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たぶん悪魔が

[タブンアクマガ]
The Devil Probably
(Le diable probablement)
1977年上映時間:93分
平均点:5.67 / 10(Review 3人) (点数分布表示)
ドラマ
新規登録(2009-12-01)【にじばぶ】さん
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監督ロベール・ブレッソン
脚本ロベール・ブレッソン
音楽フィリップ・サルド
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1.《ネタバレ》 ブレッソンの追究した映画像が、荒削りな印象の強い彼の他作品群に対して、本作においてはあまりにも精緻に彫刻されている。その冷たく強固な彫刻は、映画の一つの完成形というに相応しい。五人の若い男女が、現代社会の諸問題と己の錯綜する感情を憂いながら、自堕落とも言える生活をこなしていく。そのような若者たちの美しい運動性と滑稽な思想が、この冷徹な映画のフレームの奥に潜む熱情のうねりとなる。本作の主人公は熱情的な若者から一歩(いや、半歩か)進んだ形で、逃れられない虚無の影に支配される。虚無とはあらゆる事象の終着点かのように思える。そしてまたこの主人公も絶対的な終末の権化であるようだ。しかし虚無とは単なる終末ではないのだ。虚無とは円環の終点であり、また始点でもある。主人公が自殺(厳密には他殺)する虚ろな静謐さをたたえるラストシーン、この美しさと滑稽さが、運動と思想が、円環をもう一回りするためのエネルギーとなる。この渾身のラストシーンを含め、贅肉を徹底的に切除し、鉄の骨組みを想起させる構造が、私の内的世界をなぞるように構築されていく。その冷たくくすぐったい快感が、私をブレッソン映画の中毒者にしてしまう。ブレッソンの映画が好きという方で、もし本作を見逃している人がいたならば、是非一度観賞してください。ブレッソン映画に求めるものの全てが、本作では凝縮した形で得ることができます。
吉田善作さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-30 16:16:11)
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【点数情報】

Review人数 3人
平均点数 5.67点
000.00%
100.00%
2133.33%
300.00%
400.00%
500.00%
600.00%
7133.33%
8133.33%
900.00%
1000.00%

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