《改行表示》20.《ネタバレ》 愛した女性の写真を店頭にディスプレイするのが、彼の流儀なのかな。 いたずらっぽくはにかんで写った彼女の写真は、彼にとって一番かわいく見える瞬間を切り取ったもの。 それをちゃんと理解して、彼の死後、店頭に飾った父親。 彼の手紙は、きっと彼女に届けられたに違いない。 自分を想ってくれる人がいた、ということは、死を間近に控えた彼にも、彼のいない人生をこれから歩んでいく彼女にも、勇気を与えてくれたはず。 無駄な説明を必要としない、潔いまでにただ美しい映画。 |
19.《ネタバレ》 この映画は、"死"はいつかは誰にでも訪れるものとして、あまりにも淡々と描いている。彼の落ち着いた様子に、死ぬことは怖くない、とあやうく騙されそうになる。だがそれは大きな間違い。"死"が怖くないはずがない。彼だって本当は毎日泣きたいくらい怖いのだ。死への恐怖に立ち向かう勇気を与えてくれたのが彼女であり、そしてその愛の力に他ならない。二人は結ばれなかったけど、これは珠玉のラブストーリー。愛して愛される歓びは死の恐怖にも勝ることを教えてくれたから。きっとこの出会いは、誠実に生きてきた彼のために神様が特別に与えてくれたプレゼントだったと思いたい。もう誕生日を迎えることのない彼の最後の夏の物語、八月のクリスマス。 【タケノコ】さん [DVD(字幕)] 8点(2016-07-21 23:48:48) |
《改行表示》18.《ネタバレ》 過剰な演出を控えた良作。 中盤までは恋愛映画の王道かと見せかけ、病に倒れた後若い彼女から姿を消してしまうストーリーがただ切ない。 ハンソッキュ演じる主人公の優しい微笑みが印象的で、見ているこちらまで嬉しくなる。 また、勝ち気なヒロインと仲を深めていく様子が実に自然で違和感がない。 トレンディードラマに毒されたすぎたせいか、身近な生活感が逆に新鮮に感じられた 。 【mhiro】さん [DVD(邦画)] 8点(2015-03-06 22:17:35) |
《改行表示》17.すごくはかない気分にさせてくれる作品です。でも、見終わった後「がんばらなきゃ」と思わせてくれる作品です。 しかしまあ、この頃の韓国映画は良いですね。今はあの「韓流ブーム」のお蔭で、何かミーハーなイメージがついてしまいましたが・・・・。 【TM】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-15 16:58:32) |
16.《ネタバレ》 必要以上の説明が無い演出、感情を押し付けず淡々と進む恋愛模様が実にリアルだった。男は死期が近づいているのであまり自分の感情を出さず、女は婦人警官という職も関係してか、自分の好意を積極的に伝える。でも2人は互いに惹かれ合いながらも恋人の関係にはならない。そこら辺の、特に男側側の心理描写が絶妙だったと思う。シム・ウナ演じる勝気な性格の女性、ハン・ソッキュ演じるいつも笑顔の爽やかな男性。ベストカップルである事は間違いないのに、男が迷惑をかけまいと死期が近いことすら伝えずに自然と離れる。手紙の返事も出さないままであるのが見ていて切なくなる。異動になった彼女の働きぶりを、喫茶店の窓ごしに見つめるシーンは本当に切なく美しい。夏に出会い、秋に突然音信不通になったかと思えば、雪の降り積もる冬のある日、久しぶりに女が写真館前に訪れると、彼が撮影した女の写真が飾られていて、それを見て笑顔になり立ち去るラスト。説明が少なく物足りなく感じそうな部分を、観ている側がその後を想像して楽しめる作品なんてそう無いと思う。そこも含めシナリオを凝りがちな昨今のラブストーリーの中でも格段にリアルで素晴らしいと思った。 【まさかずきゅーぶりっく】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2006-01-09 13:51:43) (良:1票) |
15.《ネタバレ》 う~ん 良かったです~ とても切なくなる映画です..日本では忘れ去られたようなラブストーリー..そこがイイんですよね~ 窓越しに手を伸ばし彼女に触れるシーン..切なさがにじみ出ていてたまらなかった.. ところどころで見せるセンスの良い演出..監督の才能を感じます... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-25 19:54:00) (良:1票) |
14.知名度が高いこの映画を観たくて観たくてたまりませんでした・・・。。。ハンソッキュとシムウナだからいいのか?もしこれがチョンジヒョンとチャテヒョンならどうなってたのか?イロイロ楽しいコトを考えたりもさせられる映画ですが・・・最後。いや!最期か・・・あんなふうに・・・。。。 【タコ】さん 8点(2003-12-09 22:34:45) |
13.淡々と流れていくストーリーで,切なく胸にグッと来る作品でした。最後シム・ウナがハン・ソッキュの死をどう受け止めたのか,そもそも死を知っているのか,知ったのは何時だったのか,とても気になります。 【北狐】さん 8点(2003-11-14 19:30:26) |
《改行表示》12.《ネタバレ》 ラブシーンすら登場しない、ラブストーリーの秀作。最初に見たときは、あまりにも何も起こらない展開に少々肩すかしをくらった気分だったが、よく見ると、主人公ははじめから死を覚悟しており、そのために決して自分の恋愛感情を発展させないように強靱な意志で押さえつけていたのがよく分かる。周囲に何も悟らせずに、淡々と死を迎えるための準備を行っていた主人公の精神力が素晴らしい。そして、それを表現するために、余計な演出をすべて排して清冽な空気を醸し出してみせた制作者の姿勢にも好感。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2003-10-17 02:24:34) |
11.韓国映画初体験がこれでした。で、はまりました。ほんと、なんでだかわかんないけどじわ~ってくるものがあって、説明できないけど、好き。 【桃子】さん 8点(2003-10-02 19:56:47) |
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10.ハン・ソッキュ&シム・ウナのコンビが好きです。っていうか、どうしてこんな変化の無い淡々としたストーリーの映画が良いのでしょう?泣けました。不思議です。「シュリ」でアクションしたり、「カル」でサスペンスしたり、ハン・ソッキュのマルチぶりには驚きです。これからも期待したいなぁ・・・。 【chato】さん 8点(2003-06-17 01:00:48) |
9.最後の方で、自らセルフポートレートを撮ったシーンで涙・・・。韓国映画の好きなテイストが優しく僕のまわりを包んだような気持ちになった。あくまでも静かな静かな心地よさとせつなさが記憶として見てよかったと思わせる。 【SHU】さん 8点(2003-06-09 20:44:35) |
8.おばあさんが綺麗にお化粧しなおして写真を撮りなおしに来るシーンに、もうボロボロ。死と隣り合わせに生きる人間が、強さと愛おしさに溢れていた。相合傘のシーンも大好き。いつもは生意気なシムウナが、肩を抱かれてこちこちになっている姿に、遥か彼方においてきた気持ちを思い出させてもらった。 【showrio】さん 8点(2003-05-16 21:32:50) |
【ジョー大泉】さん 8点(2003-04-30 17:21:52) |
【バカ王子】さん 8点(2003-02-04 16:37:23) |
5.感動的な映画だったけれど、リアリティーが魅力的な韓国映画なのに少しその部分に欠けたかな。もう少しあり得る話であのテーマを訴えかけられたら、もっと涙は流れたかも知れませんね(笑)でも素晴らしい作品には変わりないですね。 【ヒトナリ】さん 8点(2003-02-04 00:47:09) |
4.じわっと涙があふれてきました。おばあちゃんが写真を撮るシーンが切なくて。韓国映画では一番すきかもしれません 【陽炎】さん 8点(2002-10-31 19:06:14) |
3.シム・ウナちゃん、可愛いよ!ハン・ソッキュのメガネは似合ってなくて、しかも病弱な役というのはどうも無理が...それに「おなら」の笑い話ははっきり言って笑えません!そうは言っても全体的に落ち着いた雰囲気でドラマチックというわけではないんですが、二人の微妙な距離感や多くを語らないところが何となく切なく感じさせてくれました。主人公が夜枕もとで声を殺して泣く、それを気づきながらも声を掛けない(掛けられない?)父親がそっと立ち去るシーンにはググッっときました。ラストでは主人公の出せなかった手紙の結末にもオチがついていてしかもしっとりした終わり方でグーなりよ! 【さかQ】さん 8点(2001-11-01 20:39:48) |
2.穏やかで優しい、そしてちょっと悲しいラブストーリー。主演二人の掛け合いは見ていてとても微笑ましく少しくすぐったくなるような感じでした。 【雪うさぎ】さん 8点(2001-08-27 23:40:58) |
1.北野武監督の「あの夏いちばん静かな海」を好きな方はきっと好きになってくれるはずの本作。物静かな登場人物達、淡々と進んでいるようで、静止しているような展開。独特な写真のような映像(固定カメラによる長回しによるものか?)さらりとした結末。決して多くを語らないし、感動的でもない。だけども見終わるとじーんと来る。物悲しさ。恩着せがましい泣かせでなく、めそめそと来るあの涙。俺は忘れない!あんたの事を!ちゃんと覚えてるからね。「シュリ」の8倍は素晴らしい韓国映画です。でも武のと同じで、つまらない人には、なんだか分かってもらえないよな~。 【あまぬま】さん 8点(2000-11-06 22:07:51) |