6.《ネタバレ》 面白かった!!役者陣がめっちゃツボ。内田有紀は文句なく綺麗だし、優ちゃんはガリガリ&ゴス系メイクでもやっぱり可愛い。りょう・クドカンもはまり役だし、妻夫木くんもいい味出してた。大竹しのぶに至っては、彼女しかいない!ってくらいの怪演ぶり(笑)。精神科閉鎖病棟という重い舞台ながら、随所にその重さを吹き飛ばす笑いが散りばめられている。ストレス溜まると摂食障害気味になる自分にはむしろこの軽さとラストのバッサリ感が救い。監督としての松尾スズキ作品は初めて観たが、予想以上に面白くて今後に期待。 【lady wolf】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-04-30 16:07:43) |
《改行表示》5.《ネタバレ》 最後が好きです。理由もなく未来は明るいぜ!って感じでもないし救いがあるわけでもないのに、希望が沸いてくるから。 この映画、序盤に閉鎖病棟にいるいかにもな人たちを“あちら側”と判断し、訳もわからず精神病扱いされて苛立つ内田有紀に共感してると結構きますね。正常と異常の間に境界線なんてないよ、って。 【Trunk】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2009-10-08 01:25:01) |
4.《ネタバレ》 精神病院を扱った映画とくれば、真っ先に思い出されるのがジャック・ニコルソン主演『カッコーの巣の上で』。紛う方なき名作です。個人的にも大好きな映画。本作は日本版『カッコー』という趣ですが、印象は随分違います。めちゃくちゃ軽い。かなり笑えます。でもそこが本作の長所だと思いました。デリケートなテーマをコメディで味付け。でもおふざけじゃない。この姿勢が気に入りました。患者を“あっち側の人間”と捉えると、途端につまらなくなります。腫れ物に触るようなアプローチでは心に響きません。でも“あっちもこっちもない”なら、遠慮は要らない。イジってOK。笑わせてナンボです。頭を燃やす人、世界の仕組みに気づいた少女、イっちゃってる放送作家、“顔だけ男”女医。みんな立派に変人です。どこかで線を引くことに意味があるとは思えない。退院した医者の妻も、セーフティゾーンに居る訳ではなかった。心が負荷に耐えられているかどうか、内なる闇に気づいているかどうかの違いだけ。そういう意味で主演の内田は適任でした。脇を固める上手くて濃い役者たちのおかげで、彼女の常人ぶりは際立っていました。此処に来るのは、なにも特別な人じゃない。救いの空間、クワイエットルーム。世間と隔離された世界。ある種のファンタジーです。鯛やヒラメが舞い踊る竜宮城みたい。もちろん歌は『恋のフーガ』。其処から現世へは、何も持ち帰っていけないのがルールです。玉手箱を開けてもロクな事はありません。心と体に栄養を補給したら、また現実と向き合おう。後ろは気になるけど、今は振り返らなくていい。残念ながら本物の竜宮城は何処にもありません。でも、クワイエットルームなら、ここにある。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-08-14 18:36:13) (良:1票) |
《改行表示》3.《ネタバレ》 松尾監督独特の表現で楽しませてもらった。同時にハリウッドアクション映画のように 何に残らない空気のような映画とは反対側にある作品だと思う。かっこいい内田有紀を始めて見たし、役者としてのクドカンも今までで一番よかった。そして大竹しのぶの恐さはまさに狂気だし、蒼井 優の痩せ細った姿から、何かが漂っていた。りょうのステンレスな演技も適役。退院した時、色紙やアドレスをもし捨てなかったら、だめな映画になっていたと思う。内田有紀の綺麗な背中、広末涼子と並べてみたい。 【ブタノケ2】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-23 02:19:46) |
2.内田有紀と蒼井優の存在感はものすごい。内容も深い。逆説的ではあるが、この映画のもっとも深い洞察は主人公の友人、栗田が閉鎖病棟を評したセリフに現れる。「こんなに人がいるのに、こんなに孤独な場所ってほかにないもの」実は、この台詞を発した時点で、栗田の精神の脆さが表れている。本当は、「閉鎖病棟よりも現実の世界のほうが孤独である」と感じる精神のほうが強いからだ。現実を生き抜くということは、ある種の人にとっては、それだけ大変なことなのだとこの映画は教えてくれる。たぶん、それを軽いテイストで描いているところが映画としては焦点ぼけな感も否めないが、あまりに重大なことは深刻な口調で語ることすらできないという感覚は分からなくもない。とてもいい作品だと思う。 |
1.見始めはおもしれー、くだらねー、バカみてー。終わってみればなかなかいい映画でした。 【アスモデウス】さん [映画館(邦画)] 8点(2007-11-10 21:21:19) |