックだよ」「一発やるんだ」「とにかくやるんだ」――結局セックスだけ。ぜひ友達になりたい。 人生負けっぱなしの主人公がどうなるのかとちょっとはらはらした。さすがにここまでひどいことが続いたら、ハッピーエンドはありえないかも、と思ったので。 ラストは都合のいい展開ではあるんだけど、共感してしまった。そうそう、誰にも認められなくても、一人の大切な人に褒められるだけで救われることがあるんだよね。そういうときは、それまで何にも思い通りに行っていないように見えていたのが、突然上手く行っている気がしてくる。人生がわき道にそれてしまったと思ったのに、正しい道を進んでいるような気がしてくる。 ジャックも「クリスティーンがいなければ俺はおしまいだ」って言ってたけど、それは逆にいえば愛する人がいればなんでも乗り切れるってことでもある。この映画、なんだかんだ言って「愛」ですべてが救われる。リアルで地味でみじめな話だけど、案外ロマンチック映画なのかもしれない。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-14 16:16:26) (良:1票) |
5.夏に車に乗ってドライブに連れて行ってもらうと、僕は肘から先を窓の外に出して、まるで空中を泳いでいるかのように腕をクネクネさせる。それは丁度、海蛇の泳ぐ姿を上から見た感じに似ていて、僕はそれをすると少しだけ空を飛んでいるような気分になる。蒸し暑さを払い除け、涼しさだけを届けてくれる。そしてそれは世の中で僕だけがやっていることだと思っていた。そして僕はこの映画を観て、滅茶苦茶驚いた。だって、僕と同じことをポール・ジアマッティがやっているではないですか。遠い遠いアメリカの地で、ワイン好きの人間が僕と同じことをしている、ただそれだけで感激。ワインとか恋愛とか、僕はそれらの美味さがまだ理解できないけど、共感できることがひとつでもあればそれはもう十二分満足なことだ。 【ボビー】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-10 19:43:35) (良:1票) |
4.決して派手な映画ではないし、起伏に富んだ物語でもないのに、心をぐっとつかまれた。特に後半、お約束どおりではあるけれど、マヤの家を訪れるポール・ジアマッティの姿に、ぐっと哀愁を感じた。ポスト・ウディ・アレンに任命したい。 |
3.マイルズの男としての情けなさ、気弱さに背中を叩きたくなってしまいますね。といっても、ジャックのような男としてのどうしようもなさにも、蹴りを入れたくなってしまいますが。ワイナリーを巡るという別の視点でも楽しめる映画です。人は他人に受け入れられることで自分も解放出来るし幸せにもなれるんだろうなぁ、としみじみ感じました。好感触です。 【ちひろ】さん 8点(2005-02-15 08:36:40) (良:1票) |
2.《ネタバレ》 カリフォルニアの美しい海岸線と広大なワイン農園を舞台にした心温まる(?)コメディー(下ネタ炸裂!)。いわゆる「負け組」の主人公マイルズ。人生変えたいんだけど、友人ジャックのような嘘もつけず、女も口説けず、はめもはずせない。そんな主人公のフラストレーションが良く演じられていたと思う。ジャックの結婚式、別れた女房の幸せそうな姿を見た後で、最後まで"special occasionに"ととってあった1961年のシュヴァル・ブランのワインをFast food店で一人ぐびぐびと飲んでいるところに哀愁を感じたなぁ(涙)。心に傷をおったことがある人、または、いま傷をおっている人に見て欲しい、なかなか渋くて味わい深い(ワイン風)映画。もう一度DVDででも見てみたい。追伸:映画に刺激されて、カリフォルニア、ワイナリー巡りしちゃいました。でもお色気なし。 【あまね】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-02-14 11:22:38) |
1.この映画を思い出すたびにワインをラッパ飲みしたくなるのは俺だけか! 【珈琲時間】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-02-13 09:12:28) |