《改行表示》14.《ネタバレ》 代筆業のドーラは手紙を出さずに捨ててしまうし、母を事故で亡くした少年を売り飛ばすし、とんでもないおばさん。 ロードムービーとしてはありがちな話ではあるが、ドーラのキャラがいい。 少年が万引きしたのを説教しながら、自分はさらに盗みを重ねる。 せっかく口紅を塗ったのに、トラックの運ちゃんに逃げられる。 ドーラと少年は擬似親子の関係だが、親が子によって成長している。 ごうつくババアだったドーラが愛おしくなってくる。 旅行くブラジルの自然が美しい。 それと対比的にブラジル社会の暗部が垣間見える。 パンを盗んだ者を容赦なく撃ち殺す。 低い識字率。子供の臓器売買。 そんな社会の中にもある普遍的な情愛が心に響く。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-14 20:09:21) (良:1票) |
13.カメラがいい仕事してたな~ 凝った撮り方をする。そこに1点加算。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-22 19:35:44) |
12.《ネタバレ》 うざい程の大群衆をしつこいくらい延々と撮り続ける前半、バスやトラックで大平原の一本道をひたすら走り続ける中盤、広大な住宅街の一角に落ち着く終盤。その視覚面への繊細な配慮が、ドラマの順を追った構築を際立たせている。最初にドーラのダメっぷりを存分に描いているのも終盤に生きてくるし、手紙以外にもハンカチや口紅やワンピースなど、小道具の使い方も味がある。 【Olias】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-02-18 23:54:52) (良:1票) |
《改行表示》11.《ネタバレ》 人の手紙破いたり、子供を売り飛ばそうとしたときはこのババア、鬼畜にもほどが あるぞ!と思いましたが、この人間のできていないドーラさんの予測不能な行動やセリフが面白いです。ストーリー自体はベタで、旅を続けるにしたがい、憎たらしかったドーラさんは、やっぱり次第に子供にほだされていき、表情も優しくなります。 しかしながら、その過程に無理がなく、鑑賞している僕も同時にこの二人を好きになっていました。 見慣れないブラジルの景色もあわさって、最後には心地よく、静かな感動を得られました。良作。 【すべから】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2009-11-26 14:35:08) (良:1票) |
10.《ネタバレ》 久しぶりに映画で癒された。ドーラが少年と出会い、少しずつ改心していくさまが土着のキリスト教を交えて違和感なく描かれており、劇中に引き込まれていった。悲しいけど心地よい結末がよかった。 【こまごま】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-12-25 11:41:06) |
9.《ネタバレ》 「因業ババア」という言葉を、正に全身全霊カラダごと体現させているかようなドーラという初老女が、いかにフツーの人間(←決してイイヒトでないのがミソ)へと変化していくのかが、この作品の一番の見所。封切り当時一度観た後、かなり年月が経っているにもかかわらずキョーレツに記憶に残っているのは、このヒロインのいかにも業の深そうな迫力顔と存在感あってこそ。「おんな」部分を突如としてさらけ出す口紅を塗るシーンも侘しいけれど、少年との旅の終着地にて、村の人々が簡素なキリスト像に祈りを捧げるシーンもやけに印象深いっす。 【放浪紳士チャーリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-08-18 17:36:20) |
《改行表示》8.ロードムービーは展開にメリハリがなく、のんびりした退屈なものが多くて基本的に好きではないが、この作品は非常によく出来ていたと思う。 代筆業がしっかりと後になって生きてくるし、コマやラストの写真など、小物もよく効いている。 おばちゃんが子供に付いて行かざるを得ない状況や、帰れなくなる状況作りがとてもテンポいい。 見せ方をよく解っている。 あんなに嫌だったおばちゃんが段々好きになっていく。この辺も役者の演技と演出がかみ合って、とても上手い。 【カタログ】さん 8点(2004-11-18 02:31:14) |
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7.まず思ったのは、主人公のおばさんがなんて嫌な奴なんだろうという事。そのおばさん、駅で手紙の代書屋をしてるんだけど、代書した手紙を出さないのは当たり前で、果ては内容が気に入らないからって破り捨てる始末。さらに、母親を失った少年を慰めてやるどころか、金が無いんなら手紙は書いてやらないよ、と冷たくあしらうのである。そして、やっと助ける気になったのか、なんて安心してると・・・なんと!金で少年を人に売ってるではないか!しかも、その金で自分はテレビを買うという・・・・・う~ん、徹底してヒールだなぁ(笑) でも、本当は優しい心の持ち主なんだよ。そしてここから、少年を助け出して、父親探しの旅に出るというロードムービーになっていくのさ。最初は憎み合っている2人だが旅を通して段々と打ち解け、しだいに心を通わせるようになっていくのである。これこそまさにロードムービーの醍醐味であるだろう。それにしても旅ってのは不思議なもので、どんなに嫌いな相手同士でも、一緒に旅をすれば絶対仲良くなれるんじゃないだろうか・・・旅が終わる頃には。そんな気がする。 【きのすけ】さん 8点(2004-05-24 11:08:38) |
6.他人の手紙を握りつぶすという快感、わからないでもないなあ。あの兄弟は、あんな貧しい暮らしをしていながら、一日中、灯りをつけているんだね、両親の写真に。 |
5.人に薦められて見たが、なかなか良かった。子役の子も良かった。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-01-21 01:19:30) |
4.”菊次郎の夏”みてえだな。純粋にいい映画だと思った。子供が上手い。 【GO】さん 8点(2002-01-15 23:40:58) |
3.途中までは期待したほどでもないと思っていたのに後半からはまりました。ブラジルの風土、風景、そこに根差した人々の精神。ブラジルというものはこういうものなのかと妙に納得させられました。手紙に思いを託す人々の表情が印象的、とても美しいと感じました。 【雪うさぎ】さん 8点(2001-04-10 18:15:49) |
2.退職女性教師と少年の心の交流。あのおばちゃんのぶっきらぼうさもよかった。8点はちょい甘だけど。 【向日葵】さん 8点(2001-02-20 11:38:41) |
1.リオの中央駅で、字が書けない人のために手紙を代筆している元・教師の女性ドーラ。ある日、生まれてから一度も顔を見たことがない父親に手紙を書いてくれと、9歳の少年ジョズエがドーラの元にやって来る。母親を亡くし、独りぼっちになったジョズエの為に、ドーラはこの幼い少年を父親の元に送り届ける決心をし、二人は父親探しの旅に出る。ドーラとジョズエの関係もさることながら、リオの駅で手紙を書いてくれとやって来る人たちが、肉親や愛する人に語りかける、その表情がなんとも言えず、胸に来る。登場する人たちは皆貧しいが、けしてお涙頂戴ではない。やるな、ブラジル映画! 【ぶんばぐん】さん 8点(2001-01-28 19:28:25) |