アメリカン・サイコのシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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アメリカン・サイコ

[アメリカンサイコ]
American Psycho
2000年カナダ上映時間:102分
平均点:5.56 / 10(Review 134人) (点数分布表示)
公開開始日(2001-05-03)
ドラマサスペンスシリーズもの犯罪もの小説の映画化
新規登録(不明)【シネマレビュー管理人】さん
タイトル情報更新(2023-03-28)【TOSHI】さん
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監督メアリー・ハロン
キャストクリスチャン・ベール(男優)パトリック・ベイトマン
ジャスティン・セロー(男優)ティモシー・ブライス
ジョシュ・ルーカス(男優)クレイグ・マクダーモット
クロエ・セヴィニー(女優)ジーン
リース・ウィザースプーン(女優)イヴリン・ウィリアムス
サマンサ・マシス(女優)コートニー・ローリンソン
マット・ロス(男優)ルイス・カルザース
ジャレッド・レト(男優)ポール・アレン
ウィレム・デフォー(男優)ドナルド・キンボール
カーラ・シーモア(女優)クリスティー
グィネヴィア・ターナー(女優)エリザベス
草尾毅パトリック・ベイトマン(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
大西健晴クレイグ・マクダーモット(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
高田由美コートニー・ローリンソン(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
鈴木琢磨ルイス・カルザース(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
高木渉ポール・アレン(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
野沢那智ドナルド・キンボール(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
皆川純子エリザベス(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
坂口哲夫ハロルド・カーンズ(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
塚田正昭ホームレスの男(日本語吹き替え版【VSH / DVD(東芝)】)
秋月三佳イヴリン・ウィリアムス(日本語吹き替え版【DVD(キングレコード) / BD】)
出演マリリン・バーンズ(映画「悪魔のいけにえ」より)
原作ブレット・イーストン・エリス
脚本メアリー・ハロン
音楽ジョン・ケイル
撮影アンジェイ・セクラ
製作ライオンズ・ゲート・フィルムズ
エドワード・R・プレスマン
製作総指揮ジョー・ドレイク
マイケル・パセオネック
配給ライオンズ・ゲート・フィルムズ
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13.《ネタバレ》 “American Psycho”『アメリカの精神』転じて『アメリカの内面』。でしょうか?『アメリカン・スピリット』がカッコいい表面だとすると、『アメリカン・サイコ』は人に見せられない裏面のような意味に思えます。 この映画、パトリック・ベイトマン個人を追いかけると、妄想か?現実か?って議論に迷い込むところだけど、映画の最後の方、レーガンのスピーチを聞く4人の反応から再視聴すると、伝えたいことが観えてきます。社会の教科書なんかに載ってた、国家を擬人化した風刺画をイメージしてください。パトリック達はザックリ言うと当時のアメリカなんでしょう。  イラン・コントラ事件。'80年代中盤のレーガン政権下、表向きイケイケの経済大国アメリカは、秘密裏にイランに武器を売却。その収益をニカラグアのゲリラ組織に横流ししていた事件。実際に動いてたのはブッシュ副大統領(Vice President)だったようで、当時も今も真相は有耶無耶になっているそうです。 ウォール街の証券会社で働くベイトマン副社長(Vice President)。有名なカードバトルをじっくり見ると、同僚もみんな副社長。有能なポールもアホのルイスも副社長。しかもみんな、名前以外電話もFAXも同じ番号・・・んなアホな。 ポール「電話してくれ、金曜はドーシアに…」ってティモシーに名刺渡してるけど、みんな同じ番号やん、どこに電話するねん。こんな所からこの映画は妄想側、と言うか現実じゃない方の物語として観るのが正しいようです。  パトリックのビジネスマンの表の顔と、連続殺人鬼の裏の顔はあくまで映画のオモテの面。裏テーマとしてパトリック、4人の同僚、殺されたポール、アホのルイスを出して、Vice Presidentなる人物の、悪い意味での多面性を表しているんでしょう。 浮浪者や娼婦たち“格下の人間の殺害”は、当時のアメリカが裏で行ってきた世界の戦争誘発行為。ベトナム戦争以降、直接参戦していないアメリカが、裏で戦争に加担していた事実。ポール殺害は同格のライバル国やライバル政治家への社会的抹殺を意味するのかと。予約の取れないドーシア、完璧な名刺は、世間の名声や支持、信頼の象徴なのかな。 パトリックがどんな殺人を起こしても、フルチン・スニーカー・チェーンソーでマンション中駆け回っても、世間は沈黙。勝手に有耶無耶にしてくれます。「レンタルビデオを返しに行く」なんて苦しい言い訳でも世間は納得。 「タイムズの広告を?」「いや…あぁ、見た」「広告は出ていません。」「本当のことを知りたいんだ」「面倒は困ります。お帰りください。」政府にもみ消された事実は、たとえ本人が真実を知りたくても、知ることはできません。新聞に出た事実さえも消えてしまいます。アメリカの闇。アメリカの内面。ジーンが見付けたあのノートこそ、アメリカが人知れず行ってきた真実の歴史。恥ずべき犯罪の数々。  ロクに仕事しないで、政治のニュースより高級なランチの心配。華々しい街の裏には失業した浮浪者も、暴行で病院に行ってもやっぱり客を待つしかない娼婦もいる。現実に目を向けず、行き着いた先がブラックマンデー('87.10)、当時世界で2番めの株価大暴落でした。 '89年ブッシュは大統領になり、'90年アメリカは湾岸戦争に直接参戦。イランはアメリカから手に入れた莫大な武器を輸出し、アルカイダを支援し、'01.9.11同時多発テロが起きたのは、ブッシュJrの時代、この映画公開の1年後でした。
K&Kさん [DVD(字幕)] 8点(2023-02-04 16:37:40)
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12.《ネタバレ》 どこまでが現実でどこからが幻想かよくわからないし、最後もスッキリしないまま終わります。勝手に解釈してくれ、という感じです。詳しくは知りませんが、「スターウォーズ」や「スーパーマン」的な明快さを求められるアメリカでは、さほどヒットしなかったのではと推察します。 しかし、現実か幻想かなどどうでもよくて、描きたかったのはアノニマスの世界なのかなと。考えられ得るかぎりの猟奇的な罪を犯して(または妄想して)さえ、誰にも関心を持たれない孤独というか恐怖というか。周囲には同類の仲間が多数いるが、会話の中身やお互いのアイデンティティには無関心。ただ行きつけの店とか、名刺とか、表面的な差異でしか自分を測れない。なんとなく、サザンオールスターズの往年の名曲「ミス・ブランニュー・デイ」を思い出しました。 最終盤、秘書が主人公の〝デスノート〟を見つけるシーンがありますが、その表情には戦慄というより憐憫が浮かんでいたように思います。ようやく主人公の内面を知る人物が現れたわけで、ここにはささやかな救済の意味が込められていたのかなと。まあ勝手な解釈ですが。 なお、ディカプリオが主役になっていた可能性もあったとか。それならそれで嬉々として演じたでしょうが、狂気のディカプリオはもう見飽きた気もします。クリスチャン・ベールで大正解だったんじゃないでしょうか。
眉山さん [インターネット(吹替)] 8点(2021-05-15 02:55:44)(良:1票)
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11.《ネタバレ》 思ってた以上にコメディでしたね。全盛期の『ごっつええ感じ』(番組終了直前の、笑い=狂気になっていた頃)に近いテイスト。【やり過ぎ感を笑う】ってカンジですね。  現実or妄想論争に俺もあえて言うとすれば、猫ATMとパトカー大爆発のシーンからは恐らく脳内世界。パトカーが爆発した時の「あれっ?」という顔が、夢の中で夢だと気付いた時の感覚を見事に表現しているように思います。  ポールのアパート(改装中)での大家の態度とラストの弁護士の態度、どちらも似ていて「どこかで見たような気がするなぁ~」と思っていたンですが、シュワちゃんの『トータルリコール』で「ここはあなたの夢の中なのです!」と脂汗をかきながら説得する医者のシーンに似ているんですね。だからポール殺害については二人が否定していることが嘘で、やっぱり現実だったのかと。まあ、その辺はあやふやのままのほうが、ベイトマンの絶望が深く感じられるかもですけどね。  ちなみに…ベイトマンのマル秘ノートが暴かれるシーンで「出た!伽椰子日記!」とニヤニヤしてしまった呪怨マニアは俺と飲みに行こうぜ!ドーシアを予約しておいたからさ!(虚言)
幻覚@蛇プニョさん [インターネット(吹替)] 8点(2021-05-11 02:24:14)
10.ベイトマン。他の方が書かれている通り一癖ある役柄ですね。まあ私は好きですけど、笑えましたし
よいしょさん [DVD(字幕)] 8点(2013-09-07 21:46:03)
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9.《ネタバレ》 キャリア達が集まる中、始まる名刺バトル。 互いのカードを見る度に「ベリーナイス!」だの「ジーザス!」だの「オーマイガッ!」だのアメリカ人は日常でもそんな言葉を使っちゃうのか! どんどん殺人の快感にハマっていくベイトマン。 しまいにはチェーンソー持って裸で走り回る・・・その姿を見て思わず言ってしまった。オーマイガッ!!
関白宣言さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-07-16 01:46:02)
8.《ネタバレ》 ベイトマン。また愛すべきキャラが一人増えてしまった。自覚の無い変態を描く作品って好きです。衣装にしろセットにしろ華やかで観ていて楽しいし、中毒性のある作品でした。クロエ・セヴィニーをどんな風に殺してくれるのか楽しみにしていたので残念。頭を斧でかち割るシーンと名刺バトルのシーン最高。
HIRABAYASHIさん [DVD(字幕)] 8点(2010-12-26 16:53:26)
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7.《ネタバレ》 映像が良かったですね。撮り方とか話の展開もそうだけど、男には撮れない映画だと思った。冒頭にNew Orderの曲を使ったのも好印象です。 ただやっぱり分かりにくい映画で、それは話が難解とかそういうことじゃなくて、、女性から見た男のサイコなんですよね。そこが男性の視点とは違う気がして、だからわかりにくいんじゃないかな。オチに至るまでの話の構成とかもちょっといいかげんな気がします。まあでも面白いですよ、、名刺バトルとか、ホモが勘違いするとことか..笑
ギャングスターさん [DVD(字幕)] 8点(2008-12-08 13:35:33)
6.《ネタバレ》 Vシネマのヤクザ映画のような「出で立ち」と「背景」。なんか懐かしかった。サイコ映画は、わりと好き。
さん 8点(2003-12-28 00:14:30)
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5.《ネタバレ》 主人公がビデオを見ているシーンで流れていたのは悪魔のいけにえのラストシーンでした。借りているビデオもまさにサイコだったわけで、ひねりが無いというかストレートでちょっと笑ってしまいました。 名刺にそんな種類あんの?!ちょっと勉強になりました。 バックに死体を詰めてタクシーに乗り込む場面、知り合いに「そのバックなんだ?」らしきことを聞かれた主人公が、早口で「ジャンポールゴルチェ」と放ったのが無償にかっこよかった。 最後の落ちが好きではないのでちょっと減点ですが、かなり好きな映画でした。   
涙練さん 8点(2003-11-10 17:37:19)
4.街娼を相手にホイットニーヒューストンやヒューイルイス&ザ・ニュースの楽曲に対する表層的な批評を切々と述べる主人公。典型的な80年代<MTV>世代だ。<プログレ時代のジェネシスを「理解できない」為にあっさりと否定するところが如何にも。。。である> 彼らは表層が表層であることに無自覚であるがゆえに、無意識にその深層を覆い隠すよう常に心<と言われるもの>に蓋をして暮らしている。その表層の戯れは、高級レストランやブランドスーツの競い合いにも代表されるが、極め付けは名刺の文字や表面処理が自分のステータスを表すと本気で思っちゃうような姿勢だろう。そして、その自我の息苦しさは、いつしか押さえ切れない妄想と衝動によって表層を突き破らんばかりに揺れ動かし、主人公を狂気の沙汰へと向わせる。まぁ文明論的に解釈するに、こういった単純な図式になるのだろうけど、この映画(小説といってもいいか)の80年代的なモード批判はかなり辛辣だよね。80年代こそは「隠れサイコ」の時代だってはっきりと宣言しているんだから。でも、同時代人として思うに、これはちょっと行き過ぎだよなぁ。確かに80年代的ポストモダンな風潮に踊らされた人たちをデフォルメーションするとこんな感じかもしれないけど、あまりにも極端すぎてかなり引いちゃうところもある。もしかして、これは80年代を皮肉った壮大なギャグなのかもしれない。そう考えると結構納得しちゃうところもあるかなぁ。
onomichiさん 8点(2003-10-13 01:15:07)(良:1票)
3.クロエが出てたので見た。とても面白かった。
venomさん 8点(2003-03-09 18:29:10)
2. 主人公の他人と自分とセンスが違うとわかったときのリアクションが笑えた。テンポもいい。
相対性理論2さん 8点(2002-09-30 11:13:40)
1.原作が91年当時発行禁止になりかけたいわく付のものなのだが、映画は80年代の行きすぎた物質至上主義に対する痛烈の風刺が利いていたと思う。みたいなありきたりな感想は置いておいて、原作が書かれて約10年が過ぎているので劇中で主人公が長々と蘊蓄を垂れて絶賛していたもの(ジェネシス、H・ヒューストン等)など、今現在見るとみょーに時代がずれてて滑稽だった。にしても主人公役に対するクリスチャン・ベールの思い入れは相当なものだなと感心する。その昔スピルバーグ作品「太陽の帝国」で飛び去るP-51ムスタング戦闘機に向かって「大空のキャデラックだー!」と叫んでいた子役の面影は少なくともそこにはなかった。でも作品全体を見てホラーサスペンス要素ばかりかと思ったら大間違い、結構笑えるところも有ります。(人によるかな、でもぼくは笑えました)例えば、仕事の同僚同士で名刺の字体や紙質を競い合ってるときに相手が自分よりかっこいい字体や上質で厚い紙を使っていると知って、額に汗してぶるぶる震えながら名刺を手から落としてしまうほどショックを受けたり、トイレで同僚を後ろから首を絞めて殺そうとしたが逆に相手からホモの関係を迫られてアセアセしながら逃げたり(皮手袋したまま手を洗っていた)とか見ていて微笑ましかったです。でもねたばれで申し訳ないけど、最後に主人公が自分の弁護士に向かって今まで犯した罪を告白するシーンがあるが、弁護士から自分が殺したと思っていた相手が生きていると聞いて初めてそこで観客はそれまで見ていたものが彼の妄想だと気付かせられるのですが、実際どこからが現実でどこからが妄想なのか一回見ただけではよくわからなかったのでもう一回見たいと思う。
トラチュウさん 8点(2001-05-05 17:22:46)
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【点数情報】

Review人数 134人
平均点数 5.56点
042.99%
110.75%
232.24%
31611.94%
4128.96%
52518.66%
62518.66%
72820.90%
8139.70%
932.24%
1042.99%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 5.75点 Review4人
2 ストーリー評価 4.28点 Review7人
3 鑑賞後の後味 4.00点 Review7人
4 音楽評価 5.14点 Review7人
5 感泣評価 2.80点 Review5人
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