8.障害者モノで最後まで、まあ久々に抵抗なく見られた記念すべき2本目の映画。ジョルジュはどう贔屓目に見ても一緒にいたいと思えない人。そもそも、彼に共感も賛美も、監督は求めていないと思う。あんな彼に振り回されるアリーの視点で描かれており、むしろ見る者はアリーが彼を見捨てないことにイライラを禁じえない。でも、自分がアリーでもやっぱりあそこで土砂降りの中、ジョルジュを置き去りには出来ないんじゃないか、いやあのまま走り去るな、とか思って見ているうちに、アリーの心情に寄り添っているのがこの作品の上手いところだと思う。妻に完全な拒絶に遭い、娘にも冷たくされるシーンが効果的。『トト・ザ・ヒーロー』同様、シャンソンが散りばめられ、幻想的な映像もふんだんで美しい。ジョルジュが宙を舞うシーンは特に美しく印象的。ただ、ラストは救いがないし、結局、あの「八日目の理由」が一番あざとさを見る者に感じさせてしまっている所以だと思う。折角良い描写が続いたのに、結局はそれかい、と思わせてしまう。でもまあ、私としてはそれでも監督自身がそれを狙っていたとはあまり感じないので、結構すんなり受け入れられたのだが。イロイロあって、結果、人間らしく生きたいのであれば・・・、という意味ではあの『まぼろしの市街戦』のラストと共通するのでは。あちらはとても共感できたけれど、こっちは、なんともやり切れないものが残る。いずれにしても、なかなか良い作品だと思う。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 23:12:54) |
7.観た時にはこれといって予備知識の無い状態だったのですが、途中に挟み込まれるファンタジックなシーンを観て、「あ、これはまさに『トト・ザ・ヒーロー』ではないか」と思い、観終わって調べたら案の定、同じ監督、これを機会にジャコ・ヴァン・ドルマルの名前を認識することとなりました。いや~同じ監督の作品だと気づくなんて、ボクの映画鑑賞力もたいしたもんだなあ(←オイオイそんなの気づいて当然やんけ!という気持ちもフツフツと沸き上がるのだがこの際強引におさえつける)、と人が思うとき、ついその映画を褒めたくなるものである! いや、ま、別にそんなつまらない理由で褒めるのではなく、本当に素敵な映画だと思っております。「異文化交流」のひとつの例として、ここではダウン症のひとと、いわゆる我々「普通」のひととの交流が取り上げられています。別にこの映画を観たからと言って、両者の間にある垣根が完全に取り払われちゃう!などと安易に考える事はできませんが、この映画は、その垣根の存在を我々に強烈に認識させます、そしてその垣根は、常に我々の側に存在しているのです。実際にダウン症のひとが出演してあの役を演じきり、あの笑顔を見せてくれてこそ、観るものにこれほどの強い印象を残すことが可能となったのでしょう。ところで性的な内容まで含まれる事に関しては賛否両論あるようですが、私も、これは映画のバランス上ちょっとやりすぎ(=この映画でそこまで盛り込むのは、欲張りすぎ)かな、と思いました。 【鱗歌】さん 8点(2004-04-24 23:11:20) |
6.《ネタバレ》 本物の障害者が持つ気持ち悪さ、怖さ、狡猾さ、計算の無い優しさ等がやり過ぎなくらいリアルに描かれている。しかしこの世で誰にも受け入れられない絶望感は例え障害者でなくても経験する。それだけに胸に迫る哀しいラストだ。社会で成功するための自己啓発セミナーで言われそうで、かつ現在の社会で正しいと思われている自己演出力のようなものの虚しさを取り上げてくれたところがとても痛快で嬉しい。 【ラーション】さん 8点(2004-03-17 01:21:07) |
5.エンディングロールに8点! 伏線として本編が生きてます!!(逆だろう?はは) 【ビックルT】さん 8点(2003-07-01 19:39:44) |
4.感動しました。でもジョルジュは死なないで欲しかった・・・。 【ジョナサン★】さん 8点(2003-05-03 12:05:58) |
【Asann】さん 8点(2002-11-16 14:47:48) |
2.俳優さんすごい。最後はびっくりしたけど、よかった気がする。口では表現できないいいものがあった。 【kaneko】さん 8点(2002-04-13 16:34:24) |
1.胸を打つ映画です。ほんと悲しいよ~君に会えて良かったよジョルジュ~ありがとう。花火ホントきれいだったね! 【あまぬま】さん 8点(2000-09-28 22:19:23) |