41.《ネタバレ》 いしいひさいち版の「ジャッカルの日々」読了済(とはいえ、8コマですけど)。だから、本作が失敗する物語ということだけは知っていました。そして、周到なジャッカルがどう失敗するかがキモだと思ってました。しかしどうでしょう。なんというあっけない失敗。ちゃんと普通の失敗。■でも、そこがいい。■決して、ジャッカルの計画が杜撰だなんて思わないし、組立ライフルの造形の美しさにはほれぼれするのだけれど。一方、接触する必要のないモンペリレ夫人に寄ってっちゃったり、パニクって交通事故を起こしたりもするわけです。■伝説の殺し屋かと思いきや、人間くさくもある。■タイトルから「決行の日」の比重が大きいのかと思いましたが、殺しの右往左往の物語なら、いしいひさいちの「ジャッカルの日々」というのもいいタイトルだなと思いました。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 8点(2024-04-15 08:56:33) |
《改行表示》40.《ネタバレ》 硬派なクライムサスペンス。 暗殺道具の銃、これが最高に魅力的! ジャッカルをここまで駆り立てるもの、それはもはやお金ではない気がした。 やり甲斐というか、スリルというか。 人生を賭けた暗殺。 暗殺の虜になる男。 なんとも切ない話でもあった。 【にじばぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2021-02-14 00:08:29) |
39.ジャッカルの仕事人ぷりに思い入れしてしまった。自分がジャッカルになってるもん。なんとかドゴール殺らしてあげたかった。目的のためにはお世話になった人もためらいなくあっさり殺す人間性とか、用意周到ぶりに感じ入る。最近の小道具や所作が桁外れのCIAもの作品ばかり観てるとこれくらいの方が臨場感あって好ましい。1970年当時のフランスの風景がなんとも好ましくて、憧れの地であったのが実感できた。 【タッチッチ】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-10-01 20:56:36) |
38.《ネタバレ》 もはやサスペンスのマスターピースとなっている本作、テンポも良く気持ちよく観れる。70年代初頭ヨーロッパの美しい町並みが観れるのも嬉しい。一点、最後にルベル警視が何故あのアパートメントにたどり着いたのかが分からなかった...それが個人的に残念。 |
《改行表示》37.何度か観た映画。 淡々と進みながらも緊張感が持続する。これは結構出来の良い作品として今後も残るだろうと思う。 現代に同じことやったらすぐに捕まりそうだけど、まあそれはそれで。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-05-06 15:20:00) |
36.《ネタバレ》 2016.02/21 3回目鑑賞。40年以上前の作品でその当時のパリの街並みが記憶に蘇えり懐かしい。時系列にゆっくりと解りやすい展開は今時の映画では望めない。大きな話題となった作品で必見の価値あり!! 【ご自由さん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-02-22 19:16:46) |
《改行表示》35.《ネタバレ》 ドゴール暗殺計画という設定によりストーリーの結末は決まってしまっているので本作は雰囲気とテンポの良さで見ている者を引き込んでいきます。 一見、ジャッカルの後塵を拝しているように見えるルベル警視ですが、自分の足りない所は信頼できる部下や外国の警察への協力要請を請う事によって確実に暗殺犯の包囲網を徐々に狭めていく彼の捜査にはほぼミスは有りません。 一方のジャッカルはミスを重ね少々計画にも強引な所も有り、誰かが捕まれば即中止と言っていたにも関わらずにハンドルをフランスに切った時には恐らく彼の中で感情的な何かがそのような決断をさせたと考えるとプロとしての資質に幾分疑問を感じますが、柔らかいが自信に満ちている物腰から来る彼の持っている雰囲気の良さに魅了されていきます。 物語を展開させていく上でジャッカルの幾つかのミスや判断の甘さが引き金となるので仕方が無いのですが彼の雰囲気で相殺し、敏腕刑事とも言えるルベルをパッとしない容姿(そこが逆にかっこ良かったりもします)にする事で彼等のパワーバランスを上手く取り、最後まで2人の静かな攻防から来る緊迫感を持続させる演出による描き方は見事です。 また、画の中の被写体の行動に躊躇や淀みが殆ど有りません。 そんな内容に呼応するかのように編集でのカットのタイミングが早め早めとなっているのでテンポが良いものとなり、映像的な派手さがないにも関わらず作品に集中出来ます。 ジャッカルとルベルの登場シーンも普通ならもう少し印象的にしても良いと思いますが、何のドラマ性もなくしれっと画面に現れます。 ラストではジャッカルは射殺され埋葬されて、それを見届けたルベルが去っていきます。 それら一連のシークエンスも淡白に描かれ、フェードインからフェードアウトするような流れの中に彼等2人の存在感が逆に印象に残り、それがそのまま作品の印象強さに昇華されているように感じられる渋めの良作だったと思います。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2015-10-25 13:52:21) |
《改行表示》34.《ネタバレ》 何度観たんだろう。また観ちゃった(笑)。 プロの暗殺者「ジャッカル」と名乗る男がフランス大統領ドゴールを狙撃する仕事を請け負う。そしてそれを追うフランス官憲(特にルベル警視)。 ほぼ(全部?)BGMなし。これがいい。余計なことが入らないでお話はパシパシ進む。アップもあるけど、主人公ジャッカルを演じるエドワード・フォックスを遠景で撮るのがなんともいえない感じでいい。なんだか乾いた感じすらする。無理して心理描写なんかしないよ、勝手にジャッカル探してね!的な。 ジャッカルもゴルゴ13と比べると人間的。ときに完璧なまでの偽装・変装を行い、ときにドキドキするような場面にも遭遇する。魅力的。観たらジャッカルに感情移入する人も多いのでは。 ルベル警視も負けてない。みえない敵ジャッカルを見事に追い詰めていく。 狙撃については割愛。観てほしい(笑)。 でもラストのラストについてだけ。ジャッカルは見事に自分の正体を隠したまま。そしてそこにいるルベル警視。唐突な終わりに感じるが、最後まで余計なものを排除したラスト見事。 原作読みたい! 【JF】さん [DVD(字幕)] 8点(2015-07-22 19:44:49) |
《改行表示》33. 個人的に、大好き。映画的なエンタメ性、笑いあり涙ありドラマティックな展開あり、という作品ではなく、常に地味に、常に渋く、常にプロvsプロの仕事っぷりを描く。ただそれだけ。ただそれだけなストイックな作品。ただ、ここまで丁寧に描写されれば文句がありません。 構図としては暗殺のプロvs暗殺を阻止するプロというただそれだけ。ただし、その描写がそれぞれ深く細かい。「暗殺者」なんていうステータスを持ったキャラクターなんて、映画はおろか漫画でもごまんといます。「暗殺者」という肩書を付けるだけでなんか凄そうに見える。 しかし、本当の暗殺者というものを、それが真実か否かは別にして、ここまで説得力を持たせた作品を私は知りません。 キャラクターの深掘りをしないからこそ、「それでも実は愛を求めた」とか「最後に大事なのは人間同士のつながりだ」とかいうテーマが存在しません。本当にただシンプルに、プロvsプロの手順部分を見せる。ただそれだけ。 しかしそれが面白い。1つ1つの手順とか展開に見入らされる。これほどストイックな作品にも関わらず、時間の長さを感じさせません。 数年ぶりに見返しましたが、やはり数年後にまた見るでしょう。そういう作品でした。 【53羽の孔雀】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-12-14 17:26:03) (良:1票) |
《改行表示》32.《ネタバレ》 格好の良い、二枚目な映画。演出も主人公もストイック。“必要なこと”のみを確実に仕上げてゆくプロの手腕をこれまた無駄の無い脚本で すっすっと描く。いやあーかっこいい。 やっぱり、E・フォックスに尽きます。この映画、風光明媚であるし、白のアルファロメオや銃身の細い改造銃など小物まで粋なんだけど、この男優がまた物腰に品格あって所作がキレイなんですな。隙がなく冷徹で 殺し方まで血で汚さず、すっと事が済んでしまう。物語上、男爵夫人からゲイ氏に至るまでが惚れるキャラクターでなくてはなりません。その点、E・フォックスは実に適役でありました。 重大事件を扱うに当たって、なんだか事なかれに流れがちな仏閣僚の面子や、有能さでは軍配のあがる英国捜査機関の働きぶり、ハニートラップを仕掛けるテロリスト組織など、脇のドラマもちゃんと140分に落とし込んでいて、あちこちに見ごたえがあります。「あなたたち全員を盗聴しました」の場面は笑ったなー。 【tottoko】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-11-13 00:13:15) |
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31.《ネタバレ》 私の場合は、映画を最初に観たのは随分昔で、かなり後になってから原作小説を読んだのですが。いやあビックリしました、面白いの何の、この小説(笑)。映画の方は、どっちかとうとドキュメンタリータッチの抑えた表現で、劇中で実際に背景に聞こえてくるBGM以外、音楽も無し。原作小説も、ノンフィクション小説風(現実の事件の関係者に取材し、そこにフィクションが織り交ぜられる)ですけれども、後半の盛り上げ方がとにかくスゴい。一気に広がる捜査網と、それを掻い潜ってターゲットに迫るジャッカル。追うルベルの焦り。ジャッカルの暗殺失敗からルベルとの対決に至る場面なんて、映画の方が実際の時間の流れに忠実なところがあって、小説の方がむしろ映画的とも言える、一瞬時間が止まったような緊張感あふれる筆致なんですね。こういう、原作と映画化作品との、不思議なアプローチの差異が、意外性があって面白いところ。映画の方が小説よりも一見地味なんですけれども、これは、映画でも小説と同様に煽るような描写に走ってしまうと、オーバーになってかえってシラケかねない、ってこともあるだろうし、それだけじゃなく、つまり映画が単に地味路線なのではなくって、映画ならではの緊張感がここにはあります。冒頭の暗殺未遂からOAS幹部の処刑に至る、畳み掛けるようなスピーディーな描写。中盤はジャッカルの行動と捜査側の様子がじっくり描かれますが、各エピソードが(特にジャッカルの行動にまつわる部分が)、あと数秒ないしあとワンカットあるのが普通かな、というタイミングで切れて、次のエピソードへ移行していき、小説とは異なる形でのテンションが維持されています。そしてクライマックスのパレードの場面、集まった群衆の光景と軍楽隊の音楽とが、もうどうにも引き返せない、どうにも止められない焦燥感に繋がって、小説とは異なる形での盛り上がりを見せます。実際、今回久しぶりに観て、というかかなり記憶が薄れていたので初見のつもりで観ていたのですが、それでもこのクライマックスシーンは強い印象が残っていて、懐かしき興奮を再び味わうことができました。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-03 10:32:32) (良:1票) |
30.《ネタバレ》 背景描写から始まる冒頭部分はフィクションにもかかわらず実話感があります。現代と比べ検索機能や通信手段に格段の違いがあった時代の、人海戦術で暗殺者を追い詰めていく展開はなかなか見応えあります。主人公が犯す度々の殺人やハニートラップに嵌まった政府高官の自殺、主人公や政府高官の情事など、それらの場面は殆ど描写されていませんが、却ってドキュメンタリータッチの映像がそれぞれのシーンをしっかりとイメージさせてくれます。最後までたっぷりサスペンス感を味わえるとても面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2014-09-26 20:50:16) |
《改行表示》29.《ネタバレ》 ジョン・フランケンハイマーの「影なき狙撃者」に次ぐ佳作。 ジンネマンだから見る気すら起こらなかったけど、「ジャッカル」とか言うクソリメイクを見てしまったのが間違いだ。ただジンネマンを少し見直せたという意味ではちょっぴり感謝していると言えよう。 「暴力行為」の一発屋という印象があったジンネマンだが、コレは中々面白かった。 いつものジンネマン特有と言えるピリピリした空気で緊張が保たれる。 「真昼の決闘」なんて勘違い西部劇は緊張が保たれるものの決闘が1回だけと解かってしまい極めて退屈な映画だったが、「ジャッカルの日」は殺し屋とフランス官憲たちの心理描写が面白い。 ドゴール将軍の暗殺を巡って繰り広げられる追走劇。 イギリス出身という事以外名前も解らず謎がジャッカル。彼の完璧と思われた計画がパリの習慣によって狂う瞬間は息を呑む。 キツネ(エドワード・フォックス)が“ジャッカル”というのも皮肉なものだ。 政治的に“黙殺”されていく暗殺者の孤独。ルベル警視はそれを悟っていたのかも知れない。 ジンネマンはやはり現代劇でこそ真価を発揮する男だ。「地上より永遠に」「ジュリア」も良い作品だと思う。 【すかあふえいす】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-03-06 14:08:27) |
28.《ネタバレ》 殺し屋ジャッカルの、淡々と仕事をすすめていくプロフェッショナルぶりがかっこいい。印象に残っているのは、彼が町中を移動するとき、人々が雑多に行き交う通りに紛れ込むように、ヒキの画で撮られていること。「ウォーリーを探せ」とまではいかなくても(笑)、薄暗い陰気な場所に潜むのではなく、普通の人々の生活圏に自然に紛れ込んでいる様が渋いなあ、と。「電車で隣に座った人が、実は殺し屋かもしれませんぜ」って感じで面白い。そして、存在するかしないかも分からない殺し屋をゼロから探し出すルベル警視もかっこいい。普通のどこにでもいそうオジサンが、イケメンジャッカルをあの手この手で追い込んでいくのがタマラン。追い込めば追い込む程、睡眠不足で目をシバシバさせるのもご愛嬌。彼は彼で追いつめられてるんだな。そして、ジャッカルもそれに負けない。どんなに計画が狂ってグダグダな状況に陥っても、怯むことなくターゲットに迫って行く。途中、行き当たりばったりのように見えたけど、裏を返せば「絶対に逃げることはしない」というポリシーの現れ。そしてラスト。ジャッカルの敗北か、と思っていたら、死んでもなお自分の正体を隠し通したことに脱帽。暗殺を阻止することはできても、ジャッカルの正体を暴くことはできなかった。まさにプロフェッショナル。 【ゆうろう】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-06-07 09:46:09) (良:2票) |
《改行表示》27.《ネタバレ》 金で仕事を引き受けるプロのスナイパーの実態など誰も知らない。それを仕事の応諾から準備段階、狙撃までを細部にわたり見せたのが手柄。一方で、フランス当局が権力とマンパワーを総動員して、ジャッカルの正体を燻し出してゆく様子が並行して描かれる。どちらに肩入れするでもなく、対等に交互に描く演出が斬新で、それが今見ても新鮮な理由だろう。追い詰める捜査当局、出し抜くジャッカル、共に見事で、真のプロフェッショナルといえる。観客はその両方を観るわけで、成功か、失敗か、最後まで固唾を飲んで見守ることになる。鑑賞中、ジャッカルよりも捜査陣の手腕の方に感心したほど。それほど公正に描いていた。仕事が大統領暗殺という飛び切りの大仕事であるところが、観客を釘付けにする。外交問題にまで発展しかねないのでジャッカルの母国とされるイギリス当局も必死だ。忘れられがちなのは暗殺依頼者の右翼組織OAS。アルジェリアで独立運動が興隆すると、アルジェリア領有の継続を主張するOAS等の勢力は、引退していたドゴールを担ぎ出し、これが第五共和政の成立につながった。しかしドゴールはインドシナ戦争の経験から民族自決は必至と考え、独立を承認した。怒ったOASは大統領車を機関銃で乱射するが失敗、これが冒頭に出てくるプティ=クラマール事件だ。こうして実在組織や事件を巧みに取り入れ、現実味、真実味を出すことに成功している。計画は完全でも計画通りにいくとは限らない。少しのミスや予定外の事態が持ち上がるが、その見せ方が上手い。少しずつ破綻を見せ、警察はそれを手がかりとし、ジャッカルは巧みに修正してゆく。書類偽造師からの脅迫、捕まった組織構成員からジャッカルの名前が漏れる、交通事故、熟年未亡人の元に捜査が入る、殺人犯として公開捜査、女スパイが拘束される。ジャッカルが常にクールで淡々と行動するので目立たないが、結構な事が起こっているのだ。恋愛要素はないが、哀れさを誘う挿話がある。熟年未亡人はジャッカルに情けをかけたが故に殺されてしまう。若年未亡人は夫の写真と手紙を燃やし、スパイとなって敵方に体をゆだねる。共に美しいヌードを交え、印象を残す。残念なのは最後ジャッカルが警備員に自分の行く住所を話してしまったこと。あれは嘘でいい。警備員の話をヒントに警部がしらみつぶしにビルを調べる展開なら良かった。あと、最後は「飛びすぎ」と思う。良作。 【よしのぶ】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 03:21:08) |
26.映画に求めている大きな要素が緊張感と共感である自分にとって、これだけ静かに手を汗握る映画はない。映像美主体の作品やドキュメンタリー・ロードムービーでもないのに、淡々と着実に進むストーリー。綺麗な古いヨーロッパの街並が若干恐ろしくさえ感じた。「ザ・どうなるんだろう!」な名作であります。 【460】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-02-16 19:58:41) |
25.たくさんの方がすでにコメントされているように,実に淡々とした映画だ。追う方も追われる方も,ただ己のなすべきことをこなしていくだけ。それは真のプロフェッショナルの姿だと思う。ハンサムでスマートなジャッカルと,ブサイクで小太りのルベルは一見対照的に見えるが,与えられた任務をどんな困難に直面してもやり遂げようとする姿勢においては似たもの同士なのかもしれない。息詰まる知的攻防がじっくりと楽しめる良作だと思う。唯一残念なのは,せっかくパリでも撮影しているのにフランス側の人が英語で話していたこと。もったいない…。 【さそりタイガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-06-21 03:25:24) |
24.《ネタバレ》 例えばですけど、ジャッカルが警察に捕まって尋問を受けた時「婦人をチューで殺しました」って言っても誰も信じてくれないんでしょうなぁ。 【デッカード】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-01 00:46:03) |
23.《ネタバレ》 偶然ですが、「狼たちの午後」と続けて鑑賞。「いい映画にはいい音楽がつきもの」という固定観念を、この2作がぶち壊してくれました。音楽も説明的なセリフも不要、映像の力だけで緊張感を保ったまま緩急もつけつつ説得力じゅうぶんな物語を描ききることができるという、「映画」の底力を見せつけられた気がしました。ジャッカルの、用意周到な部分とわりに行き当たりばったりな部分が程よく混在していて、冷酷な殺し屋なのに妙な親近感を覚えます。でもこれ、もし暗殺に成功してあの場はルベルの追及を逃れたとしても、逃げ切って報酬の残り半分を手にするのは難しかっただろうな。 【R-7】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-16 23:06:03) |
22.《ネタバレ》 引きの映像が多いので、4:3の画面では見づらかったが、リメイク版とは比べ物にならないハイレベルさであった。なんだったんだろう、あの「ジャッカル」は。TVか。とにかく深い深い。そんでもって、ジャッカルが語らずかっこいいこと。やっぱヒットマンは語っちゃいけないんだよね。成功させてあげたかったなあ。それにしてもブルースウィリスはよく恥ずかしげもなくあんなこと。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-11-25 21:36:09) |