1.《ネタバレ》 原作も日本版も知りません。この作品だけの感想です。
オカルト・ホラー系かと思いきや、まさかのサイコパス系。
『自殺は保険金おりますか。』の電話から始まる恐怖体験。不気味な家。不穏な男。首を吊る少年。つかみは完璧で、なにを考えているかわからない、得体の知れない人間の恐怖を堪能できます。
更には前半のほとんどがミスリード。主犯格は別にいるというストーリーが面白い。犠牲者と思われていた人物がまさかのサイコキラー。このオチをわかったうえで、『親身になって助言をしていた前半』をもう一度見返してみたくなります。
主演の女優、素晴らしいです。幸薄そうな女性から、サイコパスへの変貌。そのギャップを違和感無く演じきっています。
主人公も良いですね。どこにでもいそうな保険のセールスマン。そのありふれた会社員、ありふれた日常に、見ている側はすっかり感情移入。こーゆー映画は『感情移入』や『リアルな設定』により、怖さが2割増しになります。夏の暑い時期に、肌寒い思いをしたい方にはオススメの一本です。