50.刑事モノと言えばダーティハリー、イーストウッドと言えばダーティハリー。子供の頃TVで何度も見ていて、それが当たり前という感覚で育ってきた。それから数十年が経った今見ても、主人公のキャラクターと存在感、程よく継続する緊迫感、サンフランシスコの街並み、シーンにマッチしたBGM等々全体のバランスというか調和が素晴らしくて、これらのトータルな世界観を楽しむ作品なのだと再認識。逆に言えば、派手なアクションとか謎解きサスペンスとか昨今の刺激の強い作品に慣れてしまうと、こういう作品は退屈に感じて楽しめないのかもしれない。これも時代の変化なのだろうか。 |
49.《ネタバレ》 イーストウッドはシブいイケメンだし、ハリーのキャラも悪くないのだが、この映画に引き込まれる要因の主要な部分は、とにかく犯人の「許せない度」が非常に高いことのように感じる(それによって終始持続する緊迫感と、ラストの特大のカタルシスが生まれている)。その意味では、ある面でハリーは「喰われて」いるとも言える。もう一点、各登場人物に関する人物の背景描写はやや軽めで、少し物足りなくもある。とは言え、刑事物としては最高レベルに良く出来ており、アクションも中々。重ねて、イーストウッド自体の出来も相当良い。 【Yuki2Invy】さん [DVD(字幕)] 8点(2019-11-19 20:36:57) (良:1票) |
48.●いや~カッコいいなあ、キャラハン刑事。『弾丸が何発残っているか、忘れてしまった』真似してみたい。●犯人、いかれてますね。刑事が追ってくると分かっているだろうに、早速次の犯罪に走るって。●身代金を担いであちこち走りまわらされるって展開、いくつかの映画やドラマで見たんですが、コレがオリジナルなんでしょうか。 【次郎丸三郎】さん [DVD(字幕)] 8点(2014-05-25 01:42:43) |
47.《ネタバレ》 久々に見返してみると、結構アラが多いですね。ヘリコプターの音に気が付かないわけがないだろうとか、黒人の殴り屋はどうやって生計を立ててるのか…など。そんな突っ込みどころに突っ込ませないイーストウッドとアンディ・ロビンソンの迫真の演技。そしてドン・シーゲルの緩急のついた演出が冴えていました。これからレズの3Pがおっ始まろうとしている…ってそこにさそりが登場!激しい銃撃戦!ちょっと待ってよどっちも見たいんだけどって感じで。登場人物の性格もピッチリ分けられている。ハリーとさそりは実は同じ穴のムジナなんですよね。正義と悪のゆらぎが設定にも現れている。よく出来た映画ですよ。やたらと女体が登場するあたりも生々しくて良い。見たくないヤツもありましたけど。 【カニばさみ】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-08-13 23:06:26) |
《改行表示》46.《ネタバレ》 今では成立しづらい映画ですね。 当時は、犯人の人権云々で激昂するハリーに物凄い共感を覚えて、こんな連続殺人犯、刑務所すら生温い!と思ったものですが、世の中段々こーゆー鬼畜を守る風潮になってきましたね。 射撃スコープで狙ってる時の艶かしいBGM、自己中心的且つイッちゃってる犯人像、クライム・アクション映画としてはこれまでにない設定にグッときました。 なんせハリーのカッコイイことといったら。 自殺志願者の説得、ゲイや強盗のあしらい 、本筋の事件以外もなかなか面白くて見所満載でした。 【ろにまさ】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-08-12 20:53:00) |
45.ダーティハリーと言えばそりゃあマグナム44でしょ、ガキの頃お小遣い貯めてモデルガンを買いましたよ、金属製で金色に塗りたくったヤツを。この銃は見た目以上にでっかくて、大人でも普通の日本人の体格ではとても振り回せない代物です。イーストウッドみたいな大男じゃないととても使いこなせないでしょう。映画の中でも発砲音は普通の拳銃とは全然違いますよね、「ズドゥーン」って感じでまるで大砲ぶっ放しているみたいです。 イーストウッドが今あるのもこの役をゲット出来たおかげの様なもので、D・シーゲルはまさに恩人ですよね。この記念すべき第一作では、H・キャラハンがカッコ良いのは判るけど、なぜ彼がダーティハリーと呼ばれるのかといったことを含めてキャラの掘り下げ自体は十分ではない。その分A・ロビンソンの鬼畜ぶりばかりが目立っちゃってちょっと損ですね。最後にバッジを投げ捨てるシーンからも判るように、製作陣としてはまさかこの映画が大当たりしてシリーズ化されるなんて夢にも思ってなかったんでしょうね。 言っちゃあ身も蓋もないけど、本質はしょせんB級映画なんですよ。でも今や誰もこの映画をB級だとは思わなくなっている、アクション映画を変えたもっとも偉大なB級映画じゃないでしょうか。 【S&S】さん [映画館(字幕)] 8点(2013-07-02 21:09:56) (良:2票) |
44.《ネタバレ》 イーストウッドがとにかくカッコイイ! 観てて思ったのは意外に「ダーティ」なことをしていないな~って。作中で何故かそう呼ばれるのかと聞かれ「汚れ仕事をするのさ」的なことを言ってて、そういう意味なんだと知りました。が、連続殺人魔が無罪放免になったこと+暴力偽装をきっかけに怒り大爆発!というか観てるこっちもコンニャロー状態で(笑)イヤーこの犯人の憎たらしさはある意味ピカイチだわ。スクールバスをジャックして歌うたわせるとこなんぞ、マジでこいついかれてやがる;; 刑事アクションものの概念を変えたと言われる本作。なかなかのものでゴザイマシタ 【Kaname】さん [レーザーディスク(字幕)] 8点(2013-04-17 16:48:54) (良:2票) |
43.《ネタバレ》 なぜこれほど単純な刑事アクションが面白いのか。それは凡庸なストーリーの上に、悪を問答無用に裁くダーティ・ハリー、同情の余地など完全に無い狂った殺人鬼スコルピオ、彼らの強烈なキャラクターが乗っているからでしょう。アクションシーンの演出も文句なし。ハリーのスコルピオへの拷問シーンでの空撮が特に素晴らしかった。 【民朗】さん [DVD(字幕)] 8点(2011-06-12 07:25:45) |
42.《ネタバレ》 面白い! 相棒についてはちょっと消化不良だったけど、悪役がバスで狂ったように歌うシーンや闇の中の銃撃戦のシーンは白眉。何よりもラストシーンの「考えてるな」のとこは鳥肌が立つくらいかっこいいし、そうきたか!と唸りました。意外と伏線張ってました。油断してた。 【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-08-24 20:20:15) |
《改行表示》41.《ネタバレ》 冒頭の狙撃シーンからもうゾクゾクさせてくれますし、銀行強盗をやっつけるシーンだけでハリーという刑事が型破りなんだということを分からせてくれる簡潔さこそが、ハリーの、この映画の、強みです。つまりその強さとは事件から降りておきながら、次の瞬間にはコミックのスーパーヒーローの如くバスに飛び乗ってみせるなどというウルトラCの荒技も、ごくごく自然にやってのけられるということです。 また、夜のシーンは恐ろしく真っ暗になり、闇というのはこういうものだったと思い出させてくれますが、身代金を移送中のハリーを襲う暴漢たちの姿すら把握できないあたりは少々暗過ぎやしないかとも思います。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2010-03-30 18:31:42) (良:1票) |
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40.渋いな、クリントイーストウッド。激シブだ。立ち姿や振る舞いなど全てにおいてシブすぎる。現代のアクション映画に比べればおとなしい気もするが、ここから始まったのだから仕方ないか。ちょっと悪党だが、最後は痺れてしまった。 【パオ吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2010-03-03 23:34:30) |
39.《ネタバレ》 私のアンチヒーロー好き(判官贔屓)を決定づけたといってもよい作品。今だ私はダーティーハリーを超えるアンチヒーローは出会っていない。犯罪者に対して容赦のないハリー。暴力には暴力で返す。しかし、それは決して正義ではない事をハリー自身は知っている。彼はひねくれ者で常に哀しみと孤独を纏っている。その哀しみとは周りの人々に理解されない事ではなく(彼はそんなに弱い人ではない)そんな生き方しか出来ない自分を嫌悪しているところからきている。けれど、他の生き方など出来ない自分も知っている。ラストで彼が警官のバッジを投げるのは「警官が正義を貫けないなら警官なんて辞める」という意味ではない、と私は解釈している(それならば、もっと爽快感があってもいい)私はハリーが「自分は警官にふさわしくない」と感じたからだと思う。今までハリーは無茶をやってるけど、ぎりぎりのところで警官としてのプライドと誇りを守っていた。しかし、ラストでハリーは卑怯な騙し撃ちをする(自分の命が危うい訳でもない)個人の憎しみで人を殺してしまえば、殺人と同じで犯罪者と同等にまで堕ちてしまう。犯罪者を裁く立場の警官がしてはならぬ事なのだ(それが許されるのなら、警官なら人を殺してもいい、事になってしまう)ハリー自身が一番よく分かっている。だからこそバッジを投げたのだ。犯罪者と同じところに堕ちなければ裁けないほど病んだ社会。堕ちると分かっていても裁かずにはいられない孤高の男の哀しみの映画である。しぶすぎる!(今って「私は正義だ!」と画面からわめいているようなヒーローが多くて嫌;) 【果月】さん [地上波(吹替)] 8点(2009-07-28 23:23:55) (良:5票) |
38.悪役がなかなかのはまり役。音楽も良かったし、キャラハンがマグナムぶっ放すシーンは男なら誰もが痺れるのでは、、? 点数はまあこんなもんでしょう 【ギャングスター】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 15:08:00) |
《改行表示》37.幾度となくTV放映されていたのをボ~ッと見ていたが(という方も多いはず)、改めてDVDで観てすごさを実感! 2008年の今からすると、ハリーの暴力性も大したはことなく、犯人の異常性もは大したことないが、この71年という制作年ゆえの妙なエネルギーの高まり、雰囲気の妙さはなんとも言えないものがある。 【とと】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-11 09:19:46) |
36.《ネタバレ》 ケネディ暗殺、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件と、疲弊しきった米国に忽然と現れた連続殺人鬼、ゾディアック。警察を翻弄し、迷宮入りとなったこの事件を元に、サンフランシスコ市警の殺人課刑事ハリー・キャラハンと「サソリ」との対決を描いたシリーズ第一作。同年の『フレンチ・コネクション』と共に、その後のアクション映画の流れを決定的に変えたエポックメイキングであり、最高傑作。44マグナムの存在を世に知らしめた功績も大きい。冒頭、ホットドッグをむしゃむしゃ頬張りながら、おもむろにマグナムをぶっ放すハリーの姿が最高にクール!ブルーレイでは待望の日本語吹替版が収録されており、故・山田康雄氏のハリー・キャラハンに感涙。 【フライボーイ】さん [ブルーレイ(吹替)] 8点(2008-02-29 00:25:32) |
35.《ネタバレ》 犯人の男が能力が頭抜けて優れていたりするような男ではなく、少しばかり悪知恵の利くだけの弱弱しいサイコ野郎というところが現実的でかえって恐ろしい。自分が狙った獲物が物陰で見えなくなった時に酷くイライラしたりするなど、リアリティを感じさせる描写に優れているため現実味の比重が高く、時折見せる娯楽性故の強引さもしらけることなく受け入れられます。 【MARK25】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-02-21 18:23:18) (良:1票) |
34.悪には屈しないっていう主人公に惚れます。てか渋い!悪役も狂ってて、それが主人公をより引き立てます。 【SAKURA】さん [DVD(字幕)] 8点(2007-02-19 19:55:19) |
33.《ネタバレ》 ○久しぶりに再鑑賞。○さすがに45年も前の映画なので古臭さはもちろんあるが、イーストウッド、キャラハンのカッコよさは他に代え難い。西部の服装からスーツを身にまといマグナムをぶっ放す、それだけでこの上ないくらい様になる。○キャラハンの怒りが徐々に沸いていき、容疑者の人権まで守られた日には、そりゃ怒り大爆発ですよ。○そして何より、橋の上に待つ姿に痺れた。 【TOSHI】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2007-02-13 10:56:22) |
32.《ネタバレ》 犯人のサソリが思ったよりヘタレだったのは意外だったけど、逆にあのヘタレっぷりが不気味です。巨大犯罪組織のボスでもなければ勿論バケモノでもない、実際にいてもおかしくないようなただのサイコ野郎。しかしその「普通さ」が、手厚い法の保護(ミランダ権だったか?)によって無罪放免となってしまうことの恐ろしさにずっしりとした現実味をもたせている。確かにあの大学の先生のいうように加害者であっても人権は守られなければならないが、だったら被害者の人権はどうなる? あれから30年以上たった今でも、残念ながらハリーの苦悩に対する明確な答えは出ないまま。おそらく、犯罪が存在する限り答えは出ないんでしょうね。 【とかげ12号】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-04-21 23:17:32) |
31.《ネタバレ》 「被害者の人権だけでなく、加害者の人権も重要視すべきだ。」「責任能力の有無が・・・」今の日本で殺人事件が起これば、多かれ少なかれ必ず問題になる。この作品はそのことについて、ハリーという主人公を通して問題提起をしていると思う。 【ちゃりお】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-17 22:10:37) |