13.《ネタバレ》 - Charley Varrick - “チャーリー・ヴァリック”主人公の名前タイトルで来たか、そう来たか。
タイトル・イメージからコミカルな強盗映画かと思いきや、ガチなクライムサスペンスでした。
アンドリュー・ロビンソンがダーティ・ハリーのさそりそのまんまの顔で出てたからもう嬉しくって。インパクトある顔立ちだよなぁ。
ちょっと欲求不満気味で妄想癖のある隣のお婆さんが、シャツをはだけて自分に向かって走ってくるハーマンに、ちょっと身の危険を感じてる仕草が可愛い。
あとアルバート・ポップウェルもチラッと出てて、ダーティ・ハリーよろしくアッサリ伸されて、そっちも嬉しかった。
のどかなオープニングからいきなりの銀行強盗。序盤から仲間が撃たれる展開に、レザボア・ドッグスが思い浮かんだ。
予定外にマフィアのカネを手に入れて…って展開にシンプル・プランを思い浮かべた。
なんかこの映画、後のいろんなサスペンス映画にちぃちょい影響を与えてる気がする。
計画がどんどん狂っていく後手後手のチャーリーに対し、追い掛けるモリーの容赦無さと嗅覚の鋭さ。
今までの作風と不釣り合いな、緊張感が有るようでないような、不思議な飛行機と車のチェイス。
最後の爆破で綺麗に絡め取る抜け目の無さ。歯医者のカルテすり替えがここで活きてくるなんて。
一件落着と、緊張の糸が解れたところで車のセルモーター。最後までハラハラさせる見事な終わり方。
こういうテンポが良くてアイデア勝負の映画って、古さを感じさせない面白さがあるよ。凄く良かった。