《改行表示》9.小さな個の力で強大な何かに立ち向かう人間の姿を描いた実に見応えのある映画でした。その、小さな個にとって本作の強大な何かはあまりにも大きすぎた。 先進国、それらの国々が中心にある国際社会、あるいはそれらに保護されている巨大企業。その全体像がはっきり見えないことも、持ちつ持たれつの関係でつながる強大な何かの得体の知れない大きさが逆に伝わってきます。 また、多用される不安定な手持ちカメラの映像は、そのまま小さな個である主人公夫妻、あるいはアフリカの置かれた不安定な状況を表しているかのようでした。 前半、目の前にいる親子を救おうと言う妻を制し、援助を求めているのは彼らだけではないという夫。しかし終盤、その夫は目の前にいる少年を救おうとする。しかし例外は認められないと制される。妻の遺志を受け継ぐかのような夫の姿が印象に残った。そんな勇気ある人間のドラマとしても、夫婦愛のドラマとしても見応えのある作品でした。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-06-17 13:28:17) (良:1票) |
《改行表示》8.《ネタバレ》 テッサの客観的に見えるイメージと実際の姿のギャップがわかっていく過程がおもしろい。巨悪にたちむかい、それをあばいていくジャスティンの行動に心を惹かれる。 ただ、テッサの性格って、直情径行なわりに計画的でややちぐはぐ。ジャスティンと結婚するくだりも、なにか、陰謀があるのでは?と勘ぐってしまった。 【にゃまっち】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-08-01 07:25:22) |
7.ケニア、アフリカの描き方がリアル。レイフは何か起こったときは庭弄りをしてしまう外交官をうまく演じていた。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-05 20:30:33) |
6.《ネタバレ》 シフォン地のシースルーなアラビアンナイト風の美しい衣装を身につけたレイチェルワイズが、腰を振り振りベリーダンスで荒れ荒む砂漠と黄色い遮光を舞台に、青年将校ののっぽレイフ君を蜂の一刺しでブッチューッとアイの毒牙に・・・・すんません、こんな妄想を2年以上も。作品はイギリスの製薬会社の社会派ドラマです・・・。 【成田とうこ】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-04-06 17:49:21) |
5.いや~良かったです..編集が上手い! 最初は、なんだこれ?って思わせて..最後はあんなことになるなんて..アフリカの現状を伝えようとしている本作ではありますが..映画として、物語として、なかなか良かったと思います... 【コナンが一番】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-06-06 12:21:38) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 最期にいたく感動した。 映像と音楽にも大変ひかれた。旦那さんの最期の選択は哀しいけど、幸せに感じた 【スティック】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-01-03 20:42:16) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 「サスペンス作品」と聞いていたので、 フライトプラン的な物を期待して見たのですが、良い意味で裏切られました。 自分の正当性を疑わず、声高に相手を非難する、所謂「勘違い女」がヒロインなため、 序盤で「うわっちゃあーーー」と思うシーンもありましたが、 結局そんな感情もストーリーに引きこまれるうちに消えました。 「使い捨ての患者に使い捨ての薬」 の言葉にはドキリとさせられる物がありました。 人生を見つめ直すのには最適の作品かと。 佳作認定の8点を進呈します。 【らべ】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-08-25 01:42:39) |
2.《ネタバレ》 アフリカの描き方が植民地主義的だとか、真相が都合良く明らかになりすぎだろとか、とってつけたようなカーチェイスもどきは何なんだとか、突っ込みたくなるところはいろいろある。しかし、私は、この作品の本質は、亡き妻への思慕と情愛と敬意(この3つ目が重要)に突き動かされ、その軌跡を真摯にたどっていく夫の物語であると理解したし、それに基づいて存分に鑑賞した。だから、あのラストシーンも、悲劇的であり、かつ理不尽であるにもかかわらず、物語のフィニッシュとして必然的に到達しているのである。ラブストーリーは数あれど、夫婦間の敬意を込めた愛情をここまでの極限状況に高めて描き出した作品は、ほかにあまり思いつかない。レイチェル・ワイズのぎゅっと抑えたような演技はもちろんだが、それを(レイチェルがいない場面でも)きっちりと受け切ったレイフ・ファインズの表現が見事。 【Olias】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-06-04 21:42:44) |
1.「勘違い女に振り回される小心者の旦那」という、ワタクシが最も嫌うタイプの話を、よくもまぁここまで面白く作ってくれました。完敗ですよ、はい。色恋沙汰がグジュグジュしだして、“うわ、もうアカン”ってなる寸前で、企業の陰謀というスパイスが入り、それがちょっと飽きてきたかなぁ、と思うと旦那の思い出としてカミさんの在りし日がインサート。編集技術が冴えまくっています。印象的なシーンでは、レイフ旦那を左側に配したカメラアングルも秀逸。オープニングのカミさんが飛行機に乗るシーンの露光の使い方とか、手持ちカメラの有意義な使い方とか、撮影と画作りも俺好み。とにかく映画という表現方法を有意義に使い切った佳作ですよ、これ。ストーリーだけで魅せるんだったら、本読めばいいわけなんだからね。 【ダブルエイチ】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-05-27 23:32:24) |