《改行表示》9.《ネタバレ》 「生活保護は人間の誇りを奪う」だったかな、昨今のどこまでも楽な方に堕ちていく日本人たちに捧げたい台詞が印象的だった。男たちが働き、女たちは家庭を守り、夜、愛が育まれる。単純明快な生活スタイルがもたらす穏やかさは、ありきたりなものかもしれないが、幸せと呼べるだろう。物質的には豊かでも、求めれば求めるほど飽き飽きするような私の(というよりは一般的な日本人の)生活を思えば、狭い町で狭い人間関係の中にいて、多くを望まず、そこに存在するものに価値を見出していくほうが、却って満たされるのかもしれない。展開は読めたが、思ったとおりでほっとした。ただ、良い人たちだらけなのに、医者が彼女に裏切られた時にみんなして喜んだのにはちょっと違和感を覚えた。人間らしいっちゃらしいけど。 【よーちー】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-04-06 18:39:32) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 小さな島に工場を誘致する。そのためには島に常駐している医者が必要。と言う訳で島ぐるみで一致団結して工場と医者を必死に騙す芝居を繰り広げるというほのぼのと心温まるコメディです。日本にも高齢化、過疎化、町には仕事は無く若者は町を離れ、医者も町を離れていく・・・といった話を見聞きすることが少なくないですが、こんな事情は万国共通なのでしょうか。最後の村長の本音の発言と共に考えさせられます。映画としては人情喜劇としてしっかりと良く作られた作品だと思います。笑いドコロも笑いのツボもしっかり押さえられており、騙され続けた医者と騙し続けた村長が最後の最後に本音で語り合い、実にいい笑顔を見せるラストに心が温かくなる。最後はかなり分かりやす過ぎるくらいの典型的ハッピーエンドなのですが、こんな映画にはそれがよく似合います。 【とらや】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-11-03 17:52:06) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 いいですね、こういうの。画面に出てくる人間は、みんないい人。見てる側にも思わず笑顔がこぼれます。クライマックスの「クリケットを覚えるか?」のやりとりはいいですね。あっさりした演出ながら、しんみり感動してしまいました。終わり方も面白いですが、別にあれで終わる必要性はないだろう、とも思いましたが(笑) |
6.なかなかほのぼのとした作品です。邦画でこういう雰囲気の映画がありますよね。結構好きです。島の人たちの幼稚な嘘にだまされてしまう医者が可愛らしいです。彼あってこその大作戦ですね。あんな作戦を実行しなくても、もっといい方法があるはずなのに…。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-24 07:11:14) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 過疎の島に工場を誘致するために悪意のない残酷な嘘をつき続ける、というわりかしヘビーなプロットを、素晴らしいコメディセンスで固めています。笑いのツボがかなりハマって終始ニヤニヤしたり笑っちゃったりしてしまいました。 クライマックスは驚くほどあっさりですが、過剰な演出で涙を無駄に誘われるよりはずっと清々しい。素敵な映画です。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-03-21 18:50:08) |
4.《ネタバレ》 「自分もこの島に住んでみたい」そう思えるほど島民みんながやさしく、心温まる映画でした。クリケットのルールが分からないのに必死になってがんばっている姿がおもしろくも、一生懸命で団結感が素晴らしかった。いかなる理由があれ、必要とされているって思われるのはなんかうれしい。自分もそうなりたい。 【超甘味王】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-08-12 18:07:56) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 かなりハートフルな物語でした。島民の団結がとてもいいですね~ 医者がトイレに行っている間にチャンネルを変えて(ホッケーでしょうか)皆で盛り上がっているところがうけました。 しかしあれほどに自分の住んでいる場所を愛せるのは幸せだと思いました。 【teruru】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-12 18:56:29) |
2.《ネタバレ》 島民一致団結しての悪ノリ。でも死活問題だから悪ふざけではありません。人口減少、高齢化、生活保護に頼る生活。「働きたいのに働けない」のは不幸なことです。問題は深刻です。でもちゃんとコメディとして成立していて大笑い出来ました。それは主人公を中心とする島民たちに悲壮感が無いから。真剣ではあるが、皆この計画を楽しんでいたからです。それも当然。やっと見つけた“目的”。目的は生活にハリを与えます。仮に願いが叶わなくても彼らにとってのこの1ヶ月間の“祭り”は、久々に胸踊るイベントだったはずです。ただ忘れてならないのは医者の気持ち。「罪の無い嘘」という言葉はごまかし。どんなに理屈をつけても医者の心は傷つきました。主人公たちもそれを分かっていたから、土壇場で計画をあきらめたわけですし。でも医者は島に残りました。やはり嘘で傷ついた心を癒せるのは、本音でしかあり得ないということでしょうか。いいオチでした。彼が島に残った理由は何だったのでしょう。医師としての責任感、傷心のためやけになって、気になる女性がいたから…。様々な要素があいまっての決断だと思いますが、島(島民)に惚れたのは間違いなさそうです。それにしても、じいちゃん、ばあちゃんたちがみんな“いい顔”。こういう顔のお年寄りになりたいものです。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-11-04 22:43:57) (良:2票) |
1.《ネタバレ》 二時間ドラマ枠でも充分ありそうなお話。ただ、もし日本で作ると安っぽいドタバタ風味仕立て必至なような展開が、フランス語圏カナダの小島が舞台という縁遠い設定であるためも手伝って、小賢しい笑いの強要が無く、細かいこともまったく気にならない。たまには観たいねこういう作品。 |