6.最初はサスペンスかなと思ったけど、明るく楽しげな主題歌が重い空気を吹き飛ばしてくれた。姉のアリスがかわいい、いや魅力的。主人公のトマが何もなかった人生と言っている割にはいろいろあっておもしろかった。ピストルを構えているにしては、ファンタジックで、爽快感がある。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 8点(2013-04-12 06:36:58) |
5.《ネタバレ》 最初みはじめたとき駄作か?っておもったけどラストまで不思議な感覚でみてしまった。なんだろう。感情が複雑だけどどう表現していいかわからないけど面白い。ラストもうまい。 【とま】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-21 14:42:49) |
4.《ネタバレ》 姉を追いかけ続け、アルフレッドに奪われ、憎み続けてきた長いだけのこの人生。当のアルフレッドにさえ、幸せの欠片も見当たらず、もはやただのおじいさんでしかない。何で生きていたのだろう、おれの人生には何もなかったのに何で生きてきたのだろう。音楽が流れ始める。追い越していったトラックの荷台ではパパとアリスがあの頃のまま陽気な歌を歌っている。100%の楽しさで。100%の幸せで。。。トマは最後まで追いかけ続けた、あるいは最後になって自分の手で自分を取り戻した。ファンタジーであるが現実味に溢れ、コメディであるが胸に迫る。人生は愚か者の語る物語―響きと怒りにみちて―意味など何もない 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2006-04-15 02:13:12) (良:1票) |
3.子供ながら姉のアリスに熱い愛を抱き、嫉妬し、そして大人のように情熱的な恋をしたトマ。僕は彼に感情移入は出来なかった。でも彼の人生には感動した。父を失い、母が崩れ、さらには愛する姉アリスを失ったトマ。本当なら他人である一家を心から愛し、逆に本当なら家族である一家を憎んだ。そして、アルフレッドに怒りは向かい、復讐を誓った。胸が張り裂けそうなほど切ないトマの人生。でもその切なさは灰となり、青空にちったトマと一緒に僕の心から消えて行った。僕にとってトマはヒーローだ。 【ボビー】さん 8点(2004-09-15 18:03:45) (良:1票) |
《改行表示》2.苦いお話なんだけど人間に対する愛があるからかな、あとあじが悪くなかった。それと、この映画の本編より印象に残っているのは、公開当時、竹中直人が本作を絶賛していたこと。彼に、こんな味わいの日本映画を撮ってもらいたいなあ・・難しいとは思うけど。 【おばちゃん】さん 8点(2004-07-04 20:16:45) |
1.復讐心に燃える老人を描いた現代、姉に似た女性に恋をする成年期、いじめられた幼少期、さらに妄想シーンとかなり複雑に話は展開するが、ごちゃごちゃした感じは受けない。それに使い分けが巧みで、終始好奇心をくすぐられる。成年期での姉によく似た女性を追いかけるシーンと幼少期へのリンクのように繋がり部分を、しっかり描かれているため混乱せずに見られる。監督の演出の素晴らしさが光る作品だ。そしてラストの上空からの見下ろすシーン、高らかな笑い声、父親が歌ってくれた陽気な音楽、彼の一生は陽気に終わることで意義が生まれる。 【ゆたKING】さん 8点(2003-04-07 17:22:48) |